宰領
- 2022/03/03 06:24
- カテゴリー:読み物
悪い面だけ見てむやみに批判的になったり、虚無的になったり、あるいは冷笑的になる人々、そういう連中に限って、自分では何もしていない
なかなか厳しいご指摘。今野敏著「宰領」(新潮社、2013年)から(p124)。本書で語られる事件がもし実際に起こったら、衆議院議員による殺人教唆で、世の中、大騒ぎになるだろうな。
この隠蔽捜査シリーズでは、マネージメントの基本やヒントが度々語られる。例えば本書では、「誰にとっても一日は、等しく二十四時間しかないのだ。常に優先順位を考えて仕事をしないと、たちまちパンクしてしまう」(p72)、「指揮を執る者は二手三手先を考えなくてはならない」(p143)、「机上の空論という言葉があるが、それは論理的な検証が足りない場合に使われることが多い」(p178)。