「日本人の正体」
- 2022/06/07 06:28
- カテゴリー:読み物
日清戦争、日露戦争以来、戦争を礼讃し続け、国民を煽ったのが新聞社だったこと、国民も「負けない日本」「西欧列強に追いついた日本」に酔いしれ熱狂していたことなど、なかったことにされてしまったのだ。
敗戦後、新聞は平和の尊さを訴え、国民はそれに頷いた。反省なんて一つもない。国の指導者や、軍部、兵器会社など、そっち方面の人たちだけが、戦争を望んだのだ、と嘯いた。戦後の日本は、この欺瞞の上に成り立っている。
引用は、関裕二著「なぜ日本と朝鮮半島は仲が悪いのか」(PHP研究所、2015年)の「おわりに」から(p293)。本書の副題として、古代史から見た方がよくわかる、「日本人の正体」につながる物語、2行が付されている。
第27回国際交流会議「アジアの未来」(5/23)に出席した、シンガポールのリー・シェンロン首相は、日本は「戦後、侵略した国々と十分に和解しなかった」と歴史問題を未解決のままにしていることを指摘した。この国の欺瞞を他国は見抜いている。
# 北支事変、保守政治家の本領(サイト内)。日本は侵略の過ち認めて シンガポール首相が見解(赤旗5/24)