ミレニアム1(上)
- 2022/09/10 06:24
- カテゴリー:読み物
人生の総決算として、未完成のものを整理したくなる時期にきている。
そう言うヘンリック・ヴァンゲルは82歳。三十数年来、解くに解けない謎を抱えている。スティーグ・ラーソン著「ミレニアム1-ドラゴン・タトゥーの女」ヘレンハルメ美穂・岩澤雅利訳(早川書房、2008年)、上巻から(p121)。「プリズン・ブック・クラブ」で目にして読んでみる気になった。
探偵役のミカエル・ブルムクヴィスト(経済誌「ミレニアム」の記者)が嘆く。「ヴァンゲル姓の人たちがあまりに多いので、誰が誰だかわからない」(p221)。読む側にとってもその状態がしばらく続く。倦むことなくページをめくる。だんだん様子が判って来る。
ミカエルとリスベット・サランデル(フリーの調査員、ドラゴン・タトゥーの女)との接触が仄めかされたところで上巻は終わる。さて続きはどうなるだろうか。第2部以降もあるらしい。読み進めよう。
# プリズン・ブック・クラブ、「ミレニアム」(いずれもサイト内)。経済ジャーナリスト批判(p148)、チュニジアの夜(p258)、PowerBook G4 1GHzモデル PowerPC7451 res1440x900(p299)