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2022年01月の記事は以下のとおりです。

失踪者

  • 2022/01/06 06:27
  • カテゴリー:読み物

頭の中にあるのは三度三度の食物をどうするかということだけである。朝食をつめこんでいるときには昼食のことを、昼食を貪り喰っているときには夕食の心配をしている。さながら一個のイーティング・マシーンである。われながら厭になるときがあった。

程度の差はあれど、生きるとはそういうことではないだろうか。この主人公の場合には、追い詰められて採取生活を送らざるを得ない。口にするのは、縞蛇や、赤蛙、野ネズミ、ホンダワラ、昆布、牡蠣、そしてデザートはあけびの実、という状況。引用は、野呂邦暢著「冬の皇帝-野呂邦暢小説集成4」(文遊社、2016年)に収載の「失踪者」から(p282)。初出は1975年。

これはなかなかのサスペンスだ。最初に歴史小説を読んだ。青春ミステリーの作品があるかと思えば、私小説風や、このようにサスペンスものがあったりする。芸の幅が広い役者を見るかのようだ。

野呂邦暢(サイト内)

Lawnchair 2

スマホのアプリその13

新しく買い替えたスマホ(moto g10)は比較的大きなバッテリー(5000mAh)を積んでいる割にはその効果が実感できない、何か電池を消費しがちなアプリがあるのだろうか、と「設定」の「電池」を、しばらくの間、ちょいちょい見るようにしていた。

すると、アプリの電池使用リストの上位に、Moto App Launcherがいつも並んでいることに気付いた。デフォルトで入っているホームアプリだ。その電池消費が、webブラウザを抑えて一番になることが度々あった。

電池の消費が少なそうなホームアプリを探し、Lawnchairに行き着いた(現在使用中のバージョンは2.0-2589)。これに替えて、明らかに電池は減らなくなった。正確に比べたわけじゃないのだけれど、倍は保つ感じ。

スマホのアプリ(サイト内)。Lawnchair 2|Google Play

佐古啓介の旅

  • 2022/01/04 06:34
  • カテゴリー:読み物

人間っていつも失った何かを探しながら生きているような気がする。そう思わないか

と問うと、かっこいいこと言うのねと妹にひやかされる。野呂邦暢著「猟銃・愛についてのデッサン-野呂邦暢小説集成6」(文遊社、2016年)に収載の「愛についてのデッサン-佐古啓介の旅」から(p515)。1978年初出。

不思議な読後感を覚えた。主人公は阿佐ヶ谷の古書店主。副題にある通り旅をする。5月の長崎に始まり、直江津、神戸、京都。そして12月に再び長崎を訪ねる。それだけではない。自分も含め誰かの過去をたどり時間をも旅するかのようだ。

# 人生の残酷さ(p574)。野呂邦暢(サイト内)

台湾海峡で何が

勝者は誰もいない。いかにこういうシナリオに入らないような対応を取るべきか(重々検討しなければならない)。中国に対しては、抑止を強めながら、同時に、”ここに入ったら大変なことになるぞ”ということを平素から繰り返し話をするということ(が大切)。平時の抑止がやはり一番大事なこと

そんなことを、石井正文氏(元外務省国際法局長)が言っていた。日本戦略研究フォーラムが主催する、台湾有事の机上演習にて。NHKスペシャル「台湾海峡で何が~米中“新冷戦”と日本」(NHK総合、21/12/26 21:15-)から。

きのう(1/2)久しぶりにテレビの番組を観た。ビデオに録っておいた二本。一つはシビアなNHKスペシャル。もう一つは脱力系。鉄道の日に再放送された、六角精児の呑み鉄本線日本旅「秋・近江鉄道・信楽高原鉄道を呑む!」(NHK総合、21/10/14 23:35-)。番組の収録は2019年秋だったようで、当時の連続テレビ小説「スカーレット」、そのラッピング列車が映っていた。

社説の安保問題、21年(サイト内)。台湾クライシス 有事の可能性はどこまで高まっているのか?(jiji.com、21/12/31)

「歓喜の歌」

今年も日曜日には在京六紙の社説から何か拾ってみようと思う。

コロナの感染拡大を防ぐには、換気が重要な対策の一つですが、来年こそは、換気ならぬ「歓喜の歌」が各所に響き渡る一年でありたい。そう願う年の暮れです。

社説に駄洒落、よくあることだろうか。引用は、東京新聞の社説(21/12/31)から。一年を回顧する年末の一本。

「歓喜の歌」、ベートーベンの交響曲第9番ニ短調、これが題材になった社説を、少し前にも読んだ覚えがある。手元のリストを調べてみた。見付かった。同じく東京新聞だ。それも2本。8月と前年の12月。ということは、一年ほどの間に同紙社説に3回も登場したことになる。この曲を余程好きな方が論説担当にでもいるのだろうか。

週のはじめに考える 小さな声で「歓喜の歌」(20/12/13)
終戦の日を前に 焦土に響く「歓喜の歌」(21/8/14)
大みそかに考える 「歓喜の歌」とコロナ禍と(21/12/31)

この一週間(12/27-)の六紙社説では、東京五輪の経費や、皇位継承、リニア新幹線、遠山元議員起訴、オミクロン株と大学入試、コロナ治療薬などが話題になった。ゆく年くる年の週なので、各紙とも、2021年を振り返り、新年への展望を書いた。

六紙社説歓喜の歌が響く街(いずれもサイト内)。新聞休刊日一覧

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