ミレニアム3(下)
- 2022/10/14 06:28
- カテゴリー:読み物
「なぜもっと早く気がつかなかった?」「連中が口にすることばかりに注目していたせいで、口にしないことを見落としてしまったんです」
盗聴されていることに気付いた側が一枚上手だった。スティーグ・ラーソン著「ミレニアム3-眠れる女と狂卓の騎士」ヘレンハルメ美穂・岩澤雅利訳(早川書房、2009年)、下巻から(p256)。
口にしない、書かれない、表立って語られないことにこそ本当の姿が隠されている。
ミレニアム・シリーズ、3まで読了。読み応えある。著者が急逝したため、4以降は書き手が替わったらしい。
# 「ミレニアム」、わが母なるロージー(サイト内)。マイ・シューヴァルら著「ロゼアンナ」「笑う警官」。ヴェルディ(p243)、釘打ち機(p457)