首里城正殿構造模型
- 2019/11/17 07:25
- カテゴリー:工芸・美術
丘陵地にある正殿に及ぼす風の影響が懸念されたため、木造部会では模型を使った風洞実験や、伝統的な継手・仕口の原寸大模型での強度実験を行った。
1988年の作業とある。この時の模型が、師匠が「観る価値がある」と言っていた構造模型に違いない。首里城址駐車場のビルに展示されていると聞いた。引用は、「国建の半世紀-創業50周年記念誌」(2010年)、第2部の3「首里城を復元する」から(p128)。
過日、首里城址を訪れた際に、レストハウス「首里杜館」の総合案内所で訊ねた、首里城正殿の構造模型が、この辺りに展示されていると聞いたのですがと。「はい、ここにありました。が、5年ほど前に展示場所を正殿へ移しましたので今はありません」と女性スタッフが教えてくれた。では今回の火災でそれも燃えてしまったのですね、と確認すると、それには応えたくないのか彼女は黙ってしまった。その困ったような顔を見ておれはそれ以上何も言わなかった。
折も折、別の模型が、沖縄県立博物館美術館にあることを昨日知った。こちらは1952年に制作されたものらしい。こちらもスケール 1/10。
# 「国建の半世紀」、有朋自遠方来、19年11月(サイト内)、世界遺産!首里城へ行ってきた、首里城正殿の骨格模型、首里城正殿構造模型、1952年に製作された首里城の精巧な模型を展示、初公開の首里城は鳥肌もの