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キーワード「恩田陸」の検索結果は以下のとおりです。

ねじの回転

  • 2021/08/10 06:27
  • カテゴリー:読み物

そうなのだ、決して戦争は軍だけが行うのではない。殺せ、奪え、あの陣地を取ってこいと銃後で囃したてたのは国民なのである。目の前に提示された情報を吟味することなく、すぐに浮き足立って他人の尻馬に乗り、その場の雰囲気に酔うのは日本国民の特性である。

恩田陸著「ねじの回転-February moment」(集英社、2002年)から(p116)。

過去を変えようとする三者の思惑が錯綜する。安藤ら青年将校は決然として維新完遂を目指す。石原莞爾は、国を悲惨な戦争へ引きずり込む東条英機をこの段階で消そうとする。そして、組織(国連)は、後に終戦工作をする岡田鈴木両名の殺害を図る。

2.26事件恩田陸北支事変(いずれもサイト内)

祝祭と予感

  • 2020/07/22 06:32
  • カテゴリー:読み物

楽譜というのは、音楽という言語の翻訳であり、そのイメージの最大公約数でしかない。演奏者はその最大公約数から作曲家が考えた元のイメージを推測する

だから、元のイメージを汲み取れないことはままある。恩田陸著「祝祭と予感」(幻冬舎、19年)から(p80)。「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ6篇、どれも話が出来過ぎている。

「蜜蜂と遠雷」の後それほど間を置かずにこれを読むことができた。県立図書館に予約しておいたところ一か月ほどで順番が回って来た。市立は6冊蔵書しているけれど数十件の予約が入っており、こちらだと忘れた頃にやって来たことだろう。

Re: 蜜蜂と遠雷(サイト内)。勝負は時の運(p30)、料理と音楽は似ている(p151)

蜜蜂と遠雷

  • 2020/06/01 07:19
  • カテゴリー:音楽

君は元々知っていたんだ。たぶん、僕らは君に教えているわけじゃない。元々君の中にあったものを、君に思い出させているだけなんだ。

師匠は、大昔の立派な仏師の挿話を引いて、優れた弟子に対してその才能の高さに賛辞を贈る。その仏師とは、おそらく、運慶のことなのだろう。恩田陸著「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎、16年)から(p239)。全編、ピアノ弾きコンクールの物語。いい話を読んだ。

夏目漱石が「夢十夜」の第六夜で、運慶のことを書いている。「なに、あれは眉や鼻を鑿で作るんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中に埋っているのを、鑿と槌の力で掘り出すまでだ。まるで土の中から石を掘り出すようなものだからけっして間違うはずはない」。

漱石が見た芸術と科学の美(サイト内)、生活者の音楽(p53)、天才に対する凡人の屈折した優越感(p142)、オーケストラ・リハーサル(p450)、審査結果(p508)、中村紘子著「チャイコフスキー・コンクール」

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