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2023年07月の記事は以下のとおりです。

ファゴットの教則本、IMSLP

  • 2023/07/26 06:10
  • カテゴリー:音楽

先日書いたウーブラドゥの教則本は、まだ著作権は切れていない。著者没年は1986年。

かつて使った他の本はどうだろうか。IMSLPで調べてみた。ワイゼンボーンの作品8や、ミルデの作品26が見付かった。

前者の2巻本は、初心者の頃にお世話になった。後者の作品26(Concert Studies)には随分苦しめられた覚えがある。ミルデには作品24(Scales and Chords)というのもあった。

まだいくつか見付けられるかもしれない。このIMSLPには、教則本も、大家の交響曲などと同じように並んでいる。ちょっと不思議な感じがする。が、考えてみると、街の楽譜屋さんでも同じ光景が見られるのだ。

フェルナン・ウーブラドゥバイエル教則本(いずれもサイト内)。Bassoon Studies, Op.8 (Weissenborn, Julius)50 Concert Studies, Op.26 (Milde, Ludwig)|IMSLP

「暖流」を読んでみよう

  • 2023/07/25 05:49
  • カテゴリー:読み物

大相撲をNHKプラスで観ていて、岸田國士の「暖流」を読んでみようと思った。

大相撲名古屋場所の14日目。翔猿と千代翔馬の一番、途中、行司が待ったをかけた。千代翔馬の緩んだまわしが、しっかり、締め直された。行司は、三役格の木村容堂だった。

そこから連想が繋がって行った。木村容堂から同じ容堂で山内容堂。NHK大河ドラマ「龍馬伝」(2010年)で、山内容堂を演じた近藤正臣。昔見たドラマ「暖流」(1976-77年)に彼は出演していた。このドラマでは、中田喜子が扮する看護婦、石渡ぎんの恋の行方に気を揉んだものだ。

原作の「暖流」(1938年)では、石渡ぎんはどのように描かれているのだろうか。近い内にその小説を図書館で借りて来よう。調べてみると、県立の「岸田国士全集13」(岩波書店、1991年)に所収されているようだ。最寄り市立図書館には、残念ながら、蔵書なし。

暖流 (小説)|Wikipedia、岸田國士(きしだくにお、1890-1954)、木村容堂(3代、九重部屋、1961-)、近藤正臣(1942-)、中田喜子(1953-)、高橋玄洋(1929-)

伯桜鵬、優勝逃す

新入幕の伯桜鵬は、千秋楽(7/23)の本割で豊昇龍に投げられ、優勝決定戦に駒を進めることはできなかった。彼の優勝を密かに願っていたので残念なことだった。2023年、大相撲名古屋場所。

14日目(7/22)に、北勝富士に勝ち、優勝争いのトップに並んだ。その際、優勝について尋ねられこう語っている。

一つの夢だが、ものすごく遠い。まだ優勝するレベルにはないと思う。自分はただ今日の相手に勝つという意識なので。

謙虚さが表れているようで、良い印象を持った。心体技がバランス良く整った大横綱の誕生を目にするのは、そう遠い先のことではないのかもしれない。

落合あらため伯桜鵬謙虚(いずれもサイト内)。新入幕の19歳・伯桜鵬、優勝争いの先頭で千秋楽へ 10代優勝は貴花田のみ、新入幕での優勝となれば109年ぶり(7/22)、豊昇龍が初優勝 大関昇進が確実に「相撲をやってよかった」(7/23)

変革を問われる日本車

日経の社説は、今週(7/17の週)も、日本車のダメっぷりを採り上げた。

トヨタは、「コネクテッドカー(つながる車)」の個人データの管理に関し、「政府の個人情報保護委員会から行政指導を受けた」(経7/19)。約240万人分もの車両番号や位置情報などの個人データが、10年に渡って、ネット上で公開されっ放しだったという。

米テスラなど海外勢が車のソフト化で先行する中、日本の自動車メーカーは、「個人情報の保護というデータ社会の大前提さえ守れないようでは、ソフト主導の車づくりでさらに劣勢に立たされる」と、社説は非難する。

トヨタはどうしてしまったのだろう。去年から今年にかけて、グループ内の不祥事が少なからず取り沙汰されている(経4/30)。「安全試験の認証手続きを欺いた」、「排ガスや燃費をごまかす」、「排ガスデータの改ざんが明らかになった」、「車検を巡る不正が発覚」、そして今回の個人データ管理の不備。

日本の基幹産業を、いや日本経済をリードする巨艦トヨタは、もはや、傾き始めているのではないのか。同社を名指しで、「巻き返せ」(経7/3)、「謙虚に学べ」(経7/13)、「変革を問われる」(経7/19)と、日経の社説が毎週のように書き立てる。事態はかなり進んでいると見るべきか。

さて、7/17週の六紙社説は、そのほかに、中国経済低調、台湾総統選、露穀物合意離脱、首相中東訪問、警察官捏造証言、神宮外苑の再開発、TPP拡大、ビッグモーターの不正、検事の供述誘導などを話題にした。

ビッグモーターによる不正は、日本車の落日と無縁ではないのかもしれない。

六紙社説(サイト内)。「車の個人データ管理の徹底を」(経7/19)、「トヨタグループは不正撲滅を徹底せよ」(経4/30)。大相撲名古屋場所 千秋楽の見どころ 優勝争いは3敗の3人(7/23)

自分史の試み

  • 2023/07/22 06:11
  • カテゴリー:読み物

その章は、「人は誰しも歴史を持っている」と始まる。

歴史をふりかえるとはなにを意味するのか。その人にとってのもっとも劇的だった生を、全体史のなかに自覚することではないのか。そこに自分の存在証明(レーゾンデートル)を見出し、自分をそのおおきなものの一要素として認識することではないのか

色川大吉著「ある昭和史-自分史の試み」(中央公論社、1975年)、第一章「十五年戦争を生きる」、第一節「わが個人史の試み」から(p32)。

かつて、「自分史年表」を作成したことがあった。ちょうど50歳の時のこと。生まれてこの方、pptの1ページに1年毎、内外の出来事と身の回りに起きたことを並べ、世相と自分の人生を見比べる、そういう作業だった。自分の「存在証明」のようなことを意識することはなかったけれど、今また更新すれば少し違った見え方がするだろうか。

自分史ブームの先駆け(サイト内)。「自伝的記憶を整理して、より良い未来を手に入れる」。色川大吉(1925-2021)、raison d'être(仏)

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