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キーワード「戦争」の検索結果は以下のとおりです。

独ソ戦

  • 2020/05/29 06:41
  • カテゴリー:読み物

日露戦争で、日本軍よりもずっと優勢な大軍を擁しながらも敗北した経験が、ロシアの軍人たちに深刻な思索をうながしたのだ。

その思索は、1930年代に「作戦術」として結実する。戦略と戦術の間に「作戦」という次元があり、戦争遂行に重要な意味を持つ。当時のその新しい軍事理論を、ロシアは20世紀初頭から鋭意検討した。独ソ戦での勝因は、圧倒的な人的・物的資源と、この「作戦術」の優位によるものだった。引用は、大木毅著「独ソ戦-絶滅戦争の惨禍」(岩波新書、19年)から(p150)。

日露戦争を戦った一方の日本はどうだったか。「寡をもって衆をやぶる」桶狭間式奇襲で日露戦争に勝った。陸軍の首脳は、その固定観念から抜け出せず、第二次大戦で陸軍が崩壊するまでそのスタイルに終始した。司馬遼太郎著「坂の上の雲 (4)」(文春文庫、99年、新装版)から(p256)。

# 桶狭間の戦い(1560年)、日露戦争(1904-05年)、ロシア革命(1917年)、ノモンハン事件(1939年)、独ソ戦(東部戦線、1941-45年)、クレフェルト「補給戦」、敵の重心(Schwerpunkt)を叩く、通常戦争・収奪戦争・世界観戦争(絶滅戦争)、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

坂の上の雲 (3)

  • 2020/05/18 07:05
  • カテゴリー:読み物

日本は、朝鮮半島を防衛上のクッションとして考えているだけでなく、李王朝の朝鮮国を、できれば市場にしたいとおもっていた。

日露戦争(1904-05年)の原因は一つはそこにある。明治維新から30余年、工業力はまだまだ幼稚で売るものもないのに、欧州列強のまねをしようとした。アジアの一等国を目指して。司馬遼太郎著「坂の上の雲 (3)」(文春文庫、99年、新装版)から(p67)。この巻の最初の章で子規逝く。

あれから百年経った今の世界はどうか。ちょっと力のある国は、依然、同じようなことをやっているのではないだろうか。列強や、植民地、占領ではなく、経済大国や、同盟、協定とか、表現は穏当になってはいるけれど。

# 坂の上の雲 (1) (2)(いずれもサイト内)、Great power - Wikipedia、朱子学の合理主義(p197)

どうする対中安全保障

「中国の異質性」が白日の下に晒された

ウイルスを撒き散らしておいて、反省するどころか、ややあって今度はマスクや医薬品をばらまく。良い子の振りをする。このマッチポンプぶりたるや確かに異質だ。近くにそんな国がある。今後どのように関わっていくのかよくよく考えねばなるまい。引用は、怒り心頭、米国防省が中国包囲作戦を策定中-新型コロナで「白頭鷲」を撃った中国、米国と全面対決へ(5/12)から。

日本は戦争をするのか尖閣諸島沖海戦米中もし戦わば(いずれもサイト内)、中国空母 沖縄本島と宮古島間を通過 この海域の往復確認は初(4/28)

統計分布を知れば~

  • 2020/03/28 07:19
  • カテゴリー:読み物

過剰な軍事費を投入したこと、および農工業などの実体経済の進展よりも金融経済に重点を置くようになった結果

1965年、対数正規分布から外れて断トツだった米国のGNI(GDP)は、ベトナムやイラク等との戦争を経た半世紀後、その分布曲線に呑み込まれ優位性はそれほどでもなくなった。図6-2、世界各国のGNIランキングプロット。松下貢著「統計分布を知れば世界が分かる-身長・体重から格差問題まで」(中公新書、19年)から(p121)。分布曲線から外れたプロット、そこにはきっと何かある、なるほど。

# 町村の人口は対数正規分布、ウェブページの被リンク数はべき乗分布、テストの点数は正規分布(本書の帯から)

キャパの十字架

  • 2020/03/24 06:57
  • カテゴリー:読み物

まだ、すべてが終わったわけではない。NHKの番組制作スタッフと、最新の映像技術を使っての検証作業を行いつつあるところだ。

沢木耕太郎著「キャパの十字架」(文藝春秋、13年)のあとがき(p332)から。その検証に基づくテレビ番組を先に観ていたので、今回本書を読んだ際に、一枚の写真にまつわるショッキングな事実に驚くことはなかった。写真家キャパの名を一躍有名にした、スペイン戦争でのあの写真「崩れ落ちる兵士」は、実は、死の瞬間でも戦闘の場面でもなかった、それどころか、他人が撮ったものだったのだ。

その番組は、沢木耕太郎推理ドキュメント「運命の一枚」と題して、7年前にNHKスペシャルの枠で放送された(13/2/3)。副題は、“戦場”写真 最大の謎に挑む。今でも自宅ビデオに残っているはずなので近い内にまた観てみよう。

# スペイン戦争の写真を集めたキャパ最初の写真集「生み出される死」に「崩れ落ちる兵士」は「載っていない」(p199)、José Manuel Susperregui、Death in the Making - Wikipedia

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