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2022年03月の記事は以下のとおりです。

サイバー対策

トヨタ自動車が、1日、国内の全14工場28生産ラインで操業停止に追い込まれた。Tier1の小島プレス工業がサイバー攻撃に遭い、部品調達に支障が生じたためだ。身代金要求型のランサムウェアによって受発注の基幹システムが麻痺させられたと報じられている。

「現時点で誰が攻撃者かは不明」(経3/2)。露中や北など「国家の関与が疑われる事例も多発」「政府はサイバー対策の強化を呼びかけていた」(毎3/3)。「厳しい経済制裁」に対して露から「報復を受ける可能性は十分ある」(産3/2)。「今回の攻撃にロシアが関与していたかどうか。」「警戒レベルをさらに引き上げる必要がある」(読3/2)。

時も時、来月サイバー捜査隊が警察庁に新設される予定だ。国境を超えたサイバー攻撃などへの対応が期待されている。ただし、国際的な刑事責任の追及は「国家間の深刻な摩擦や亀裂の種」になる、とか、警察庁が直接、逮捕などの権限を持つため「中央集権的な警察」いわゆる国家警察が復活するのでは、など懸念が指摘されている(朝2/6、東2/17)。

そんな懸念など、今回トヨタが重大な事態に陥ったことで吹き飛んでしまい、サイバー捜査隊創設に対する国民の理解が得られやすくなった。都合良くこのタイミングでサイバー攻撃が起こったものだ。それも我が国の稼ぎ頭が防備の弱い系列会社を突かれるなんて、まるで模擬訓練のようだ。誰かの狂言犯罪だったのでは、と勘繰りたくなる。

2/28週の六紙社説は、引き続き、ウクライナ危機が話題の中心だった。全81本中29本。侵攻への抗議、スポーツ界からも、国際決済網SWIFT排除などロシアへの経済制裁、露大統領の核発言、石油メジャー事業撤退、米一般教書演説での言及、国連総会ロシア非難決議、そして、原子力発電所へ砲撃。

そのほかに、上述のサイバー攻撃や、安倍氏の核共有発言、虐待死、水平社宣言100年、温暖化報告書、北京冬季パラリンピック開幕、コロナ重点措置延長、燃料電池車FCVへの支援見直し、東芝社長交代、中国全人代開幕などが社説の題材になった。

六紙社説(サイト内)。「サイバー警察局発足 警察権限のあり方は」大屋雄裕(三宅民夫のマイあさ!、NHKラジオ第1、2/21 7時)。サイバー捜査 警察庁が担う重い課題(朝2/6)、サイバー捜査隊 「国家警察」化への懸念(東2/17)、サイバー攻撃へ警戒強めよ(経3/2)、トヨタ工場停止 供給網のサイバー対策強めよ(読3/2)、トヨタ操業停止 全力でサイバー攻撃防げ(産3/2)、トヨタの全工場停止 サイバー防御の徹底急務(毎3/3)

倭国の古代学

  • 2022/03/05 06:34
  • カテゴリー:読み物

さまざまな権力による抗争が幾度となく繰り広げられるなかで、前方後円墳が築造されたことは明らかである。その規模の違いに実力の大小があることは確かではあるものの、規模とデザインの選択は、あくまでもその人物による趣向が働いていた

坂靖著「倭国の古代学」(新泉社、2021年)から(p174)。県立図書館の新着コーナーにあるのを借りて来た。帯に「倭国統一への過程。」とある。

墓のサイズと覇権はどんな関係にあったのか。例えば、国内最大の前方後円墳である大山古墳(大仙陵古墳、伝仁徳天皇陵)の場合はどうだろう。築造は、5世紀半ば。群雄が割拠する激動の時代だ。被葬者は一大勢力であったことは間違いないだろうが、王の中の王ではなかった。倭国の統一は、6世紀と考えられている。

では、その墓に葬られているのはいったい誰なのか。本書著者は、宋書に登場する倭の五王の一人「讃」と推定する。有力説の一つでもあるようだ。讃は、421年、宋に朝貢した。日本書紀に登場するオオサザキ(仁徳)がその人で、「讃として中国に遣使したものとみてよい」と本書にある(p185)。

やはり大山古墳は、仁徳陵なのだろうか。男系が数代続いたと伝えられている。その隆盛ぶりは巨大墳墓の被葬者に似つかわしい伝承だ。後々の覇権者たちにとっては、その血筋を継いでいると記録することは自身に都合の良いことだったに違いない。

# 仁徳天皇(?-427年?、倭の五王の讃)、雄略天皇(418年?-479年?、倭の五王の武、ワカタケル、獲加多支鹵)、稲荷山古墳出土鉄剣|Wikipedia。「斉明天皇陵」の整備完了 牽牛子塚、白い八角墳に(3/2)

どこでも仕事

かつての同僚が異動すると知らせてくれた。研究所から本社勤務へ。オフィスはフリーアドレスで全員分の席は無く、基本テレワークなのだとか。

テレワークという呼称ではなく、ホームオフィスとか、SOHOとか、と呼ばれていた。20年ほど前に勤めていた外資系でのこと。会社に行くのは、月に2回か3回。そこには、窓に沿ってずらっと一列、誰でも使える席が並んでいて、皆、自虐的に窓際席と言っていた。

最近は、WFH(wrok from home)が主流みたい、と家人が教えてくれた。香港の友人が皆そう呼ぶらしい。テレワークとは言わずに。

テレワーク|Wikipedia

宰領

  • 2022/03/03 06:24
  • カテゴリー:読み物

悪い面だけ見てむやみに批判的になったり、虚無的になったり、あるいは冷笑的になる人々、そういう連中に限って、自分では何もしていない

なかなか厳しいご指摘。今野敏著「宰領」(新潮社、2013年)から(p124)。本書で語られる事件がもし実際に起こったら、衆議院議員による殺人教唆で、世の中、大騒ぎになるだろうな。

この隠蔽捜査シリーズでは、マネージメントの基本やヒントが度々語られる。例えば本書では、「誰にとっても一日は、等しく二十四時間しかないのだ。常に優先順位を考えて仕事をしないと、たちまちパンクしてしまう」(p72)、「指揮を執る者は二手三手先を考えなくてはならない」(p143)、「机上の空論という言葉があるが、それは論理的な検証が足りない場合に使われることが多い」(p178)。

今野敏格差と民主主義(いずれもサイト内)

落穂拾い、22年2月

Dropboxの中を整理。ここに載せようと思いながらも書き掛けになったままのファイルを片付けた。タイトル(候補)をメモしておこう。

2020年、小澤のボレロ(6月)、モジュラージャックRJ11とRJ45(6月)、カメラボタンのキーアサイン変更(6月)、拝謁記と「東宮ちゃん」(6月)、腐ったリンゴとフルーツバスケット(9月)、エールベルガーでK191(9月)、Lightning Browser(9月)、作曲家と著作権(11月)、大崎さん(11月)、チェリビダッケの展覧会の絵(12月)

2021年、行進曲のトリオ十選(1月)、LA Phil(2月)、旧作品の図面化(2月)、テレビや新聞のタブー(4月)、魯迅の「故郷」(5月)、Re2:国産ワクチンの遅れ(6月)、税収増(7月)、電話リレーサービス料(9月)、パッサカリアとフーガ(10月)、NHK解説委員室(10月)、お文の魂(10月)、ブラームス作品56b(10月)、LMDE4(11月)

2022年、カラヤンの第9(1月)、EVと銀行(1月)、Linux本、2冊(1月)、Googleの音声サービスのアップデート(1月)、サラリーマンの舞台(2月)、アンナ・マグダレーナのための音楽帖(2月)、Nielsen Wind Quintet Op43(2月)、自律的に動く組織(2月)

Dropbox(サイト内)

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