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キーワード「戦争」の検索結果は以下のとおりです。

戦争と分断の世界を生きる

トランプ氏は、もし中国が軍事的に台湾侵攻することがあったら、ものすごい関税を上げると言っている。が、これ、受け止めようによっては、中国にしたら、関税を上げられるくらいで悲願の台湾侵攻できちゃうんだというメッセージにも受け取られかねない。

NHKラジオの番組で、同志社大の三牧准教授がそんな話をしていた。トランプ氏は、台湾有事に対して、関税での制裁云々は言うけれど、米国が軍事的な対応をするかどうか、そこは明確に述べていない。

米国は、もはや世界の警察ではない。米国第一主義が濃厚なトランプ政権となれば、国際的なリーダーの立場からも降りる可能性がある。その後釜に座ろうと虎視眈々と狙っているのが中国だ。例えば、AIは何歩も先を行く。景気も追っ付け復調する。今後、様々な領域で権威主義国と民主主義陣営がせめぎ合う、そんな様子がより鮮明になるのだろう。

トランプ(サイト内)。2025新春特集「“戦争と分断”の世界を生きる」前後編(NHKラジオ第一、1/1 17:05-)止められない戦争、進む分断…米国・中東・中国を見つめる研究者たちが2025年の世界を展望し語り合う。【出演】同志社大学大学院准教授…三牧聖子,東京大学大学院教授…阿古智子,放送大学名誉教授…高橋和夫,【司会】NHK放送文化研究所主任研究員…鎌倉千秋

新年展望、25年

1月1日付けの社説がどんなことを書いているだろうか。少し抜粋してみた。以下、「タイトル」(紙名)「抜粋文」の順。

「不確実さ増す時代に 政治を凝視し 強い社会築く」(朝日)「胸騒ぎがする。波乱が起きる予感が。それが何かはわからない。いつにも増して先が見えない年が、明けた」

「戦後80年 混迷する世界と日本 『人道第一』の秩序構築を」(毎日)「第二次世界大戦の終結から80年となる2025年を迎えた。戦火は広がり、国際社会の分断が深まる。強者が弱者を力でねじ伏せる『ジャングルの掟』の時代に、時計の針を巻き戻してはならない」

「年のはじめに考える あわてない、あわてない」(東京)「タイパを求めるなら、一番は独裁制でしょう」「権威主義の意思決定のスピードは民主主義と段違いで『決められない』とは無縁ですから」「私たちに必要なのは、タイパの悪さを辛抱し、まどろっこしさを受け入れる雅量なのだと思います」

「平和と民主主義を立て直す時 協調の理念掲げ日本が先頭に」(読売)「世界は歴史の変動期のただ中にある。そうした目まぐるしい展開の底流で、三つの危機が同時に進行していることに目を向けたい」「平和の危機」「民主主義の危機」、そして「自由の危機」

「未来と過去を守る日本に」(産経)「抑止力の構築を急がないと、日本は数年内に、戦後初めて戦争を仕掛けられる恐れがある。平和を守っていく年にしたい」

「変革に挑み次世代に希望つなごう」(日経)「円安や金利上昇は日本の成長力不足や財政規律の乱れに対する警鐘と受け止めるべきだ。ひずみの目立つ税制や社会保障を超党派で腰を据えて議論し、改革することが急務」

さて、どんな一年になるだろうか。「波乱が起きる」「分断が深まる」、ましてや「戦争を仕掛けられる」、そんなことにならないよう願うばかりだ。

◇ 

今年も日曜日は在京六紙の社説をざっと見て何か書こうと思う。なお、六紙は略称で示していることが多い。朝=朝日新聞、毎=毎日新聞、東=東京新聞、読=読売新聞、産=産経新聞、そして、経=日本経済新聞。

六紙社説(サイト内)

終りに見た街

お父さんたち、何もかもわかっているような顔をして、日本人がいくら殺されても、日本よりアメリカが正しいようなこと言って、ちっともアメリカを怒らないのが堪らない

主人公らは家族揃って、戦時中の東京へタイムスリップしてしまう。そこでは、B29による空襲が始まっていた。親たちは、どうせこの戦争には負けるのだから、と分別のある行動をとろうとする。が、子供たちは、皆とともに、敵国アメリカと戦おう、と主張する。

山田太一原作、ドラマ「終わりに見た街」から(全4回の最終回)。

その時代にはその時代の最善がある。それを、別の時代に生きる者は、自分の尺度でとやかく言ったりするけれど、よく考えた方が良い。それも、このドラマに込められたメッセージの一つだろう。

西田敏行さん死去失われた兵士たち(いずれもサイト内)。新日曜名作座・選「終りに見た街」(4)(NHKラジオ第1、12/1 19:25-19:55)【原作】山田太一,【出演】西田敏行,竹下景子,【脚色】入山さと子,【音楽】小六禮次郎,【演出】小見山佳典,山村隼之,岩崎進、初回放送2014年4月

「言動を看過できない」

社説が強い口調で論じることは珍しくない。が、この一週間は、非難する、許さない、看過できない、そういうタイトルがいつもより多い印象を受けた。在京六紙の社説から拾ってみよう。例えば、

・年収の壁 税と社会保障あわせて論じよ(読11/20)
・香港民主派に実刑 人権弾圧を強く非難する(産11/21)
・「米国第一」の高関税政策を深く憂慮する(経11/22)
・選挙と立花氏 言動を看過できない(朝11/23)
・ロシアの核威嚇 戦争の拡大は許されない(毎11/23)
・総合経済対策 予算の無駄は許さない(東11/23)

朝日(11/23)の立花氏云々は兵庫県知事選の件。選挙の結果、県議会から不信任を突き付けられ失職した前知事の斎藤元彦氏が再選。裏では「異例の選挙運動が展開」されていた。

本文にこうある、「選挙に立候補し、自らの当選を目指さず」「失職・立候補した斎藤氏を応援すると立花氏は公言。斎藤氏の前後に同じ場所で演説するなどした」。「百条委を厳しく批判し、その様子をネットに投稿」。「立花氏の活動が斎藤氏当選の一因となったとの見方は多い」。

立花孝志氏は、斎藤氏の疑惑を調査している県議会百条委員会の委員長らに対して、「出てこい」「あまり脅しても自死されたら困るので、これくらいにしておく」などの暴言を吐いたのだとか。

そんな妙なことが起こっていたとは。社説が「言動を看過できない」と非難するのはもっともだと思う。「言葉の暴力」によって真実が捻じ曲げられ、それが選挙結果に影響した可能性がある。

さて、11/18週の六紙社説は、そのほかに、APEC会議、谷川俊太郎さん死去、セブン&アイ買収案、大谷選手MVP、Google分割、などを話題にした。

六紙社説、斎藤元彦氏の評判(いずれもサイト内)。いま考える「選挙とSNS」▽日曜討論(NHK総合、11/24 9-10時)、注目が集まる「選挙とSNS」の関係を専門家が徹底分析!▽SNSの影響力の実態をどう見る?▽フェイク・誹謗中傷など課題への対応は?▽SNS時代の民主主義は?、【出演】AIエンジニア・起業家 安野貴博、NPO法人Mielka代表理事 池邊亮輔、慶應義塾大学教授 谷口尚子、京都大学教授 待鳥聡史、国際大学准教授 山口真一、【司会】NHK解説委員・曽我英弘、NHKアナウンー・牛田茉友、元横綱 北の富士勝昭さん死去 82歳 大相撲中継の解説で人気(11/21)

トランプとハリスの3か月

再選を目指していたバイデン大統領が撤退を表明したのは7月下旬のこと。後継候補にはハリス氏が選ばれた。そのあたり以降、在京六紙の社説がどんなことを書いて来たか、タイトルを追ってみよう。

●民主党候補はハリス氏に
「政策を堂々と競い合え」(経8/4)、「政策論争を仕切り直せ」(朝8/7)、「うそや差別は許さない」(東8/8)、「短期決戦だからこそ政策語れ」(読8/8)、「民主党は米国覆う難題に処方箋を示せ」(経8/8)、「多様性の価値示す論戦を」(毎8/9)

●ハリス氏指名受諾演説
「政策で大統領の資質を示せ」(経8/24)、「ガラスの天井破れるか」(東8/24)、「彼女ならできるを示せるか」(読8/24)、「自らの言葉で安保を語れ」(産8/24)、「協調の視点忘れぬ論戦を」(毎8/26)、「外交指針を明確に語れ」(朝9/2)

●テレビ討論会、トランプvsハリス
「これで論戦終わらせるな」(経9/12)、「討論会をさらに重ねて」(東9/12)、「批判合戦から新局面の論争へ」(読9/12)、「世界で果たす役割見えず」(毎9/12)、「再度の機会で対中議論を」(産9/12)、「政策論議の低調を憂う」(朝9/13)

●投票一か月前
「投開票の混乱回避重要だ」(産10/6)、「混乱断固避けよ」(経10/5)、「最終盤で誰に何を訴えるのか」(読10/6)、「大統領選は新南北戦争か」(東10/13)

●もう少しで投票
「超大国にふさわしい米大統領選だったか」(経11/3)、「人気取りの米大統領選は債務膨張を招く」(経10/24)、「分断の政治 絶つ審判を」(朝10/30)、「再び混乱なら信頼を失う」(毎11/4)

●トランプ氏当選
「分断の深まりを憂慮する」(毎11/7)、「分断と憎悪の激化を憂う」(東11/7)、「自国第一の拡散に歯止めを」(朝11/7)、「同盟重視し国際秩序守れ 内向きに終始してはならない」(産11/7)、「トランプ再登場でどう変わる」(読11/7)、「トランプ次期米大統領は世界の安定脅かすな」(経11/7)

●これから
「米民主主義の信頼保つ円滑な政権移行を」(経11/8)、「二つの戦争と米国 取引外交に宿る危うさ」(毎11/8)、「米国第一の経済政策に危うさ」(経11/9)、「米国第一への備え万全に」(産11/8)、「問われる日本の主体性」(朝11/10)、「強まる保護主義 世界を揺るがす貿易戦争」(毎11/10)、「自動車産業は逆風に備えを」(経11/10)

この3か月、二人は、政策論議ではなく別の面で戦ったようだ。最終盤には「超大国にふさわしい米大統領選だったか」(経11/3)と問われる始末。特に、ハリス氏は、「自らの言葉で安保を語れ」(産8/24)と書かれてしまう程に、語れない人だったのかも。彼女に対して使われた「資質を示せ」(経8/24)という表現が、選挙の行方を示唆していたように見えたりする。もちろん、後知恵なのだけれど。

さて、11/4週の六紙社説は、そのほかに、北朝鮮ICBM、自転車の酒気帯びにも罰則、外苑の樹木伐採、同性婚判決、103万円の壁、自公国の政策協議、女川原発稼働、女性差別で国連委勧告、東証の時間延長、F1デブリ取り出し、公明代表交代、などを話題にした。

六紙社説、トランプさんの評判リーダーの引き際(いずれもサイト内)

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