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2019年11月08日の記事は以下のとおりです。

新着本コーナー、19年10月

最寄り図書館で予約した本を借り受ける際、新着本コーナーを覗くようにしている。面白そうなのがあれば、そこからも借りることがある。月に2、3冊だろうか。先月は数えてみると7冊も借りている。一か月では多い方だろう。

新着ではあるのだろうけれど、このコーナーで先月今月の新刊にはお目にかかったことがない。早くて刊行後半年、たいがいはそれ以上経っている。試しに10月に借りた7冊の刊行月を並べてみた。今年1月が1冊、去年11月が5冊。そして、もう1冊、「七つの会議」の文庫本は、なんと、3年半前の16年2月だ。別に苦情を言いたいわけじゃない。目新しいものと出会えるのであれば、おれにとっては、新着本が半年前の刊行でも、3年前でも一向にかまわない。

  • ロバート・ウェブスター著「インフルエンザ・ハンター」(19年1月)
  • 沢木耕太郎著「作家との遭遇-全作家論」(18年11月)
  • 時実象一著「研究者のコピペと捏造」(18年11月)
  • 日野行介著「除染と国家-21世紀最悪の公共事業」(18年11月)
  • グロービス著「見るだけでわかる!ビジネス書図鑑」(18年11月)
  • 今野真二著「ことばでたどる日本の歴史-幕末・明治・大正篇」(18年11月)
  • 池井戸潤著「七つの会議」(16年2月)

名作の中の地球環境史

  • 2019/11/08 06:24
  • カテゴリー:読み物

カムチャッカ半島で起きた巨大噴火(略)と同時に約300年にわたる干ばつがはじまり、地中海東部から西アジアの広大な地域に影響をおよぼした。

大規模な飢饉の発生に伴い、水や食料を求めて人や家畜が移動。イスラエル人も、西アジアからの民族移動の一部としてエジプトの肥沃なナイル・デルタへ入植したとみられる。石弘之著「名作の中の地球環境史」(岩波書店、11年)、第22章のモーセ「出エジプト記」から(p293)。OPAC で「白鯨」を検索していて、興味深いこの本を見付けた。

古代イスラエル人の放浪は、火山の冬が原因とも考えられるんだな。カムチャッカのシベルチ山による紀元前22世紀来の火山活動が北半球に火山の冬をもたらした。寒冷そして乾燥がメソポタミア文明にも襲い掛かる。長期に渡る飢饉から逃れるため多くの民が周辺へ移動して行く。前17世紀、南へ向かう一群の中にアブラハムの一族があった。カナン辺りに行けば救われる、という噂もあったけれど、その地の飢饉もひどい。さらに南下し肥沃な地に達する。ナイル流域のデルタ地帯だ。住み始めた当初こそエジプトのファラオに厚遇されるが、その後は、前13世紀、モーセに率いられてエジプトを脱出するまで、4百年の長きに渡って奴隷として虐げられる。

シベルチ山イスラエルの失われた10支族(いずれも Wikipedia から)

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