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2022年06月の記事は以下のとおりです。

協奏曲ハ長調 RV556

  • 2022/06/10 06:26
  • カテゴリー:音楽

ヴィヴァルディは、発明されたばかりのクラリネットを独奏楽器に加え、協奏曲ハ長調を書いた。この作品の響きは当時相当に斬新であったことが想像される。

そんな曲紹介があった。最新の研究成果なのだろうか。実際、作曲者が意図したのは、クラリネットの前身であるシャリュモーだったかもしれない。番組ではEratoの音源(以下)が流れた。現代のクラリネットが使われている。

Antonio Vivaldi, Concerto in C Major RV556
Flute - Alain Marion, Clémentine Hoogendoorn Scimone
Oboe - Pierre Pierlot, Alessandro Bonelli
Clarinet - Jacques Lancelot, André Boutard
Bassoon - Maurice Allard
Violin - Nane Calabrese, Juan Carlos Rybin
Orchestra - I Solisti Veneti
Conductor - Claudio Scimone
Recording 1973

バソンにモーリス・アラールの名が見える。彼は、これとは別に、同じ指揮者、オーケストラ、レーベル(Erato)で、ファゴット(バソン)協奏曲の名演奏を残している。全三十数曲の内、録音されたのは6曲。

# Antonio Vivaldi (1678-1741)、ヴィヴァルディの合奏協奏曲「調和の霊感」から他▽クラシックカフェ(NHK-FM、5/25 14時)。バソンの名手アラール(サイト内)

われらが痛みの鏡

  • 2022/06/09 06:22
  • カテゴリー:読み物

たしかにいちばんつらいのは、ただ待っていること、何を待っているのかもわからないことだった。

迫り来るドイツ軍を前に、前線の指揮系統は機能していない。引用は、ピエール・ルメートル著「われらが痛みの鏡」(ハヤカワ・ミステリ文庫、2021年)から(上巻p175)。平岡敦訳。

待つことの辛さは、再度、出て来る。「誰もが死ぬほどつらかったのは、ただ待っていることだった」(下巻p13)。ここにも指令が届かない。

ユニークな人物が登場する、稀代の詐欺師デジレ・ミゴー。前半は、情報省の係官としてメディア対応で弁を揮い、後半は、礼拝堂の司祭に成り済まして難民を救済する。小学校の教師や、パイロット、外科医、そして弁護士の前歴もある(上巻p87)。正体がばれそうになる、その前兆を察知するのに長けている。

三部作はこれで完結。本書のカバーそで(後ろ)にある作者紹介で「シリーズ最高傑作との呼び声も高い」と謳われる。どうだろうか。「天国でまた会おう」「炎の色」、そして本作と、段々萎んで行くように感じたのだが。

ピエール・ルメートル(サイト内)。村上春樹著「国境の南、太陽の西」、フランク・アバグネイル|Wikipedia

石井一氏死去

握手をしてもらったことがある。これまでに握手をした政治家はこの人だけだ。

父は十日戎へのお参りを欠かさなかった。小学生の頃よくついて行ったものだ。行くのは専ら神戸の柳原蛭子神社だった。参道の露店が途切れるところで政治家が幟を立てて頭を下げていた。行けば必ず見かけた。石井一氏だった。まだ年端も行かぬ小僧にも握手してくれるのだ。二度か三度あったと思う。長じて有権者となり、氏の動静を見聞きする度、十日戎でのことを思い出した。だからと言って、氏のファンになるようなことはなかったのだが。

石井一氏死去、87歳 自治相など歴任(jiji.com、6/6)

「日本人の正体」

  • 2022/06/07 06:28
  • カテゴリー:読み物

日清戦争、日露戦争以来、戦争を礼讃し続け、国民を煽ったのが新聞社だったこと、国民も「負けない日本」「西欧列強に追いついた日本」に酔いしれ熱狂していたことなど、なかったことにされてしまったのだ。

敗戦後、新聞は平和の尊さを訴え、国民はそれに頷いた。反省なんて一つもない。国の指導者や、軍部、兵器会社など、そっち方面の人たちだけが、戦争を望んだのだ、と嘯いた。戦後の日本は、この欺瞞の上に成り立っている。

引用は、関裕二著「なぜ日本と朝鮮半島は仲が悪いのか」(PHP研究所、2015年)の「おわりに」から(p293)。本書の副題として、古代史から見た方がよくわかる、「日本人の正体」につながる物語、2行が付されている。

第27回国際交流会議「アジアの未来」(5/23)に出席した、シンガポールのリー・シェンロン首相は、日本は「戦後、侵略した国々と十分に和解しなかった」と歴史問題を未解決のままにしていることを指摘した。この国の欺瞞を他国は見抜いている。

北支事変保守政治家の本領(サイト内)。日本は侵略の過ち認めて シンガポール首相が見解(赤旗5/24)

アンラーン(unlearn)

思考の癖に気付く、あるいは、そもそも思考の癖があるんじゃないかと思うことが重要

金曜日(6/3)の朝、ラジオでやっていた。ここで言うunlearnは、〈癖・誤りなどを〉捨て去ること(新英和中辞典第6版、研究社)。

その番組で「アンラーンの必要性が判るチェックリスト」が紹介されていた。

  • 何か決まった口癖がある
  • 最近わくわくすることが減った
  • 周囲の人との会話が毎日同じような話題ばかりだ
  • 仕事とは別の分野の学びをしていない
  • どんなことにもそんなこと当たり前と思いがち
  • すごい成果を出した人は自分とは別世界の人だと思う

# 「アンラーン(Unlearn)って何? 学ばない“学び方”」柳川範之▽マイあさ!(NHKラジオ第1、6/3 7時台)

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