吉田簑助
- 2025/11/08 06:27
- カテゴリー:興行・放送
昔から受け継がれている型でも時代の流れによって変えていく場合もある。師匠方、先輩方の芸を自分の目で盗んで、役をいただいた時には、自分なりにデッサンをして舞台にかける。
今朝の「あの人に会いたい」は、人形遣いの吉田簑助さんだった。この番組にかかるということは亡くなられたんだな。訃報に気付かずにいた。一年前だったようだ。
何かを成し遂げた人は、先達からの教えを基礎にしている。直接、間接、意識して、無意識に、人色々だが、学ぶ、真似る、そういうことに例外はないだろう。
学術系の人たちは言うに及ばず、音楽だってそう。モーツアルトはM.ハイドンのスコアを読み、ベートーベンはモーツアルトの弦楽四重奏曲を丹念に研究した。書いたものが残るジャンルは多少は有利か。文楽など、形があるようでない技や芸は、見て覚える、それこそ「目で盗む」という独特の努力が求められるのだろう。
# アインシュタインよりも、笑いを知りたい、超文楽入門(いずれもサイト内)。NHK映像ファイル「あの人に会いたい」吉田簑助(NHK総合、11/8 5:40)、吉田簑助さんが死去 文楽人形遣い、91歳(nikkei.com、2024/11/8)