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2022年09月04日の記事は以下のとおりです。

岸田首相「おわび」会見

岸田首相は記者会見(8/31)で、旧統一教会と自民党議員との関係が国民の疑念を招いたとして「党総裁として率直におわびする」と陳謝した。所属議員と教団との関係は党が責任を持って調査し関係を断たせると強調。また、安倍元首相の国葬は、それを決めた首相自身が国会できちんと説明すると表明した。

首相のこの「おわび」会見について六紙社説はどう評しているだろうか。

「こんな当たり前の判断に1カ月半もかかるとは、岸田首相は世論を甘く見ていたというほかない」。拒んでいた国会での説明をすることにしたのは「説明責任を果たさぬ首相への風当たりが強まるなか、追い込まれての転換」(朝9/1)。

「踏み込み不足が目立つ」「なぜ多くの議員が接点を持つに至ったのかという根本的な疑問が残る」。二世信者により殺害された安倍晋三元首相は「参院選で教団の組織票のとりまとめをしていたとの証言もある。安倍氏と教団の関係を検証することは、実態解明には避けて通れない」(毎9/1)。

教団と安倍氏との接点を調査することに首相は「否定的だ」。「関係が明らかになれば、安倍氏の国葬への反対論が強まりかねないと考えて調査を手控えるのであれば、教団と絶縁する決意を疑う」(東9/2)。

「政治家が関連団体の取材を受けたり、会合に祝辞を贈ったりしたことの追及に終始するのは、理解に苦しむ。一部の野党が、旧統一教会の問題と安倍氏の国葬を結びつけて批判しているのは、合理性を欠く」。「計8年8か月、首相の重責を務めた人を国葬で見送ることは、何ら不自然ではあるまい」(読9/1)。同紙は、詫びなど不要、と言わんばかりだ。

調査を行う必要はないと閣議決定(8/15)しておきながら「半月足らずで調査を命じる定見のなさ」。この謝罪に「致命的に欠けたのは、安倍晋三元首相を死に至らしめた反省であり、テロへの怒りである」(産9/3)。国葬については、最早、この記者会見で「妥当な認識を、丁寧に説明したといえる」(産9/1)。

日経の社説は、今のところ、沈黙している。以前にも書いたように、同紙社説は、教団がらみでは他紙に比べて控えめだ。いったいどうしたことか。後ろ暗いことでもあるのか、それとも、読者や広告主である経済産業方面の人たちへの気遣いか。そっち方面と教団との間に何かヤバいことでもあるのだろうか。

首相の今回の「おわび」について「政界地獄耳」(日刊スポーツ、9/2)がこんなことを書いている。「不祥事を起こした一般企業の社長のように頭を下げて謝罪した」。謝罪などあり得なかっただろう「安倍・菅政権との違いだけは際立たせた」と。

謝罪に関してもう一つ。女性に猥褻行為を働いた俳優が平謝り。それに対して、その謝罪は芝居ではないのか、とか、悪役の演技が上手いのは本当に悪人だからではないのか、などと言われているそうだ。世の中が謝罪に敏感になっている時期に首相の会見はあった。

さて、8/29週の六紙社説は、そのほかに、デジタル庁一年、アフリカ開発会議、ザポロジエ原発への砲撃、防災の日、防衛概算要求、ゴルバチョフ氏死去、国連のウイグル報告書などを題材とした。

六紙社説(サイト内)。香川照之が相次ぐ降板よりも痛い「最大の痛恨」|東洋経済

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