日米首脳電話会談
- 2021/01/30 17:00
- カテゴリー:時の話題
各紙の社説を見てみよう。
- 日米首脳協議 国際協調 共に立て直せ(朝日、1/29)
- 新政権下の日米関係 地域の安定を築く同盟に(毎日、1/29)
- 日米電話会談 同盟深化へ意思疎通重ねたい(読売、1/29)
- 日米首脳電話会談 なぜ「中国」を発信しない(産経、1/29)
- 日米首脳協議 国際協調へ連携深めよ(東京、1/30)
ざっと読んで最も印象に残ったのは、産経の意見。「さまざまな問題を抱える中国に対して日米両政府がどのような姿勢で臨むのか。その発信がなかった」、それが「極めて物足りない」と。タイトルで「なぜ」だと問うている。
無難で穏当なタイトルを付けた他紙はどうか。お隣の大国について何も述べてないのか、そんなことはない。内容を見てみると、例えば、「難しい対応を迫られるのは、中国への向き合い方」(朝日)、「日米がまず取り組むべき外交課題は中国」(毎日)、「軍と海警局の一体化が進み、沖縄県・尖閣諸島周辺での活動が先鋭化する恐れ」(読売)、「軍事的、経済的台頭が著しい中国とどう向き合うかは、日米両国にとって引き続き難題」(東京)という具合。注目度が高いことは明らか。
一大関心事に対して一言もなかった。それに対して「なぜ」と問う産経の姿勢は潔い。対中外交の論調はさておき。