御後絵
- 2018/06/11 07:01
- カテゴリー:工芸・美術
首里城の復元工事は今も進行中で、王のプライベートスペース「黄金御殿」には完成した御後絵の複製が掲げられている。
文庫版あとがきにそうある。与那原恵著「首里城への坂道 - 鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像」(中公文庫、16年)から(p469)。
御後絵(おごえ、うぐい)は、琉球王の肖像画。歴代の王様が、その死後に、宮廷画家によって描かれた。実物はすべて戦災で焼けてしまったが、鎌倉芳太郎が大正14年に撮影したモノクロ写真が、御後絵十数枚分、残っており、それを基に複製事業が進められている。引用部分にある完成云々は、第17代王尚育(1813-47年)の御後絵のこと。