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2025年01月の記事は以下のとおりです。

歌詞で読み解く昭和

茂木さん、アーティストってね、ずぅーと、フレッシュな印象じゃないとダメでしょ、それって難しいのよ

ユーミンがそんなことを語ったと茂木健一郎氏が話していた。時代をリードして来た才能豊かなアーティストにも、相応の努力や苦労があったのだろうと思わせる挿話だ。

「歌詞で読み解く昭和」と題する番組を聴いた。今年昭和100年にちなむ特別番組。

番組で流された曲を並べておこう。唯一、昭和10年代からは採られていない。日本が戦争をやっていた頃だ。誰もが口ずさんだ、ある意味、昭和を象徴するような曲が少なくなかったはずだが、意図的に外されたのだろうか。

榎本健一ら「モン・パパ」(昭和6年)
トニー谷ら「さいざんすマンボ」(昭和28年)
坂本九「上を向いて歩こう」(昭和36年)
藤原良ら「海をこえて友よきたれ」(昭和38年)
「鉄腕アトム」(昭和38年)谷川俊太郎作詞
三波春夫「世界の国からこんにちは」(昭和42年)
藤圭子「圭子の夢は夜開く」(昭和45年)
吉田拓郎「今日までそして明日から」(昭和46年)
バンバン「いちご白書をもう一度」(昭和50年)
沢田研二「TOKIO」(昭和55年)
おニャン子クラブ「セーラー服を脱がさないで」(昭和60年)
RCサクセション「サマータイム・ブルース」(昭和63年)
中島みゆき「時代」(昭和50年)

ユーミン(サイト内)。特別番組「RADIO“SHOW WA”~歌詞で読み解く昭和100年」【出演】古市憲寿、茂木健一郎(TOKYO FM、1/1 20時)

コンプライアンスあの頃

先に言っときますが、まくらは、かなり、今のコンプライアンスでは、どうだ、という(内容になっている)。コンプライアンスは時代とともに、というか。

立川志の輔さんが、師匠談志の「羽団扇」を紹介する際にそんな話をする。まくらの部分も昭和44年に収録されたそのままに放送されたようで、「ホテル、和服、着替え・・・。そんなこと、今、誰が言えますか。不適切にもほどがある」と、一席のあとに話していた。

引用は、元旦に放送された落語DEデート新春スペシャルから。

番組の前半は、立川談志「羽団扇」(1969/1/6、新宿紀伊國屋ホール)、後半は、立川志の輔「御神酒徳利」(1998/12/19、神奈川県民ホール小ホール)。

志の輔さんご自身は、「御神酒徳利」のまくらで、なぜバイアグラが流行語大賞に選ばれなかったか、そんな話で笑いを取っていた。収録は1998年、平成10年。

流行語大賞と言えば、昨年末にドラマ「不適切にもほどがある!」が全話放送された。録画しておいたのでその内に見ようと思っている。

居残り佐平次文七元結モモリン(いずれもサイト内)。龍角散プレゼンツ志の輔ラジオ落語DEデート新春スペシャル(文化放送、1/1 13時)、「やかましや するにしておけ 姫始め」

紫式部の欲望

  • 2025/01/09 05:56
  • カテゴリー:読み物

源氏物語において、正妻をほとんど無視し、正妻であることの虚しさを描いたことは、紫式部の、正妻という存在に対するちょっとした復讐だったのかもしれません。

そう言えば、大河ドラマ「光る君へ」で、まひろ(紫式部)が、自身と藤原道長との不義について、道長の正妻である倫子に直接語る場面があった。訊ねられたから答えたとはいうものの、正妻を痛めつけるなかなかエグい展開だった。

引用は、酒井順子著「紫式部の欲望」(集英社、2011年)から(p165)。最寄り図書館で借りて来た。

正妻に復讐したい、頭がいいと思われたい、選択したい、娘に幸せになってほしい、乱暴に迫られたい、など、「紫式部の欲望」を彼女の著作から読み解く。なかなか面白い。

紫式部は「道長のお手つきとなったとも言われ」、「道長とのラブ・アフェアもあったようですが」、「藤原道長と一時交際があったという話ですが」と、道長の名前がちらちらと登場する。朧月夜に迫った源氏のように、道長も迫ったのかもしれない。「時の第一の権力者が、自分という女をこれほどにも強く欲しているという状態に、紫式部はうっとりしたに違いない」(p115)と著者は書いている。

光る君へユーミンの罪(いずれもサイト内)

悲しみは憶良に聞け

  • 2025/01/08 05:54
  • カテゴリー:読み物

歌ではないし、詩でもない。漢詩ですらない。全五段落からなる、長い散文です。それゆえ「国歌大観」の番号が振られておりませんが、八九六番と八九七番のあいだに載っています。

山上憶良が書いた漢文、いわゆる「沈痾自哀文」。万葉集でのその特異な位置付けが説明されている。中西進著「悲しみは憶良に聞け」(光文社、2009年)から(p76)。最寄り図書館で借りた。

その長い文章の中で、憶良はこんなことを書いている。74歳の老体で、長い間、病に伏せている。病の苦しみを背負い、命は尊く重いものということがつくづく判った。けれど、その尊さをどう表現すればいいのだろうか。思いめぐらそうとしても、思い続けることができない。「何に由りてか之を慮らむ」と。

これまで憶良が書いたものを丁寧に読んだことはなかった。この歳になって、じっくり向き合ってもいいかなと思う。この「沈痾自哀文」や「貧窮問答歌」あたりから始めるのが良いだろうか。

山上憶良(サイト内)。寺川真知夫著「沈痾自哀文と患文」|奈良県立万葉文化館

朕、惟フニ

  • 2025/01/07 05:48
  • カテゴリー:読み物

朕、惟フニ屁ヲ垂レテ、汝、臣民、臭カロウ、国家ノタメナラ我慢セヨ

源氏物語を読んだ一条天皇が、「これは朕への当て付けか」などと人間臭いことを言うのを聞いて、このパロディを思い出した。

この教育勅語のパロディは、月刊誌「面白半分」で見た、と思う。中・高の頃、ナンセンスを教えてくれたのは、ほかには考え難い。当時、熱心にページを繰ったものだ。

「海行かば」の替え歌も同じ頃に知った。おそらく「面白半分」で。「海にカバ、水漬くカバね、山にカバ、草むすカバね、おお、君の屁にこそ死なめ」。これにも屁が登場。

元の詞は大伴家持の長歌(万葉集、巻18-4094)からの抜粋であることを(再)認識したのは随分あとになってからのことだった。

光る君へ海軍めしたき物語(いずれもサイト内)。鵜野祐介著「アジア太平洋戦争中の日本の子どもの替え唄-笠木透の替え唄研究」前編後編巻18-4094|万葉百科 奈良県立万葉文化館

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