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キーワード「東野圭吾」の検索結果は以下のとおりです。

マスカレード・ホテル

  • 2019/08/02 06:35
  • カテゴリー:読み物

庶民というのは、一度御馳走を出してもらうと、いつでも出してもらえると思い込み、出てこないと文句をいうものだ

東野圭吾著「マスカレード・ホテル」(集英社文庫、14年)から(p355)。ミステリーではあるけれど、ビジネス書と捉えても良いかもしれない。仕事や、組織、顧客、発想法、能力開発、それらをあらためて考えてみるためのケース・スタディに使えそうだ。年末年始に加賀恭一郎シリーズから読み始めた東野作品、まだまだある。

# 「部下や同僚の心のケアだって、仕事の一つではありませんか」(p380)

しのぶセンセにサヨナラ

  • 2019/05/10 05:36
  • カテゴリー:読み物

こっちは素人なんやから下手で当然や。その下手を教えるのが、あんたらの仕事やろ。何も、ただで教えてくれいうてんのと違うで。高いお金払てまで来てるんや。いわば客やで。

東野圭吾著「しのぶセンセにサヨナラー浪花少年探偵団・独立篇」(講談社文庫、96年)から(p83)。シリーズ第二作。あとがきに、これで終わりにしようと思います、とある。

鳥人計画

  • 2019/05/02 06:17
  • カテゴリー:読み物

峰岸さんが二本目を飛び終えた時点でトップに立っていて、あとはもう僕以外に抜く者がいなかったら、僕、わざと失敗ジャンプをします。それなら峰岸さんが優勝だ

言われた方(=峰岸)は、この言葉を覚えていて提案が実行されることを期待する。一方、言った方の本人はすっかり忘れている。実際、実行されない。一般的に、そういうことが起こることは珍しくない。東野圭吾著「鳥人計画」(新潮文庫、94年)から(p157)。元の単行本は、89(平成元)年刊。この小説、集中して読み進めることが難しかった。登場人物が多いのが原因だろうか。途中、バイオメカニクス云々が話の題材になっていることを知り、我慢して最後まで読んだ。

浪花少年探偵団

  • 2019/04/16 21:30
  • カテゴリー:読み物

ほんまにようゴタゴタに巻き込まれまんな。体質でっか?

東野圭吾著「浪花少年探偵団」(講談社文庫、91年)から(p138)。大阪弁の会話を楽しむことができる。「夫婦善哉」のようだ。

#前線の影響で雨。走り梅雨だ。

ある閉ざされた雪の山荘で

  • 2019/03/20 06:50
  • カテゴリー:読み物

まず一つ、人間描写もできない作家が名探偵なんか作ろうとするな」(略)一つ、警察の捜査能力を馬鹿にするな」(略)さらに一つ、フェアとかアンフェアとか、がたがたいうな」(略)そしてあとひとーつ

と、ノックスよりもマシな十戒を登場人物に語らせる。推理小説を書く際のルールだ。著者の信条でもあるのだろうけれど、それよりは、同業者への批判や、業界や読者に対する意見、と見た方が面白い。東野圭吾著「ある閉ざされた雪の山荘で」(講談社文庫、96年)から(p144)。初出、92年の講談社ノベルス。よくできた構成(トリック)なのだろうが、ちょっと凝り過ぎやねこのストーリーは。

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