ダーティホワイトボーイズ
- 2021/08/17 06:33
- カテゴリー:読み物
リチャードは話がのみこめなかった。「なにもみえないけど」と彼はいった。「そーぞーりょくってやつをつかえよ」とラマー。
「そーぞーりょく」に傍点が付されている。スティーヴン・ハンター著「ダーティホワイトボーイズ」公手成幸訳(扶桑社ミステリー、1997年)から(p230)。ラマーがスクラップしていた新聞記事(p267)にスワガーの名が出て来る、シリーズ三部作の外伝。
外伝とはなっているけれど、いやいや、これも数えて四部作とした方が良い。次作「ブラック・ライト」を既に読み終え、そう思う。
稀に存在する狂気じみて妙ちくりんな芸術の例として、ルイ=フェルディナン・セリーヌ、サム・ペキンパーとともに、「おぞましいほどの作曲家」マーラーの名が並べられている(p547)。これには笑った。
どこかの時点で(p207)、次の日曜が一番(p237)、そのとき(p299)、きたない白人やろう(p481)
# ボブ・リー・スワガー三部作(サイト内)。スワガー・サーガ|Wikipedia