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2023年06月の記事は以下のとおりです。

米中戦争を避けるために

米ブリンケン国務長官が訪中し、習近平国家主席や秦剛外相ら要人と会談した。在京六紙の社説がどう書いているか見てみよう。

「米国は、台湾海峡や南シナ海で米中両軍の軍用機や艦船の異常接近が相次ぎ、周辺国の不安が高まったことを懸念し、緊張緩和を最優先させた」(東6/21)。が、「軍事対話の再開では合意できなかった。最も重要な衝突回避に向けた措置で具体的な進展がなかったのは問題だ」(経6/21)。

現状を楽観視するわけにはいかない。かなり緊迫していると見る方が適切だろう。社説も米中双方に呼び掛ける。

「米中双方が対立の沈静化に歩み寄るべき」(朝6/20)、「米中は建設的な対話を重ねながら、競争の管理に向けた環境づくりに取り組むべき」(毎6/20)、両国は「首脳会談の年内開催を実現し、対話の軌道を本物にしてほしい」(東6/21)、「世界の安定とグローバルな課題の解決に貢献する責任を果たすべき」、「両国は危機管理の仕組みづくりを急がなければならない」(経6/21)。

他2紙は社説のタイトルにこう掲げる。「ボールは習氏の側にある」(産6/21)、「習氏の自制が関係改善の鍵だ」(読6/20)。

この2紙の見識を疑う。もはや一方が悪者という段階にはない。誇り高い覇権国家アメリカは中国の追い上げを不快にも不安にも思っている。対中強硬姿勢の色合いは決して弱くはない。自制や自重を促すべきは一方ではなく双方だ。

さて、6/19週の六紙の社説は、そのほかに、開発協力大綱、PFAS汚染、強制不妊手術、ナゴルノ紛争、マイナンバーカード混乱、ベラルーシに核、通常国会閉会、旧文書通信交通滞在費、天皇陛下インドネシア訪問、ワグネル蜂起、道警ヤジ排除判決などを話題にした。

沖縄慰霊の日については六紙が採り上げた。

六紙社説、焦るアメリカ米中国防相会談見送り(いずれもサイト内)

3つのオレンジへの恋

  • 2023/06/24 06:06
  • カテゴリー:音楽

NHKラジオの聴き逃しに「3つのオレンジへの恋」があったので聴いてみた。が、昔ほどには胸がときめかない。LP時代にあれほどよく聴いた音楽なのに。

手元にある音源を聴き直そうと思って探すのだが見当たらない。そうか、CDになって一枚も買ってないんだな。縁遠くなったのはそんな前のことなのか。

辛うじてハードディスクの中に見付けたのもN響の演奏。古い音源だ。昔の公演を回顧する番組で流れたものだろう。これを鳴らしてみても、うるさいばっかり。この作曲家のこの曲を好んで聴いていたことが不思議。

N響第951回定期公演
プロコフィエフ作曲
歌劇「3つのオレンジへの恋」から行進曲とスケルツォ
指揮、ズデニェク・コシュラー
収録、1985/1/25、NHKホール

疎遠になってしまった旧い友達に、街でばったり出会ったような気分だ。

N響(サイト内)。ベストオブクラシック▽N響第1986回定期公演、プロコフィエフ、交響組曲「3つのオレンジへの恋」作品33bisほか、ジャナンドレア・ノセダ指揮(NHK-FM、6/15 19時半)NHKホールにて収録(6/10)、N響ザ・レジェンド(NHK-FM、2018/8/21)

逸脱

  • 2023/06/23 05:50
  • カテゴリー:読み物

せっかく採用した社員を、どうやってきちんと戦力にするかが問題なんです。どんな人間にも武器がある。それをいかに会社のために生かすかが問題なんですよ。そのために会社がどれほど大変な努力をしているか

堂場瞬一著「逸脱-捜査一課・沢村慶司」(角川文庫、2012年)から(p163)。

メンバーを戦力にする、エンジンを積んでばりばり働けるようにする、そのための方法論は色々あって、そこそこ奏効する。ただし、10人いたら10人とも上手く行くとは限らない。見極めることが大切。パレトの法則によれば、本物は2人しかいない。早くその2人を見付け出して(すぐ判る)、まずは彼らにエネルギーを集中する。その内に、他の8人への波及効果も生まれて来る。

メンバーが少ない場合にはどうする。極端には自分以外に1人だけのような場合。性根を据えてその人と付き合うことになる。その人物の中の光るところを嗅ぎ分けて、それを核に強く大きくしていく作業になるだろう。それこそ、引用にある「武器」を磨くことなのかもしれない。

甚だ上から目線で申し訳ないのだけれど。

エンジンを積むチーム(いずれもサイト内)。就活における「噓」問題 人材探しである現実直視を(6/20)

焦るアメリカ

「余裕の中国、焦るアメリカ」の構図の写真。今のアメリカの立場が象徴的に出ている。

「朝刊読み比べ」(森本毅郎・スタンバイ!、TBSラジオ、6/19 6時台)から。

新聞に掲載された2枚の写真。米ブリンケン国務長官と中国の秦剛外相が握手する。サウジアラビアのファイサル外相とイランのライシ大統領が握手する。各々ぎくしゃくしている国どうしの握手。そこから、中国やサウジに歩み寄ろうとするアメリカの姿を見て取ることができる、というお話。

今、グレアム・アリソン著「米中戦争前夜-新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ」(ダイヤモンド社、2017年)を読み進めている。この中でも「焦り」という言葉が登場する。古来、新興国と覇権国が対峙する中で一方もしくは両方にそれは生じる。

米中国防相会談見送り習氏3選にどう向き合う米中もし戦わば(いずれもサイト内)

[ 沖縄慰霊の日 ]

自分史ブームの先駆け

  • 2023/06/21 06:18
  • カテゴリー:読み物

「民衆史」のジャンルを確立し、権力におもねらない独自の歴史観を貫いた。著書「ある昭和史」は、その後の自分史ブームの先駆けとなった。

色川大吉氏の死去を伝える記事(2021/9/7)から。工房での作業中に、古新聞で氏の訃報が目に留まり、あらためてweb検索した。

自分史発見のすすめ過去と未来を繋ぐ(いずれもサイト内)、色川大吉さんが死去 歴史学者、「自分史」開拓(nikkei.com、2021/9/7)、色川大吉(1925-2021)、「ある昭和史-自分史の試み」(中央公論社、1975年)

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