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2023年03月の記事は以下のとおりです。

ジョン・ウィック

平和を望むなら、戦いに備えよ。

コンチネンタルホテルの支配人ウィンストンが言う。この場面でヴィヴァルディの「冬」その第1楽章が流れる。映画「ジョン・ウィック-パラベラム」(2019年)から。

ローマ時代まで遡る随分と古い格言らしい。それから2千年も経つのに、未だに平和維持には防衛力の強化が必要などと議論している。技術や産業は発展したけれど、人間の愚かさは変わらない。備えると使うことになるのが判らないのか。それは、いがみ合い、戦争を繰り返して来た歴史が証明している。一体どれ程の血が流されれば、人類はもっと賢明になれるのだろうか。

映画「ジョン・ウィック」シリーズ3本を、何となくずるずると見てしまった。惰性とは恐ろしいものだ。[Filmarks 3.7、3.7、3.8]

平和は槍で得るものなのかABEMA(いずれもサイト内)。汝平和を欲さば、戦への備えをせよ|Wikipedia、"Si vis pacem, para bellum"、米俳優ランス・レディックさん死去 60歳 「ジョン・ウィック」のコンシェルジュ役(3/18)

リスキリング等、日曜討論

日本人の転職行動を細かく分析すると、国際的に見て言えるのは、前向きな転職は非常に少ないっていうことだ。多くの方にとって転職というものは、主に人間関係のリセットボタンとしてしか機能していない。逆に言うと、職場での人間関係に不満がなければ、賃金が低くても、キャリヤアップが実現しなくても、あまり転職行動に到らない、ということになる。

小林祐児氏(パーソル総合研究所上席主任研究員)がそんな風に語った。日曜討論▽リスキリング・「日本型雇用」 私たちはどう働く?(NHKラジオ第1、3/19 9時)にて。

世の中、リスキリングやジョブ型などと喧しいが、もっと根本的なこととして、働く人の動機に光を当てる必要があるのではないだろうか。犯行の場合の「動機、凶器、機会」と同じように、労働(や転職)は、動機、能力、機会、この3点なのかもしれない。

リスキリング日本版ライフシフト戦略能力を評価するのは誰変身資産人を動かす5つの情報定年後(中公新書、17年)貴意に添いかねる・・・(いずれもサイト内)

イランとサウジの和解

イランとサウジアラビアは、断交から7年ぶりに和解することで合意。外交関係を正常化し2か月以内に双方の大使館を再開すると発表した。

日経は逸早く社説で採り上げた(経3/11)。「大産油地帯である中東の重要性は言うまでもない。この地域から原油の9割超を輸入する日本にとってはなおさら」と、もちろん経済的な視点だ。

原油のことだけではない。和解を仲介したのが中国であることにも目を向ける。「中国を介したサウジとイランの接近が、ウクライナ危機をきっかけに鮮明になった世界の分断を広げること」にならないか。イラン、サウジ、中国、それにロシアと「非西側陣営が結束を強めれば亀裂は深まる。イラン核問題の解決も遠のきかねない」と。

在京の他5紙社説は沈黙するのかと思いきや、16日以降何本か続いた。やはり「米国抜きの雪解けには懸念もぬぐえない」(朝3/16)と指摘。一つはイスラエルの出方。サウジとイランの接近で「イスラエルが再び孤立感を深めれば、さらに強硬な姿勢をとってイランと衝突しかねない」(同)。もう一つは人権問題。サウジは、人権問題をうるさく言うバイデン政権と距離を置く。「内政不干渉を重んじる中国の実利外交が歓迎された」(毎3/19)。中東での民主化の動きが後退しかねない。

原油の9割を中東に依存する「日本も戦略を練り直す必要がある」「産油国との関係をさらに強固にし、エネルギー調達が不安定化しないようにするべき」(読3/19)。後手に回る。状況に振り回される。よくあるパターンだ。

日本は、サウジ、イラン各々との関係は悪くない。友好的とも言えるだろう。だったら和解を仲介すれば良いものを、なぜそうしなかったのか。中東情勢に対する認識が足りずボンヤリしていたのか、意志がないのか、外交の力がないのか。いや、認識や意志も能力もあるけれど中国に先を越されただけなのか、それとも、米国の手前、勝手なことはできなかったのか。それを教えてくれる社説はない。

さて、3/13週の六紙社説は、そのほかに、袴田さん再審へ、習政権3期目始動、大江健三郎死去、米銀行破綻と金融不安、ガーシー氏除名、豪に原潜配備へ、放送法問題、黒海上で米露軍機接触、春闘高水準回答、国枝選手に栄誉賞、少子化対策の首相会見、日韓首脳会談などを話題にした。

六紙社説、社説の安保問題、21年なぜイタリアとイラン(いずれもサイト内)。イランとサウジアラビア 外交関係正常化で合意 中国が仲介(3/11)

short cut

まずは表面の消毒だ。毒を吸い出すゾ。

中井貴一が蜂に刺される一幕では大笑い。この映画での梶原善は、芸風がレオナルド熊に似ているとと思った。風貌もどことなくそんな感じ。

ドラマ「short cut」(2011年)から。三谷幸喜監督作品。[Filmarks 3.4]

全編ワンカット長回しリアルタイム劇、かなり実験的な作品。舞台は山道。登場人物は3人だけ、あと一人は鈴木京香。監督は、これで味を占めたか、それとも雪辱なのか、この作品の3年後に「大空港2013」を撮る。梶原善はそっちにも出ている、オタクさん役で。

大空港2013ABEMA(いずれもサイト内)。GYAO

JFK暗殺

偉大なチェスプレーヤは常にゲームの終わりを考えて作戦を立てる。ゲームの終わりは、大統領の暗殺を一人の人間が単独でやったと信じさせることだった。オズワルト一人の仕業にね。最も重要なのはカバー・ストーリーだ。

リー・オズワルトは、CIAの陰謀で濡れ衣を着せられた、と元CIA高官ロルフ・ラーセンが証言する。NHKスペシャル「JFK暗殺」から。昨年末に録画しておいた前後編を観た。

cover story、英辞郎(第6版)では、1) カバーストーリー、雑誌の表紙に関連した特集記事、架空の経歴、2) つじつまを合わせるための作り話、とある。make up a cover story、辻褄を合わせるために嘘をつく、という風に使うようだ。

CIAが「絵を描いた」ケネディ大統領暗殺から今年で60年になる。

ケネディ蛇の道(いずれもサイト内)。NHKスペシャル選「未解決事件File.08 JFK暗殺 前編・後編」(NHK総合、2022/12/28 23:50-)初回放送2020年4月、リー・ハーヴェイ・オズワルド|Wikipedia

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