誰が音楽をタダにした?
- 2019/01/30 21:16
- カテゴリー:読み物
ある探偵が僕に調査のコツを教えてくれた。まずは文書から。それを当人のところに持って行って話を聞く。その人が別の文書のことを教えてくれる。聞く人と文書がなくなるまで、それを繰り返す
スティーヴン・ウィット著「誰が音楽をタダにした?-巨大産業をぶっ潰した男たち」(早川書房、16年)から(p343)。以前 HONZ で紹介されていたこの本を市立図書館で借りて来て読んだ。
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2019年01月の記事は以下のとおりです。
ある探偵が僕に調査のコツを教えてくれた。まずは文書から。それを当人のところに持って行って話を聞く。その人が別の文書のことを教えてくれる。聞く人と文書がなくなるまで、それを繰り返す
スティーヴン・ウィット著「誰が音楽をタダにした?-巨大産業をぶっ潰した男たち」(早川書房、16年)から(p343)。以前 HONZ で紹介されていたこの本を市立図書館で借りて来て読んだ。
人脈を頼りに生きていこうとすると、行方を完全にわからなくすることなど不可能に近いのだ。
東野圭吾著「容疑者Xの献身」(文春文庫、08年)から(p249)。ガリレオシリーズの一つ。容疑者Xの first name が随分なじみのある名前なので親近感を持って読んだ。
経済評論家・内橋克人氏のお話を定期的に聞くことができる番組は、現在では、「社会の見方・私の視点」(NHKラジオ第1、平日 6:43-6:55)ぐらいだろうか。今朝の話は、「米中摩擦 日本経済への影響」というお題だった。
この番組への内橋氏の出演は不定期だと当初思っていた。が、ある時、6週おきの火曜日に現れることに気付いた。例えば直前は去年の12月18日だった。それ以前は、11月6日、9月25日と、6週おきのレギュラーなのだ。内橋氏以外にも定期的に出演する方々がいる。どこにも書いていないし述べられないが、基本、月火水はレギュラー枠のようだ。3つの曜日かける6週で、18人の論者が巡って来る。木金は、不定期の出演枠なんだろう。あるプールの中から、時の話題に応じて語り手が調達されているように見える。
その18人のレギュラー(と思われる)出演者を、ここ1、2か月の放送分からピックアップしてみよう。敬称略、肩書も省いた。なお、内橋氏が出演する週を便宜的に第1週とした。
25~27日の世論調査で、安倍内閣の支持率は53%と昨年12月の前回調査から6ポイント上昇した。
政府統計「信用できない」79% 本社世論調査(日本経済新聞電子版、1/27 18:00)から。省庁が、国の統計を捻じ曲げていることが発覚しているのに、なぜ内閣の支持率が上がるんだ。おそらく、IWC からの脱退や、韓国軍によるレーダー照射への抗議、ロシアとの平和条約交渉など、実態はともかく、外に対しての活動が評価されているんだろうな。この結果を見て安倍さんは、どさくさに紛れて衆議院選挙に打って出ても勝てそうだと、ほくそ笑んでいるんじゃないだろうか。衆参同時選となるが、その口実は既に用意されているように見える。北方領土の件で、四島ではなく二島、もしくは0島と平和条約だけになりますが、それでも良いですかと民意を問うというものだ。
スキルが「どれだけできるのか」という程度問題であるのに対して、センスやスタイルは「あるか、ないか」。ある人にはあるけれどない人にはない、としか言いようがない
楠木建著、桁外れにつまらない「私の履歴書」の凄み(プレジデントオンライン、1/25)から。創業経営者の生き様には「独自のセンス」が溢れている。その一方で、いわゆる操業経営者はどうだろうか。操業経営者は、既に長い伝統を持つ大企業を率いる。それは、一から企業を立ち上げる創業とはそもそも「種目が違う」。それでもやはりセンスが問われる。例えば、今月連載中の「私の履歴書」の著者である石原邦夫氏(東京海上日動火災元社長)の場合、「つまらなさの背後に、一貫して流れる美学を感じる」のだとか。