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キーワード「三島由紀夫」の検索結果は以下のとおりです。

命売ります

  • 2021/02/23 07:22
  • カテゴリー:読み物

人生が無意味だ、というのはたやすいが、無意味を生きるにはずいぶん強力なエネルギーが要るものだ

三島由紀夫著「命売ります」(ちくま文庫、1998年)から(p170)。単行本1968年刊。

三島由紀夫(1925-1970)没後50年の昨年、また何かミシマでも読んでみるか、とまず最寄り図書館のOPACで検索したのはこの「命売ります」だった。他には、レター教室や、文章読本、肉体の学校、夏子の冒険あたりのマイナーな作品が頭に浮かんだ。代表作とされる例えば「金閣寺」などの諸作に共通する陰気さには辟易としてしまう。未読の「豊饒の海」四部作にもまだ手が伸びない。100円棚にあるのを見掛ける度に買い求めて揃えてはいたけれど東京を離れる時に処分してしまった。これはまたその内に。

三島由紀夫(サイト内検索)。命売ります|Wikipedia。落語「代書」

ひとごろし

  • 2020/04/21 06:27
  • カテゴリー:読み物

「なにしろその、道に落ちている財布を拾う、というようなわけにはいかない問題だからね」「お拾いなさいよ、道にはよく財布が落ちているものですわ」

妹にそうけしかけられた六兵衛は、自他ともに認める臆病者。それが、道に落ちていた財布を拾うかのように、上意討ちの討手に「つい」名乗り出てしまう。新潮現代文学17巻「山本周五郎」(新潮社、79年)に収載された「ひとごろし」から(p378)。

青空文庫を訪ねてみると本編はそこにもあった。ファイルの末尾に、2020年1月24日作成とある。つい最近のことだ。山本周五郎(1903-1967)の作品は、没後50年経た翌年の2018年からパブリック・ドメインとなり、文庫への収録が始まったのだろう。なお、その年の末にTPPが発効され著作権の保護期間は70年に延びた。1968年に死没した作家、例えば子母沢寛や広津和郎ら、の著作権が切れるのは、2019年ではなく2039年となった。三島由紀夫は2041年。

寒橋TPP 発効と著作権(いずれもサイト内)、山本周五郎著「ひとごろし」青空文庫

掃除婦のための手引き書

  • 2020/02/19 07:09
  • カテゴリー:読み物

三ページもかかって女の人の着物を脱がせるミシマの小説みたいだ。

ルシア・ベルリン著「掃除婦のための手引き書」(講談社、19年)に収録された「わたしの騎手」から(p66)。ミシマは三島由紀夫のことだろうけれど、その小説とは何か具体的な作品を指すのだろうか。そもそも、三島ってそんな描写する作家かなぁ。

先月ラジオで耳にしたこの短篇集を県立図書館で借りた。読んでみて、読者を選ぶという表現が頭に浮かんだ。おれは選ばれなさそうだ。

# 翻訳家エッセイスト岸本佐知子▽著者からの手紙(NHKラジオ第一、1/12 7時台)

作家が記した東京五輪

この大会は「筆のオリンピック」とも言われるほどに、井上靖や、三島由紀夫、有吉佐和子ら、名だたる作家たちがオリンピックを観戦してその様子を記録しています。

筆の~という呼称は初めて知った。引用は、今日、木工教室からの帰り道に聴いた「作家が記した東京オリンピック1964」その第2回から。この夏、5日連続の放送で、毎回、観戦記が二つずつ朗読された(7/29-8/2 8:30-8:55、NHKラジオ第1)。1964年、各紙に掲載されたらしい。

  • 石川達三「開会式に思う」、朝日新聞 10/11 
  • 杉本苑子「あすへの祈念」、共同通信 10/10
  • 三島由紀夫「ジワジワしたスリル」、報知新聞 10/13
  • 柴田錬三郎「天にらむ一瞬」、東京中日新聞 10/13
  • 曽野綾子「孤独な娘たち」、毎日新聞 10/15
  • 井上友一郎「〝ただ一人走る〟ヘイズ」、東京新聞 10/16
  • 水上勉「魔女たちの素顔を見た」、共同通信 10/23
  • 有吉佐和子「魔女は勝った」、朝日新聞 10/24
  • 井上靖「たくまざる名演出」、毎日新聞 10/25
  • 三島由紀夫「『別れもたのし』の祭典」、報知新聞 10/25

作家たちが目撃した東京オリンピック、「東京オリンピック-文学者の見た世紀の祭典」(講談社第一編集局学芸図書第一出版部編、64年)

TPP 発効と著作権

  • 2018/11/21 20:33
  • カテゴリー:読み物

米国を除く環太平洋連携協定(TPP)が 12/30 に発効すると発表された、先月末のこと。これに関係することで、3年ほど前(15年10月)に、職場の部下や同僚たちにこんなことを書き送っている。昔の文書類を整理していて目に留まった。

TPP 交渉の末、著作権の保護期間が著者没後50年から70年に延長となりました。TPP 発効は、たぶん、来年以降でしょうから、今年、没後50年の谷崎や、乱歩、高見順らは、切れると思いますが、66年に没した亀井勝一郎らは微妙なところです。著作権云々に限らず、TPP がらみで何かビジネスを考える場合には、TPP 発効がいつなのか気にしておかねばならないでしょうね。

保護期間が没後50年のままだったら、どんな作家が対象になるのだろうか、と当時調べた。例えば、こういう作家たち。

1965年没、江戸川乱歩、谷崎潤一郎
1966年没、亀井勝一郎、鈴木大拙
1967年没、壺井栄、山本周五郎
1968年没、広津和郎、子母沢寛
1969年没、伊藤整、獅子文六
1970年没、大宅壮一、三島由紀夫

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