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2022年05月の記事は以下のとおりです。

任俠書房

  • 2022/05/06 06:17
  • カテゴリー:読み物

博打なんだよ、商売なんて。みんなそれを忘れてるんだ。

仕事も博打、人生も博打。今野敏著「任俠書房」(中公文庫、2015年)から(p102)。任俠シリーズ第1作。初刊時のタイトルは「とせい」(2004年)。それが後に改題された。

業績悪化の際に削られる出費、3K、「広告費、交通費、交際費」(p93)。前に働いていた会社では、4Kとも言われていた。研究開発、会議会合、広告宣伝、そして福利厚生。

今野敏(サイト内)。任侠シリーズ特設ページ|中央公論新社

梅雨入り、22年

きのう(5/4)、沖縄は梅雨に入ったようだ。気象台から発表があった。

令和4年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)|気象庁

けものみち

  • 2022/05/04 06:01
  • カテゴリー:読み物

ものになりそうなものと、そうでもないものとは、なんとなくカンでわかる。あたかも水面に垂れた糸の先に十分な手ごたえが来そうな、あの釣り人の心理にも似て

松本清張全集15「けものみち」(文藝春秋、1972年)から(p263)。初出1962年。

TVドラマ(NHK、1982年)の再放送を少し目にしたのがきっかけで原作を読んでみようと思った。そのドラマには「おしん」の姑に扮した高森和子さんがちらっと出ていた。「おしん」は1983年なのでこのドラマの翌年だ。

松本清張(サイト内)。土曜ドラマ「松本清張シリーズ けものみち」(1)~(3)、デジタルリマスター版(NHK総合、4/9 0:25-3:55)、初回放送1982年1月、【脚本】ジェームス三木【出演】名取裕子、山崎努、伊東四朗、加賀まりこ、西村晃、永井智雄ほか

日曜の関心事、21年度

日曜日には一週間分の六紙社説を眺めて何か書くようにしている。自分がどんなことに興味を持っているだろうか、2021年度(4月-3月)の一年間を振り返ってみた。

六紙とは、在京の6新聞のこと。いわゆる全国紙5つ、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、日本経済新聞、それに中日新聞の東京版である東京新聞を加えた6つ。各紙とも社説を2本掲載する日が多い。日に2本ずつだと、一週間で6×2×7=84本、一年で4千本を超える計算になるが、実際には3千9百ほど。朝刊休刊日が年に12日あり、社によって掲載が1本の日もあるので。

さて、日曜日にここで採り上げた題材をざっとジャンル分けしてみよう。

まず、国内関係。[ ] 内は登場回数。首相交代がらみ [5]、東京オリパラ [5]、新型コロナウイルス感染症 [5]、自動車 [5]、衆院選などの選挙 [4]、外交・安保 [2]、原発 [2]、河井夫妻選挙違反事件 [2]、新聞について [2]、あとは単発テーマ [9]

海外は、中国 [4]、その他近隣 [3]、ウクライナ [2]、タリバン [1]、英・EU [1]

国内 [41]、海外 [11]、合計 [52]。一年は52週なので欠かさず載せたようだ。

やはり、話題性の高い題材が多く登場する。首相交代や、五輪、コロナ、中国など隣国、ウクライナ、河井事件など。基本的に、各紙の意見を読み比べるので、どうしても六紙が揃って書き立てる題材に目が行きがちになる。

選挙や、安保、原発などは、各紙の意見が割れる。火花が散る。社説の華だ。

自動車は、六紙の注目度とは関係なく興味があるテーマ。社説の本数はそれ程多くはないけれど、ここでは年間最多の5回登場。話はEVや自動運転がらみになる。個人的に興味があるのは、医療関連もそう。医療制度や製薬メーカーの事案は気になる。今回はコロナ関連に埋もれる形になっている。

上記の「単発テーマ」には、例えば以下のようなタイトルが含まれる。半導体不足、官僚や教員の人材不足、岡山の女児死亡、立花隆さん死去、東芝社長辞任、そして、横綱白鵬の引退など。ここにも関心事が表れている。

さて、年度が改まって既に一か月経った。この一年はどんな具合になるだろうか。

六紙社説(サイト内)

かけおちる

  • 2022/05/02 06:12
  • カテゴリー:読み物

自分はなにも見えていない。己の目で見ている気になっているが、実は見ているつもりで終わっているのだ。あるいは見たいものだけを見て、見たくないものには目を向けようとしない。

小藩の執政、阿部重秀は、60歳を前にして、そのことに気付く。家族が一度ならず出奔した、その本当の理由を今知ろうとしている。引用は、青山文平著「かけおちる」(文春文庫、2015年)から(p235)

重秀の娘婿、長英は留守居役助(すけ)として江戸に詰めている。仕事は「興産掛」。現代風に言うと事業開発担当になるだろうか。建議(テーマ提案)の材料をぽつぽつ国元へ送るのだが、どれ一つ陽の目を見ることはない。「力足らずが骨身に沁みる」。他人事とは思えない。身につまされる。

事業の開発には時間がかかる。成功した時に提案者の自分がそこにいるとは限らない。あなたのテーマが事業化されました、と転職先で連絡を受けたこともあった。長英の場合も、そこにいなかった。提案したサケ事業が上手く行き始めていることを知らずに命を絶ってしまうのだ。墓前で誰かが報告するのを、あの世で聞くのだろうか。

文庫100冊(サイト内)

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