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2021年08月の記事は以下のとおりです。

現代の戦略

  • 2021/08/26 06:26
  • カテゴリー:読み物

もちろん最大の問題は、「起こらなかったこと」を十分に説明できる証拠を見つけることの難しさにあり、この難しさは永遠に残るのだ。

冷戦時代、核戦争をせずに済んだ。それは戦略の勝利だったのか、それとも、たまたまだったのか。コリン・グレイ著「現代の戦略」奥山真司訳(中央公論新社、2015年)から(p437)。

訳者あとがき(p523)から。本書での四つの論点、1) 戦略は、政策と戦術の架け橋、2) 戦争の文法は変わるがその論理は不変、3) 戦争の普遍性、4) 実践重視の議論。それと、本書の難点、「冗長」「繰り返し」。クラウゼヴィッツ本の「注釈書」だとも。

やらなかったことコリン・グレイ(いずれもサイト内)

タリバンの今後

反政府側のタリバンが勝った。勝ったには勝った理由があって、やはり、かなりの国民の支持がないと戦争はできないし勝つこともできない。正確な世論調査はできないけれど、まずそれが大きな前提。

国際政治学者・高橋和夫氏のコメント。昨日の「伊集院光とらじおとニュースと」(TBS、8/24 9時台)にて。政権をとる以上は、テロの温床にならないよう「変な言い方だけれど、タリバンにはしっかりやって欲しいなとは思う」と締め括っていた。

【地球コラム】アフガンはどうなるのか?(8/19)、タリバンが米兵器入手 軍事力増強、アルカイダに流出も(8/24)、G7首脳、アフガン安全退避で緊密連携 タリバン、米軍撤収延期を拒否(8/25)

バッハでジャズ10曲

  • 2021/08/24 06:29

ラジオ番組の留守録を聴いていると、サラ・ヴォーンの「ラヴァーズ・コンチェルト」がかかった。この曲は、例の音楽帖にある旋律が元になっている。そのことを思い出し、バッハに関わりのあるジャズの曲を選んでみることにした。まずは件の、

A Lover's Concerto、Sarah Vaughan、1966年。「例の」というのは、Anna Magdarena Bachのための音楽帖。それに所収のメヌエット(BWV Anh.114)が原曲。ただし、この曲は大バッハではなく、Christian Petzoldという人が作曲した、これが定説。

Bud on Bach、Bud Powell、1957年。スリリングな演奏。タイトルのバッハは大バッハだろうとずっと思っていたけれど、あらためて調べてみると、なんと、その息子CPE Bachのことだ。原曲は、Solfeggio c-Moll, Wq117/2, H220。

Fugue g-Moll、The Swingle Singers、1994年。小フーガト短調(BWV578)。四声のフーガは譜面通り。ドラムのブラシワークで補強されるだけで、すっかりジャズ。バッハとジャズの相性の良さを示す一つの典型。彼らのバッハは多い。

Chorale No.1 "Sleepers Awake"、Jacques Loussier、1963年。カンタータ第140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」(BWV140)から。この十選には、Loussierは無難な選択か。

Air (From the Suit in D)、The Singers Unlimited、1978年。BWV1068、管弦楽組曲第3番の第2曲「アリア」、いわゆるG線上のアリア。この曲はよく採り上げられている、例えば、Swingle SingersがMJQをバックに歌っている(1966年)。Eugen Cicero Trioにもあったように思う。

Allemande in A-Dur、Siegfried Schwab、1967年。BWV1009、無伴奏チェロ組曲第3番のアルマンド。

Italienisches Konzert 1、Ingfried Hoffmann、1969年。原曲は、タイトルの通りイタリア協奏曲(BWV971)第一楽章。

Sicilienne、Toots Thielemans、2001年。フルートソナタ(BWV1031、疑作)から。この曲は、確か、Bill Evansも演っていたはず、そうValse(1965年)。あらためて聴き直してみたけれど、旋律もらうだけなら別にバッハじゃなくてもいいのでは、と思ったりもする。

あと2曲、ざっと検索してひねりだそう。Stan Getz "Back to Bach"、タイトルがいかにもそうだろう。それと、Django Reinhardtにあった、BWV1043、これは間違いない。

十選(サイト内検索)。音楽遊覧飛行▽ミュージックエクスプレス~ジャズフュージョンのリクエスト(NHK-FM、6/3 9:20-10:00)

聖の青春

  • 2021/08/23 06:32
  • カテゴリー:読み物

大阪の奨励会員は、またあいつ、師匠の背広を着ていると噂した。だぶだぶやなあ、と皆笑ったが、しかしどこかにうらやましいような気持ちもあった。

森、村山の師弟がどんな関係だったか、それを周りがどう見ていた、この文章でそれを感じとることができる。大崎善生著「聖の青春」(講談社文庫、2002年)から(p160)。まさに「心を打つ名作」。

文庫100冊(サイト内)。森信雄村山聖|Wikipedia

車の電動化

日経が社説(8/18)に採り上げたのを見て少し遡り拾ってみた。六紙社説でタイトルからそれと判るのは、今年に入って以降、そこそこある。ただし、書いたのは、日経と読売の2紙に限られる。

  • EV化が迫る車の部品再編(日経、2/12)
  • 車載用電池 開発と原材料の確保に全力を(読売、3/14)
  • 中国製EVが促す構造変化に備えよ(日経、4/23)
  • 脱エンジンに挑むホンダ(日経、4/28)
  • 急速なEV傾斜に日本車は対応できるか(日経、7/20)
  • EV充電設備 ガソリン車並みに使いやすく(読売、7/25)
  • 車の電動化目標 主要国の規制に戦略的対応を(読売、8/11)
  • 車の電動化に柔軟に備えよ(日経、8/18)

日本の製造業を牽引する基幹産業が、今、岐路に立たされている。転落のとば口にあるようにも見える。産業の今後について新聞はもっと意見すべきではないのか。他紙はどうしている。

8/16週の六紙社説は、民主化崩壊やタリバン会見などアフガンの話題でにぎわった。ほかに題材になったのは、緊急事態拡大や、病床確保、東京パラ無観客に、GDP微増、膨張するふるさと納税など。シリーズでは、毎日の「問う’21夏」3本(継続)、日経の「デジタル庁に望む」3本があった。

トヨタ、9月に世界で計画比4割減産 コロナ拡大で部品不足(8/19)、デジタルで日本の基幹産業が危ない、自動車は没落した家電の轍を踏む(2/4)、国家ビジョンなきガソリン車禁止目標(政界地獄耳、2020/12/22)

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