うつくしい靴
- 2024/12/23 05:56
- カテゴリー:工芸・美術
私は、本物をつくれているのでしょうか
フェイクづくりに手を染めてしまった靴職人が、改心して、自分が信じる道をまた一から行こうとする。特集オーディオドラマ 「うつくしい靴」から。
そこに至るまでの、スニーカーショップ店主と靴職人のやり取り。「靴職人としても人としても矜持を失うだけ」「矜持でメシは食えません」「出すものの質が下がったら、それこそメシを食えなくなりますよ」。
美しさとは、本物とは、質とは、はたまた、ものの価値とは、いったい何なんだろうか。それに、それを見分ける眼を持つことができるのだろうか。仕事にせよ趣味にせよ、アートに接している者は問い続けなければならない。
引用は、東野絢香が扮する靴職人のセリフ。後で調べてその名前を知ったのだけれど、聴いてすぐには、伊東蒼が演っているのかと思った。声がよく似ている。スニーカーショップ店主の役は滝藤賢一。この人は「半沢直樹」などで何度か見かけたことがある。
# 年末の特集番組、2024年、宙わたる教室、ノースライト(いずれもサイト内)。「うつくしい靴」▽特集オーディオドラマ (NHK-FM、12/21 22時)【作】本山航大【音楽】森優太【出演】滝藤賢一、東野絢香、名村辰ほか【制作統括】上田明子【演出】田島薫