稀勢の里、引退
- 2019/01/16 18:52
- カテゴリー:興行・放送
月曜日の森本毅郎・スタンバイ!「朝刊読み比べ」(TBSラジオ、1/14)、お題は、稀勢の里の初場所黒星スタートだった。左差しに拘泥する横綱の姿勢を皆が批判していると。引退が近づいている、たぶん本場所中になるだろう、と番組を聞いて思った。
関連ニュースをぱらぱらと読んで目に留まった記述は、例えば、「白鵬を道連れに潔く引退して、早めに世代交代」や、「稀勢の里があれ(張り差し)をやるようになったらもう無理だよ」、「どうせ引退なら千秋楽まで」などだった。
そして今日の引退会見。報道によると、土俵人生には一片の悔いもない、と心境を述べたとか。一片か、そう来れば思い出すのは氷心在玉壺だ、確か王昌齢だったかな。虚勢と寂寥がないまぜになったあの漢詩を思い返すとき、土俵を去らざるを得ない男の気持ちをそこに見るような気がする。述べた本人はそんなことは意図していない、一片の悔いもないとは彼が好きなアニメの科白らしいのだ。