新参者
- 2019/01/13 10:09
- カテゴリー:読み物
かわいがることと大切にすることは違うんですよね。大切にするっていうのは、その子の将来のことまで考えて、その子にとって一番いい選択をし続けるってことなんだ。
東野圭吾著「新参者」(講談社、09年)から(p341)。加賀恭一郎シリーズ第8作(初出04年8月号-)。加賀が警視庁捜査一課から所轄(練馬署)へ異動になった理由が明かされる、ある裁判で「弁護側の情状証人」になったことがきっかけだったと。おそらく、シリーズ第2作「眠りの森」に登場する浅岡未緒が法廷で裁かれる際に証人に立ったのだろう。この第8作で、加賀は、練馬署から日本橋署へ移って来たばかりで、6月に起きた小伝馬町での殺人事件を担当する。階級は警部補。