日本問答
- 2018/09/11 06:14
- カテゴリー:工芸・美術
だいたい日本建築の垂木や桟や庇や欄間なども、構造のことだけを言えば、あんなに過剰で込み入ったことをしなくてもいい。非合理といえば非合理。けれども、ああいうズレとか偶然の重なりだとかパッチワークみたいなものが、新しい価値が生まれる転換点になっている例が、日本にはものすごくたくさんあるんです。
田中優子、松岡正剛両氏による対談集「日本問答」(岩波新書、17年)から(p266)。この対談、情報量の多さに驚く。お二人は、果たして、そらでしゃべっているんだろうか。席を外して、「国家」という言葉が登場するのは十七条の憲法が最初だったことを確認して来る場面があるので(p83)、大半は、そらでしゃべっているとは思うのだが。
国学の話が出て来る。p178 あたり。であれば、千夜千冊で足立巻一を採り上げているに違いない、とサイト内検索をしたのだった。一つ前の記事参照。