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2022年10月の記事は以下のとおりです。

SMBC日興証券に行政処分

金融庁は、相場操縦事件を起こしたSMBC日興証券に対し、金融商品取引法に基づく3か月の一部業務停止命令と、内部管理態勢の強化を求める業務改善命令を出した。

「経営陣の怠慢」(読10/12)、「経営姿勢への疑義」(朝10/12)、「経営陣の責任を明確化するだけでは不十分」(毎10/14)、「ガバナンスの機能不全」(産10/15)と、社説は容赦なく非難する。本件については、事件発覚以来、左右問わず同じように書き立てて来た。今年これまでの六紙社説は計13本(朝3、毎3、東0、読2、産3、経2)。

左も右も意見する不祥事がある一方で、例えば、かっぱ寿司の件、これに社説で意見するのは読産経の3紙(10/1-6)。左派系は見当たらない。逆に、NHK虚偽字幕の問題を社説の題材とするのは以前書いたように左派系(朝毎東)のみ。

寿司を売って代金を取る。放送を行い受信料を徴収する。どちらも価値のある何かを提供し見返りを受け取るという点では同じ。いやいや、NHKはちょっと特殊だから、という声はあるだろう。確かに権力の側に近い、と言うか、強者の振る舞いを見せる。そうであれば尚更のこと、SMBC日興証券の場合のように左右両方から意見されてしかるべきと思う。

事業法人の不祥事に関して、意見するしないが新聞(の思想信条)によって、こうもはっきり、分かれるのはどうしてだろうか。保守は、社会の秩序や規範を守る立場なのだろう。左派(リベラル)系は、自由や平等を旗印に権力に目を光らせる。各紙社説における題材の取捨はどこで線引きされるのか、大いに興味がある。

さて、10/10週の六紙社説は、ほかに、臨時国会召集期限法案、国連対ロ非難決議、コロナ水際対策緩和、イプシロン6号機失敗、新聞週間、マイナ保険証などが話題になった。国会が開店休業中で、社説は今一つ盛り上がらない。

六紙社説(サイト内)。かっぱ寿司 社長逮捕に企業統治疑う(産10/2)、かっぱ寿司事件 企業秘密を手土産に転職とは(読10/6)、許されぬ経営幹部の秘密漏洩(経10/1)

那覇市立図書館の障害

現在、システム管理業者などがデータ復元に取り組んでいる。復元が不可能な場合、データを破棄して図書や利用者の情報を全て再登録する必要が生じ、数カ月の休館を強いられる可能性もある

バックアップデータもやられてしまったのだろうか。引用は、琉球新報の記事(10/14)から。しばらくは県立図書館へ借りに行くことになるだろうか。

13日にアクセスするとサーバがダウンしていた。一時的なものだろうと思ったけれど翌朝も復旧していない。早朝の散歩で中央図書館の横を通りかかった時、事務室に明かりが煌々と灯っているのが見えた。

webの記事を読むとたいへんなことになっている。「身代金を要求するウイルス(ランサムウェア)の攻撃」「復旧の見通しは立っていない」。利用者の個人情報は「暗号化していたため、流出の可能性は少ない」とか。

サイバー対策(サイト内)。図書館システムの障害について(那覇市生涯学習部中央図書館、10/14)、那覇市立の8図書館、ウイルス攻撃でシステム障害 貸し出し停止、復旧の見通し立たず(琉球新報、10/14)、図書館にウイルス攻撃 那覇市立全館 貸し出し不能 個人情報の流出懸念も(沖縄タイムス、10/15)、那覇市の図書館にサイバー攻撃 貸し出しや資料検索できず(NHK沖縄、10/14)

ミレニアム3(下)

  • 2022/10/14 06:28
  • カテゴリー:読み物

「なぜもっと早く気がつかなかった?」「連中が口にすることばかりに注目していたせいで、口にしないことを見落としてしまったんです」

盗聴されていることに気付いた側が一枚上手だった。スティーグ・ラーソン著「ミレニアム3-眠れる女と狂卓の騎士」ヘレンハルメ美穂・岩澤雅利訳(早川書房、2009年)、下巻から(p256)。

口にしない、書かれない、表立って語られないことにこそ本当の姿が隠されている。

ミレニアム・シリーズ、3まで読了。読み応えある。著者が急逝したため、4以降は書き手が替わったらしい。

「ミレニアム」わが母なるロージー(サイト内)。マイ・シューヴァルら著「ロゼアンナ」「笑う警官」。ヴェルディ(p243)、釘打ち機(p457)

Re: たそがれ清兵衛

そちが戸田仁斎道場の師範代を務めておったことは調べがついておる

主人公の井口清兵衛(真田広之)は、藩命で討手に選ばれる。ここに至るまでに、観客は清兵衛の腕前を知らされている。決闘にあっさり勝つ場面があるからだ。師範代なのだそりゃ勝つわな、とあの場面を思い返す。そう言えば、あの決闘のことが城下で噂となり御蔵奉行の連中は、初めて、同僚の清兵衛が剣の遣い手であること知った。付き合いの悪い同僚とは言え、流派の高弟だ。職場の仲間はそれくらいは承知していて良さそうなもんだが。

山田洋次監督の映画「たそがれ清兵衛」(松竹、2002年)から。

20年前のこの映画をまた観たのは、田中泯の声を聴いたのがきっかけだった。NHKスペシャルでの語りを聴き、「たそがれ清兵衛」に出演していたことを思い出した。ビデオはすぐ見付けられた。余吾善右衛門役だ、シブい。この映画で朋江に扮しているのは宮沢りえ。可憐だ。今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」りく役での毒婦ぶりとは大違い。そうそう、田中泯も「鎌倉殿~」に出ていた、藤原秀衡役。敬称略。

鎌倉殿の13人、たそがれ清兵衛(いずれもサイト内)。NHKスペシャル「沖縄戦全記録」(NHK総合、8/13 02:37、初回放送2015年6月)田中泯語り。田中泯(1945-)、宮沢りえ(1973-)、大杉漣(1951-2018)

鯨獲りの海

もう見付けているんだ。何が悪かったか、もうじぶんで判っている。

まだ上手くできない見習い砲手を師がそう評する。NHKスペシャル「鯨獲りの海」から。捕鯨船団を取材したドキュメンタリー。

いさなとり、という枕詞がある。いさなは鯨の古名。万葉集に何首かある、まず思い浮かぶのは、海は死にますか山は死にますかの、あの旋頭歌だろう。「鯨魚取り海や死にする山や死にする死ぬれこそ海は潮干て山は枯れすれ」(16巻3852)。

# NHKスペシャル「鯨獲りの海」(NHK総合、10/6 2:10、初回放送7/3)石田圭祐語り

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