お知らせ

メール送信フォームを設けました。ブログ記事への問い合わせなどにご利用下さい。

 

エントリー

2019年06月の記事は以下のとおりです。

羊たちの沈黙

  • 2019/06/11 06:55
  • カテゴリー:読み物

人は年をとるにつれて懸命になるかどうか、私には判らないが、ひどい目に遭うことはある程度避けることは覚える。

トマス・ハリス著「羊たちの沈黙」(新潮文庫、89年)から(p186)。原作を初めて読んだ。映画では、レクターが言う "yourself" が、捜査の手がかりになる。その言葉に違う意味があることに主人公クラリスが気付くのだ。この場面がどのように書かれているのか知りたくて原作を読んだのだけれど、ない、どうやら映画での演出だったようだ。

# 窓のない部屋や、病院の廊下、粗末なソファで、「ごく短時間のうちに、人は自分の出方を決め、運命と対決して怯えている時にきちっとやれるよう、頭に叩き込んでおく。」(p226)。

田辺聖子さん死去

訃報に接して、ずいぶん前に観た何かの番組を思い出した。そのテレビ番組で万葉の歌について語っていた。最近も、と言っても既に十年は経つが、「日めくり万葉集」(NHK、08年)に選者として何回か出演していた。メモを繰ってみると、正確には5回だった。シリーズ全240回の内、5回の出演は多い方だった。選ばれた五首を載せておこう、すべて相聞。一首目の旋頭歌が面白い。

  • 来むと言ふも来ぬ時あるを来じと言ふを来むとは待たじ来じと言ふものを(大伴坂上郎女、巻4-527)
  • 事もなく生き来しものを老いなみにかかる恋にも我はあへるかも(大伴百代、巻4-559)
  • 恋にもそ人は死にする水無瀬川下ゆ我痩す月に日に異に(笠女郎、巻4-598)
  • 恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言尽くしてよ長くと思はば (大伴坂上郎女、巻4-661)
  • 今更に何をか思はむうちなびき心は君に寄りにしものを(安倍女郎、巻4-505)

読もうと思って図書館から借りて来ている本何冊かの中に、たまたま、田辺聖子著が一冊まじっている。「言い寄る」だ。次はこれを読むことにしよう。

作家の田辺聖子さん死去 91歳

安倍三代

  • 2019/06/10 06:30
  • カテゴリー:読み物

子犬が狼の子と群れているうち、まるで狼のようになってしまった

青木理著「安倍三代」(朝日新聞出版、17年)から(p266)。政界に入った普通の人が周りに染まって右傾化していく、さもありなんと思う。しかし、その普通だった人が、宰相にまで登り詰め、かくも長きに渡って政権の座にある。子犬と評されたイメージとはだいぶギャップがある。ギャップを乗り越えるパワーをいかにして得るに至ったのか、それは、この本を読んでも判らなかった。

掻痒感、19年6月

両腕や首のあたりがかゆい。漆にかぶれたかもしれない。今週末、同じ時間帯に漆塗装をする方がいた。これまでに漆にかぶれたことはないけれど、それは接する機会がなかっただけのこと。自分がかぶれやすいことは知っている。幼い頃、草むらで遊んでススキか何かでかぶれることは度々あったし、大学のラボで化合物にやられることは一再ではなかった。里芋の皮をむいてもかぶれる。木工教室で誰かが漆を塗っている時には、近寄らないようにして来た。今回も、かなり注意していたが、「研ぎ」のようだから大丈夫と油断したか。専門家のページ、輪島漆器大雅堂の輪島塗職人BLOG » 川口 » 漆かぶれ。漆にかぶれたら、どうなってしまうのか、心配していたんです、にこういう記載がある。桑原桑原。

かぶれを防ぎきれない作業がありました それは、”研ぎ”作業です (略)目に見えない細かい粒子は気づかないうちに気づかない場所に付着していることがあるようで数日後に突然かぶれに襲われる

いや待てよ。この日は、組立て式ソファの仕上げで湯ぶきをした。3×6 合板、約2.5枚分の裏表だからかなりの面積だ、7m2 ほどか。その際、合板に含侵された接着剤が湯気とともに立ち上ってそれでやられた可能性もある。合板の接着剤にせよ漆にせよ、これまでの経験からすると、おそらく、赤く腫れあがるようなことはないと思う。数日、かゆみが続く。掻くとひどくなる、我慢あるのみ。

合板の特性を活かす

無垢材を使っていると、どうしても四角い形の作品ばかりになりがち。(略)丸形や有機的な形は発想の隅に追いやられてしまう。方向性のない合板なら、自由で個性豊かな作品ができるだろう。

合板の特徴。その他には、1) 安定した規格寸法、2) 大きな平面、3) ねじれや変形がない、4) たわみは大きい、5) 切り口の積層模様。堀口丈夫ら著「1枚の板から作る楽しい!合板木工-週末1日で作る簡単木工作例マニュアル」(学研、08年)から(p14)。この本から引用するのは二度目。

ページ移動

ユーティリティ

« 2019年06月 »

- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

北部の山沿いって、どこ
2024/05/02 06:05
ホームベーカリー
2024/05/01 06:01
衆院3補選で自民全敗
2024/04/30 05:57
Re: 二重小協奏曲ヘ長調
2024/04/29 06:00
社会不安高めるSNS悪用
2024/04/28 05:57
走り梅雨、2024年
2024/04/27 06:05
協奏交響曲K364、東フィル
2024/04/26 05:44
さよならマエストロ
2024/04/25 05:50
WANDERERS
2024/04/24 06:08
定家の原本発見
2024/04/23 05:56

Feed