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2024年12月の記事は以下のとおりです。

物語の先に

つづきはまた明日

そう言う、まひろ(吉高由里子)の表情が何とも切ない。

大河ドラマ「光る君へ」第48回「物語の先に」から。これで最終回。

道長(柄本佑)は死の床についている。まひろは、物語の力で道長の生をつなごうとするのだが、道長はつづきを聞くことなく逝ってしまう。

最初からではなく第34回から観始めた。ちょうど、まひろが源氏物語を書き始めたあたりからだった。以来、人の心を引き付ける物語の力がずっと語られた。この最終回ではそのことが殊更に強調されていたように思う。ただ、その力は、死にゆく道長には果たして及ばない。時代も変わりつつある。物語の時代は最早これまで。「嵐が来るわ」と、まひろが呟いてドラマは終わるのだった。

総集編は29日に放送されるとか。

光る君へ(サイト内)。光る君へ(48終)物語の先に(NHK総合、12/15 20時)、ラストのせりふは「最初から決まっていた」 チーフ演出が語る「光る君へ」最終回(12/15)

人手不足と言うけれど

日本経済新聞の社説「強まる人手不足を乗り越え成長の道探れ」(12/14)に、「人手不足が幅広い業種で逆風になっているわけではない」とある。

人手不足が叫ばれて久しいが、すべての業界、業種でそれが起こっているわけではないことは、ちょっと考えてみればすぐ判る。どこで、なぜ、不足しているのだろうか。

例えば、教員。公立学校教員の成り手不足、確保の難しさについて、一週間の内に2紙の社説が採り上げた、在京六紙で。

朝日新聞の「教員の確保 弥縫策より本質議論を」(12/11)。「やりがいを求めて教員を目指す学生は大勢いる」が、子どもの「成長を実感する余裕はないと知って失望したり、保護者対応の難しさ、長時間労働に尻込みしたりする例も多い」。「精神疾患による休職者が増え」ている。「そもそも労働環境の改善なしに」教員の確保は難しい。

東京新聞の「教員の処遇改善 負担の軽減が先決では」(12/13)。「学びの多様化」や「保護者対応の増加」「部活動」「書類作成」などで、「過重労働の原因である」「残業が減らない」。それが「教員のなり手不足」を引き起こしている。

要するに、働く側が、選り好みしているわけだ。3K職場やブラック企業などが敬遠されるのと同じように、教職も避けられつつあるのだろう。

就職先を選ぶ際に気にするのは、誰しも、処遇や労働環境だ。教員志望者とて、使命感や働き甲斐は、二の次、三の次になっているようだ。一方、既に働いている場合には、職場での人間関係が転退職の強い動機になる。人手が確保できずに悩んでいる雇用側にも周知のことだろう。

さて、12/9週の六紙社説は、そのほかに、シリアのアサド政権崩壊、災害関連死、補正予算で与野党合意、被団協ノーベル平和賞、政治改革論議、子どもとSNS、温室ガス削減、韓国尹大統領弾劾訴追案可決、などを話題にした。

六紙社説、教員の成り手不足官僚や教員の人材不足(いずれもサイト内)

京都・奈良の塔

塔が好きだ。東寺や薬師寺などにある木造の五重塔や三重塔のこと。

高校の修学旅行で羽黒山の五重塔を観て心に強く感じるものがあり、以来四十数年、折に触れて塔を訪ねて来た。何度も訪ねた塔もあれば、まだ観ぬ塔が残っていたりもする。

先日、友人との会話の中で浄瑠璃寺の三重塔が話題になった。たまたま訪ねて塔に少し興味を持ったということだった。長年の飲み友だちだけれど、これまで塔について話したことはなかったように思う。その後のやり取りの中で塔について書いた。

「浄瑠璃寺の話が出たのには、正直、驚きました。寺社仏閣、近代の歴史、陶芸、と似たようなことを考えているのですね。お互いそういうお年頃ということでしょうか。

「塔巡りは、時々やるのですが、京都と奈良の場合、多く伝わっていて、まとめて訪ねることになります。直近の旅行(3泊4日)で訪ねたところを並べてみましょう。

まず京都。東寺からスタートして、法観寺、仁和寺、醍醐寺、そして、海住山寺。いずれも五重塔は国宝か重文です。

最初の3つは街中です。醍醐寺は遠いですが地下鉄が通っています。海住山寺は京都府でもだいぶ南の方にあって奈良からが便利です。実際この時は奈良駅からシェアリング・カーで行きました。

海住山寺があるのは京都府木津川市。浄瑠璃寺は同市内です。近くに岩船寺、ここにも三重塔があります。このシリーズではこの二寺には訪ねませんでした。その代わりに、もう少し南にある円成寺で、運慶作「大日如来坐像」を観ました。

ほかに、京都御所や、知恩院の三門、広隆寺の「弥勒菩薩半跏像」など、塔を訪ねる道々で立ち寄ったりしました。

「続いて奈良。奈良の五重塔は、法隆寺、室生寺、興福寺、その3基です。が、この奈良行ではどれも観ませんでした。興福寺の五重塔は、修復工事のカバーで覆われています。

この時は、シブいところを訪ねました。不退寺(多宝塔下重)、海龍王寺(五重小塔)、興福寺(三重塔)、そして、元興寺(五重小塔)。

興福寺の三重塔は、南円堂から猿沢池へ下る途中にあります。訪ねる人も少なく、ひっそりとしています。

二つの五重小塔は、両方とも、堂のなかに収められています。上から下まで、つぶさに観察することができます。塔好きにはたまらない2基です。

この時は、法華寺や、秋篠寺にも立ち寄っています。秋篠寺には、あの「伎芸天像」があります。京都の部で書いた円成寺、その所在地は奈良県です。

「その直近の旅では訪ねませんでしたが、奈良には、いい三重塔があります。

薬師寺に2基。古くからの東塔は、わが国で最も美しい塔だと思います。何度観ても圧倒されます。西塔は、近年の再建です。創建時の鮮やかな色彩を見ることができます。

当麻寺にも2基。東と西、山裾の木々に囲まれて趣があります。

法隆寺からほど近い斑鳩の里に、法起寺と法輪寺があります。いずれも三重塔です。前者は飛鳥時代、後者は昭和の再建。ですが、ぱっと見、同じように見えます。

国宝や重文、古い新しいに限らず、塔には、古えの工匠たちの技を観ることができます。彼らの熱い魂に触れる思いがして言葉をなくします。

京都奈良で、まず一つ、ということでしたら、薬師寺の東塔でしょうか。浄瑠璃寺の三重塔とは違った感銘を受けると思います。

京都奈良編とりあえず終わり。地方にも良い塔が色々あります。また書き送ります。きっと行きたくなりますよ。

見残しの塔如意寺、神戸市西区5人の現在位置(いずれもサイト内)

宙わたる教室

おれさぁ、あんたに会う前の世界より、今の世界の方が好きだよ

これを聞くために、このドラマを観続けて来た。そんな気がした。NHKのドラマ10「宙わたる教室」(第10回)「消えない星」から。最終回。

そう言った柳田がなかなかいい。扮したのは小林虎之介という人らしい。それと、佳純役の伊東蒼。不思議な味を出している。二人とも、観るのは初めてだったけれど、良い役者になりそうな雰囲気を感じた。

このドラマは、第5回から観た。土曜ドラマ「3000万」をNHKプラスで探した折に、同じカテゴリーにあるのが目に留まった。途中からではあったけれど巡り合えて良かった。

3000万(サイト内)。ドラマ10「宙わたる教室」(第10回)「消えない星」(NHK総合、12/10 22時半)

年末の特集番組、2024年

年末に聴こうと思っているラジオ番組がある。

  • オーディオドラマ「うつくしい靴」(FM、12/21 22:00)
  • ザ・ベストラジオ2024(FM、12/29 08:50)
  • 徹底対論・日本の政治を問いなおす(R1、12/29 17:05)
  • ニュースで読み解く2024(R1、12/30、16:05)

以上はいずれもNHK。そして、J-WAVE(12/24 24時)の

  • 沢木耕太郎~ミッドナイト・エクスプレス 天涯へ

ベストラジオ(サイト内)

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