マイナカード、混乱の先に
- 2023/07/30 05:57
- カテゴリー:時の話題
同じ日にマイナンバーカードに関する社説が2本あった。「健康保険証の廃止 なぜ来秋にこだわるのか」(毎7/28)、「マイナカード 保険証廃止は撤回せよ」(東7/28)。
在京六紙の社説は、このカードに関して、どういう風に言っているだろうか。あらためて見返してみた。数えてみると今年これまでに31本ある(朝5、毎8、東7、読3、産4、経4)。
様々な不手際が発覚し、蜂の巣をつついたような騒ぎが続く。当然のように各紙ともかなり辛口のコメントになっている。タイトルから拾ってみると、例えば、
「制度の根幹揺らぐ混乱」(東5/16)、「拙速な活用拡大反省を」(朝5/25)、「保険証の廃止 見直しは今からでも遅くない」(読6/7)、「デジタル庁を検査へ マイナ混乱の責任明確に」(毎7/11)、「マイナンバー混乱 河野氏の責任も調査せよ」(産7/16)と。
ところが、一紙だけは、だいぶトーンが違う。日本経済新聞だ。「マイナンバーカードの活用を止めるな」(経5/25)、「マイナ問題でデジタル改革を遅らせるな」(経7/23)。経済紙の視座からは、社会が混乱するその向こうに何かが見えているのだろうか。
さて、7/24週の六紙社説は、そのほかに、ビッグモーター問題、カンボジアの独裁、検事の供述誘導、中国の対日水産物規制、中国外相の解任、日銀政策修正、最低賃金、朝鮮戦争休戦70年、防衛白書などを話題にした。
台風6号が近付いて来ている。火曜日(8/1)に沖縄本島南部を通過するかもしれない。
# 六紙社説(サイト内)。「マイナンバーの混乱続く中、10月から導入インボイスも火種になること必至か」(政界地獄耳、6/29)
[ きのう(7/29)の那覇の気温、最低27.2度、最高32.3度 ]