お知らせ

メール送信フォームを設けました。ブログ記事への問い合わせなどにご利用下さい。

 

エントリー

2018年06月11日の記事は以下のとおりです。

沖縄文化の遺宝

殷元良の人物画として、確証はないが、程順則名護親方寵文画像は特筆せらるべき遺作と推定する。そしてその顔面描写において、尚敬王御後絵と同様に陰影画法を用いているところにも、互いに共通する表現を見る。(略)江南画派という。琉球においては、殷元良に至って初めてこの画風の影響を受けて光線による写照の肖像画を作るに至ったと思われる。

先日聴講した「琉球絵画の技法 - 現状と課題」での謎解き(推定)は、これだったんだな。画聖と尊重された殷元良(いんげんりょう)は、第13代王尚敬の御後絵を描いた宮廷画家として知られる。彼は、また、程順則画像の作者でもある、という推定。

引用は、鎌倉芳太郎著「沖縄文化の遺宝」(岩波書店、82年)から。二分冊、53,000円の大著。最寄り図書館の郷土コーナー、そのひっそりと静まりかえった一番奥にあった。

御後絵

首里城の復元工事は今も進行中で、王のプライベートスペース「黄金御殿」には完成した御後絵の複製が掲げられている。

文庫版あとがきにそうある。与那原恵著「首里城への坂道 - 鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像」(中公文庫、16年)から(p469)。

御後絵(おごえ、うぐい)は、琉球王の肖像画。歴代の王様が、その死後に、宮廷画家によって描かれた。実物はすべて戦災で焼けてしまったが、鎌倉芳太郎が大正14年に撮影したモノクロ写真が、御後絵十数枚分、残っており、それを基に複製事業が進められている。引用部分にある完成云々は、第17代王尚育(1813-47年)の御後絵のこと。

https://ja.wikipedia.org/wiki/御後絵
鎌倉芳太郎資料集

ページ移動

  • 前のページ
  • 次のページ
  • ページ
  • 1

ユーティリティ

« 2018年06月 »

- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

ホームベーカリー
2024/05/01 06:01
衆院3補選で自民全敗
2024/04/30 05:57
Re: 二重小協奏曲ヘ長調
2024/04/29 06:00
社会不安高めるSNS悪用
2024/04/28 05:57
走り梅雨、2024年
2024/04/27 06:05
協奏交響曲K364、東フィル
2024/04/26 05:44
さよならマエストロ
2024/04/25 05:50
WANDERERS
2024/04/24 06:08
定家の原本発見
2024/04/23 05:56
ダイソーの500円イヤホン
2024/04/22 06:02

Feed