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建築家なしの建築

これまでの建築史は、権力と富の記念碑を築いた建築家たちの紳士録みたいなものである。

金儲けのための芸術は、やはり、非難されるべきなのか。バーナード・ルドフスキー著「建築家なしの建築」(鹿島出版会、1976年)の「序」から(p13)。原著、"Architecture Without Architects" by Bernard Rudofsky, 1964

「華日記」で、食費を切り詰めてまで真の美しさを追究する、中川幸夫、半田唄子夫妻の姿を見た。流派という権力に抗い、家元の立場を捨てた二人には、安易に金を儲ける手段はない。ぎりぎりの生活の中で、ひたすら花に向き合った。芸術とはかくあるべきなのか。たまたま、その次に続んだ、本書「建築家なしの建築」でも同じことを考えることになった。

華日記ノースライト(ともにサイト内)。vernacular, anonymous, spontenous, indigenous and rural。486夜「建築家なしの建築」バーナード・ルドフスキー|松岡正剛の千夜千冊

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