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2025年01月03日の記事は以下のとおりです。

光る君へ、総集編

めぐりあひて見しやそれとも分かぬ間に雲隠れにし夜半の月かな

久しぶりに巡り会えたのにあなたは先に逝ってしまった、雲に隠れる月のように。百人一首にも採られたこの歌は、昨年のNHK大河ドラマ「光る君へ」にも登場した。が、その本編と総集編では扱いが違っていた。

本編の最終回。道長の死後、まひろは旅に出る。その前に、身辺を整理しつつ、これまでに詠んだ歌から選び一冊に綴る。「紫式部集」と伝わる書だ。それを道長の忘れ形見でもある娘賢子に託す。受け取った賢子はそこから一首読み上げる。それがこの歌だった。「幼なじみに会ったのですね」、母上にも友がいたのかと感想を漏らす。

総集編は、よくあるダイジェスト版ではなく、主人公まひろが人生を振り返るという趣向になっていた。伊東敏恵アナのナレーションは入らず、まひろ本人が語る。「私たちの始まりは、いずれの帝の御代だったのだろう」と源氏物語の冒頭を模して始まる。

歌の書き付けや手紙の類いを整理する場面が何度か挿し挟まれる。読み返してそれにまつわる出来事を回想する。賢子に託した綴りを書き進めているようでもあった。ただし賢子へそれを手渡す場面はない。それに道長の死もはっきりとは語られない。最後、まひろは旅の姿で一首を詠む。それがこの歌だった。

この同じ月をあの人も見ているだろうかと相手への想いを馳せた道長とまひろ。総集編はこの二人に月の歌を詠ませて締め括られた。道長はあの望月の歌。今宵の満月はほんとに良い月だなぁ、おまえに出会えて幸せな人生だった、まひろにそう語りかけているようだ。まひろは、雲隠れにし夜半の月かな、と返して、運命の人あなたは逝ってしまった、と鍾愛した道長を偲ぶのだった。

光る君へ(サイト内)。「光る君へ」総集編(NHK総合、2024/12/29 pm)終の巻「まひろ(吉高由里子)は、道長(柄本佑)に頼まれ、物語を執筆。すると狙い通り道長の朝廷での地位は盤石に。やがてまひろは道長の栄華を最後まで見守り、旅に出る。」

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