お知らせ

メール送信フォームを設けました。ブログ記事への問い合わせなどにご利用下さい。

 

エントリー

キーワード「雇用」の検索結果は以下のとおりです。

事実vs本能

  • 2020/07/11 07:06
  • カテゴリー:読み物

私たちが直面しているのは、ヒトの脳が狩猟採集の旧石器時代に生き延びるように「設計」されており、「とてつもなくゆたかで平和な時代」のリベラルな価値観とさまざまな場面で衝突するという「不愉快な事実(ファクト)」なのです。

橘玲著「事実vs本能-目を背けたいファクトにも理由がある」(集英社、19年)、そのあとがきから。本書は、主に、週刊プレイボーイの連載コラムで構成されている。

橘玲(サイト内検索)。官公庁こそがベタな日本的雇用の総本山(p189)、真っ白なシャツに黒いしみがつくとすごく目立つ(p252)

苦境に立つ日本の鉄鋼

産業の主役がこれから後退して行く、その歴史的過程を目の当たりにすることになる、そういう深い感慨がある

内橋克人氏がそう述べていた。今朝の「マイ!Biz」経済展望(NHKラジオ第一、2/19 6時台)にて。過去30年で国内の粗鋼消費量は30%減少。今年3月期、日本の鉄鋼産業は、13年3月に高炉大手が三社に集約されて以降最大の赤字になる見込みとか。

内橋氏は今年度も定期的に出演されている。きっちり6週おきだ。コーナー名が「社会の見方・私の視点」だった頃は火曜日。今年度、「マイ!Biz」に代わってからは、水曜日の経済展望にご登場。次が6週間後の4/1になると、今日が今年度最後の回だろう。氏による今年度の解説8回、そのタイトルを並べておこう。

  • 始まった日米通商交渉、日本政府の対応は(5/1)
  • 解決できるのか雇用格差問題(6/12)
  • 参議院選後の政策課題を考える(7/24)
  • 米中貿易摩擦と多国籍企業(9/4)
  • 台風19号の経済への影響と高まる景気後退への懸念(10/16)
  • 世界に広がる外資規制を考える(11/27)
  • 新年、今年の日本経済を読み解く(1/8)
  • 苦境に立つ日本の鉄鋼産業(今日、2/19)

内橋克人氏による論評(サイト内)

希望のつくり方

  • 2019/08/03 05:58
  • カテゴリー:読み物

挫折を語れるということは、過去の失敗を自分のものとしてとらえなおし、現在の自分の言葉で表現できることを意味しています。同じように希望を語ることも、未来の成功とはちがいます。希望は、未来の成功に向かっていくことを指し示す、現在の自分の言葉なのです。

玄田有史著「希望のつくり方」(岩波新書、10年)から(p112)。著者の専攻は労働経済学。編著「人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか」は、日経で「エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10」(17年)の第1位に選ばれている。雇用問題がご専門のようで、求職者の心情に寄り添うあたりから、本書の希望云々という話に繋がっているのだろうか。

人手不足と賃金停滞の併存(サイト内)、ミスを防ぐには(サイト内)、故郷(サイト内)

人手不足と賃金停滞の併存

  • 2019/08/02 20:55
  • カテゴリー:読み物

多くの企業が賃金を引き上げているのに、なぜ労働者に支払われる平均賃金は上がらないのかという問いに対する答えは、構成バイアスが存在するからである。

構成バイアスとは、例えば、賃金が比較的低い非正規雇用者の比率増大であり、低賃金の福祉・健康関連職が増えて来ていることなどである。働く女性や高齢者が増えることも構成バイアスになる。引用は、玄田有史編「人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか」(慶應義塾大学出版会、17年)から(p107)。収載されている十数編の論考の内、最もぴんと来たのはこの第7章「人手不足と賃金停滞の併存は経済論理で説明できる」だった。

# 現代版「ルイスの転換点」(p113)、「生産需要の増加に伴い労働需要は増加するので、労働需要曲線は右にシフトする」(p121)。安い労働力を求めた結果(サイト内)

 

安い労働力を求めた結果

雇用格差は、90年代半ばに日経連が提唱した労働の三分類に端を発している。時の政権は、経済界の要望を汲み取って派遣法などの改正を推し進めた。

内橋克人氏がそのように指摘していた。マイ!Biz「解決できるのか雇用差別問題」(NHKラジオ第1、6/12 6:40-)にて。小泉(01-06年〉、安倍(一次、06-07年)、両政権の時代だ。その頃の法改正によって、時給制で、昇給や退職金のない有期雇用、いわゆる非正規雇用が広く定着し、著しい雇用格差がこの国の社会に生まれた。

一方で、人手、特に若手労働力、の不足が深刻化している(と言われる)。これも非正規雇用の問題と結び付いているのではないだろうか。統計などで検証したわけではない、おれが思うところはこう。今、企業は、定年後の高齢者を再雇用する。そこそこ仕事ができる人材であるにも拘らず、低賃金の非正規で良いからだ。働く側の高齢者も文句は言えない。このことによって非正規労働の賃金は、全体に、低く抑えられてしまう。比較的若い求職者は、正規雇用が限られる中、非正規に甘んじざるを得ないが、こんな低い賃金ではやってられない、と就労に対して積極的にはなれない(親のすねをかじり続ける)。高齢者の労働参加が途切れない限り、非正規労働の賃金は低め維持、若者の人手不足は続くことになるだろう。経済界は、安い労働力を求めて非正規雇用の仕組みを獲得した。そのことが、雇用格差や人手不足の酷い有様を招いたとしたら、自分で自分の首を絞めていることになる。

経済界が安い労働力を求める限り、悪いことは収まらないような気がする。けれど、彼らの飽くなき追求は続く。次のターゲットは外国人だ。今年4月の改正入管法施行、それから何年経てば、その顛末が見えて来るだろうか。もっと酷い事態が招来されるのではないだろうか。桑原桑原。

ページ移動

  • ページ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

ユーティリティ

« 2025年03月 »

- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

Feed