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2019年06月10日の記事は以下のとおりです。

田辺聖子さん死去

訃報に接して、ずいぶん前に観た何かの番組を思い出した。そのテレビ番組で万葉の歌について語っていた。最近も、と言っても既に十年は経つが、「日めくり万葉集」(NHK、08年)に選者として何回か出演していた。メモを繰ってみると、正確には5回だった。シリーズ全240回の内、5回の出演は多い方だった。選ばれた五首を載せておこう、すべて相聞。一首目の旋頭歌が面白い。

  • 来むと言ふも来ぬ時あるを来じと言ふを来むとは待たじ来じと言ふものを(大伴坂上郎女、巻4-527)
  • 事もなく生き来しものを老いなみにかかる恋にも我はあへるかも(大伴百代、巻4-559)
  • 恋にもそ人は死にする水無瀬川下ゆ我痩す月に日に異に(笠女郎、巻4-598)
  • 恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言尽くしてよ長くと思はば (大伴坂上郎女、巻4-661)
  • 今更に何をか思はむうちなびき心は君に寄りにしものを(安倍女郎、巻4-505)

読もうと思って図書館から借りて来ている本何冊かの中に、たまたま、田辺聖子著が一冊まじっている。「言い寄る」だ。次はこれを読むことにしよう。

作家の田辺聖子さん死去 91歳

安倍三代

  • 2019/06/10 06:30
  • カテゴリー:読み物

子犬が狼の子と群れているうち、まるで狼のようになってしまった

青木理著「安倍三代」(朝日新聞出版、17年)から(p266)。政界に入った普通の人が周りに染まって右傾化していく、さもありなんと思う。しかし、その普通だった人が、宰相にまで登り詰め、かくも長きに渡って政権の座にある。子犬と評されたイメージとはだいぶギャップがある。ギャップを乗り越えるパワーをいかにして得るに至ったのか、それは、この本を読んでも判らなかった。

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