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2022年02月の記事は以下のとおりです。

こちらはアンブッシュか

スノーボーダーが、ボードに書いている、個人のスポンサーのマークを塗りつぶさないと競技に出られない

そういうことが北京大会であったのだとか。留守録しておいた「伊集院光とらじおとニュースと」(TBS、2/21 9時台)で知った。ドーピング大国の選手が懲りずにまたやらかしたことは社説で読んだ。この大会も色々がたがたしたらしい。

そのスノーボーダーは、webの記事によると、ロゴが「ルール40」のマーケティングに関する規則に反するとIOCから説明を受けたようだ。いわゆるアンブッシュ・マーケティングと見做されたのだろう。

問題視されたロゴは「プラダ」だった。それが例えばバートン製のボードに書かれていたなら明らかにアンブッシュだ。しかし今回のケースはそうじゃない。ボードはプラド製だと言う。つまり単にボードにそのメーカーのロゴが書いてあるだけのこと。例えばミズノのウェアにミズノのロゴが付いていると同じだ。いったい何がルール40に反したのだろう。たとえロゴの位置や、大きさ、個数が、定めに沿っていなかったとしても、それは大会の規定に反することであって、ルール40云々にはならないのでは。

プラダが注目されることを不快に思う公式スポンサーがあって、そこが文句をつけた、それなら可能性として十分あり得る。それとも、記事にあるように何か「IOCの逆鱗に触れ」ることがあって、ルール40の範疇で解釈されたのだろうか。

と、ここに書いておくと詳しい方が教えてくれるかな。

アンブッシュじゃない(サイト内)。「プラダ」のボード使用禁止で棄権 女子米国代表のジュリア・マリノの告白が波紋(2/20)、15歳「ワリエワ」で揺れた五輪の銀盤 ドーピング問題に浮かぶ二つの謎(2/18)

ひとびとの跫音

  • 2022/02/22 06:26
  • カテゴリー:読み物

独自のボヘミアン的孤立生活者のスタイルを作りだしていた。

学生時代の正岡忠三郎を評して富永太郎がそう言っていたという旨のことを大岡昇平から教えられた、と著者は書いている。司馬遼太郎全集第50巻(文藝春秋、1984年、第二期最終巻)に所収の「ひとびとの跫音」から(p87)。その単行本は1981年7月刊行。

「子規全集」(正岡忠三郎ら監修、講談社)出版までの顛末。「坂の上の雲」の続きと見る向きもあるかもしれない。その長編執筆の楽屋話という性格もある。著者お得意の「余談」を寄せ集めたような構成。子規の死後養子、忠三郎と、その親友、タカジ(西沢隆二、ぬやま・ひろし)を軸に、有名無名問わず色んな人たちが入れ替わり立ち替わり登場する。「グランド・ホテル形式の小説として成功」と評価されているようだ。

坂の上の雲働き方2.0vs4.0(いずれもサイト内)。明石市大久保(p247)、新日本放送(p182)。司馬遼太郎富永太郎大岡昇平西沢隆二|Wikipedia

アンブッシュじゃない

スウェーデン選手の胸に「ユニクロ」のロゴが付いている。たまたまwebのニュース画像で目に留まり、その瞬間、これは広告宣伝か、もしかしてアンブッシュか、と訝しんだのだけれど、ややあって、ユニフォームのメーカーがファーストリテイリング「ユニクロ」であることに気付いた。検索してみるとやはりそうだった。

数週間前には、国内メーカーのロゴが付いた義足の写真を見た。パラリンピック東京大会の記事だ。もちろんロゴは大会規定の位置や大きさに納まっているのだろう。目立つ場所にあるので、カメラに上手く捉えられている。

国産のフェイギアスケート・ブレードのことが記事になっていた。こちらは比較的小さな用具なのでそこにロゴを入れたとしても特に人目につくことはなさそうだ、お気の毒、そんなことを思った。

北京冬季五輪は終わったんだな。

アンブッシュマーケティング|Wikipedia。ユニクロに聞いた!スウェーデン代表の北京五輪公式ウェア制作の裏側(2/19)、「日本製」東京の夜空を跳んだ 国産義足でパラ幅跳びアジア記録(1/10)、宇野昌磨選手と“りくりゅう”ペアの足元支えた国産ブレード 創業95年の老舗メーカーが挑んだ初五輪(2/20)

岡山の女児死亡

また起きてしまった、子供の虐待死。6歳の女の子、岡山市、1月。逮捕された容疑者は母親とその交際相手。内縁関係は「虐待のリスク要因」だ。児童相談所は通告を受けてマークしていながら、なぜ救えなかったのか、と社説は問うている(産2/17)。

多忙だったと児相は釈明しているようだ。「児相の人手不足はかねて指摘されて」いる。何日か前の社説は、昨年の「警察を介した児童虐待の通告件数が過去最多となった」と報じていた(読2/10)。警察が対応に乗り出し児相との連携が強化されて来ている、とポジティブに理解すべきなんだろう。奏効して、一定水準(年に50件ほど)で推移している子供の虐待死は今後減るかもしれない。

読売のその社説には、「児童虐待に治安の悪化を感じる人が6割を超えた」とある。警察庁が行ったアンケートによると治安悪化を感じている人の割合が増えて来ているそうだ。犯罪は年々減り続け、昨年の刑法犯は「戦後最少」件数だったにも拘わらずそういう傾向が出ている。「格差の広がりや自殺の多さなど、社会の不安定さが心理的に影響しているのだろうか」と社説は推し測る。

そうだろうか。そんな憶測を社説に書く方が余程「心理的に影響」するように思う。不適切な報道が人々の不安を煽っているのではないか。

2/14週の六紙社説、話題は多方面に渡った。意外に賑わったのは、ロシア選手のドーピング問題(毎産朝読)。そのほかには、NHK虚偽字幕、アサリ産地偽装、裁判のIT化、オンライン議会、サイバー捜査隊、台湾禁輸解除、米の対日鉄鋼関税、ウクライナ危機、日米韓外相会談、韓国大統領選などが題材になった。

自民党京都府連がカネをばらまいた件は社説に登場したろうか。左派系があれこれうるさく書き立てても良さそうなものだが。

六紙社説、「大阪3歳児殺害」本当は怖い動物の子育て(いずれもサイト内)。岡山の女児死亡 虐待リスクを軽んじるな(産2/17)、「体感治安」悪化 社会の疲弊が背景にあるのか(読2/10)。犯罪統計|警察庁。自民党京都府連「選挙買収」疑惑 新たな内部文書と証言「選挙活動を頑張ってもらうため」(文春オンライン、2/11)

わが母なるロージー

  • 2022/02/19 06:27
  • カテゴリー:読み物

人間ってのは誰かのことを知っているつもりでも、じつはまったく知らないんだ。

このシリーズではこれがテーマの一つなのだろうか。似たような表現が一度ならず出て来る。ピエール・ルメートル著「わが母なるロージー」橘明美訳(文春文庫、2019年)から(p164)。カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの中編である本書は、時期的には第二作と第三作の間にあるようだ(第2.5作)。

そう言えば円紫さんが何か言っていた。正確に覚えていない。HDD内を検索してメモを見付け出した。「内に何かを秘めない人はいません。何をどれぐらい表にし裏にするかは人によって違います。どんなにしてもいえないことというのは誰にでもあるのです。ある意味では、その割合こそが、動かしようのないその人らしさを作るのでしょう」。北村薫著「夜の蝉」(1991年)に所収の「六月の花」から。

ピエール・ルメートル北村薫(いずれもサイト内)

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