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キーワード「ABEMA」の検索結果は以下のとおりです。

沈黙 -サイレンス-

形だけだよ。ただの形式だ。

踏み絵を前に躊躇うロドリゴ神父(アンドリュー・ガーフィールド)へ、通辞の役人(浅野忠信)が囁きかける。マーティン・スコセッシ監督、遠藤周作原作、映画「沈黙 -サイレンス-」(米、2016年)から。

通辞のこの言葉が強く印象に残った。真の信仰心は、外から見えるものではなく、心の中にある、と理解を示している。最初はそんな風にとった。が、そうだろうか。おまえの信仰心は本物じゃない、踏み絵なんて簡単なことだろうと、あざけっているようにも思える。それとも、神父に棄教させるこのやっかいな仕事をさっさと終えてしまいたいだけなのか。機会があれば原作を読んでみよう。

リーアム・ニーソンが出演しているのには驚いた。先日観た「トレイン・ミッション」とはまったく違う役柄なので尚更。あちらは現代ニューヨークの(元)刑事、こちらは17世紀に来日したポルトガル人宣教師。

ABEMA(サイト内)。"It's only a formality. Just formality."、「真理を毒のように扱う」、「山河は改む」、沈黙 -サイレンス-|Wikipedia

トレイン・ミッション

「あなたはどんな人間?」「私? それは妻に聞いてほしい」

自分は自分自身のことをよく判っているのだろうか。リーアム・ニーソン主演、映画「トレイン・ミッション」(米英仏、2018年)から。

犯人グループは、主人公を悪だくみに加担させようとする。彼ならこのミッションをやり遂げる能力を持っていることを知っている。なぜそんなこと知っているんだ。それにあの電話番号が判ったのはなぜだ。と考える内に、ははあん、犯人の一人はあいつか、と様子が見えて来る。

脚本はよく練られて緊迫感を高めることに成功している。ご都合主義的な細かな点が気にならなくもないけれど、その辺りは大目に見てアクションとスリルを楽しむ、そういう映画。二つほど気付いたことをメモしておこう。

一つはその緊迫感と関係して時間経過のこと。主人公は鉄道の車両で見知らぬ女に話しかけられる、それ以降つまりこの映画のほとんどは、劇中と実際の時間が同時に進行する所謂リアルタイム劇だったのではないだろうか。この手法を使った映画ですぐ思い出すのは「十二人の怒れる男」や「終着駅」「真昼の決闘」「ロープ」などの名作。比較的最近の映画では例えば「ニック・オブ・タイム」や「ビフォア・サンセット」など。

もう一つは路線。ニューヨークのGrand Central TerminalからCold Springへ向かう車両の中で話しかけられた。メトロノース鉄道ハドソン線。もしやこれは映画「恋に落ちて」に登場する路線では。調べてみるとやはりそうだ。恋に落ちる二人の最寄り駅は、フランク(ロバート・デ・ニーロ)がDobbs Ferry、モリー(メリル・ストリープ)の方はArdsley-on-Hudson。隣どうし。いずれもCold Springより、だいぶ手前、マンハッタン寄り。

ABEMA能力を評価するのは誰映画十選(いずれもサイト内)。メトロノース鉄道ハドソン線|Wikipedia

はじまりのうた

  • 2022/12/15 06:28
  • カテゴリー:音楽

音楽の魔法だ。こういう至って平凡な風景が突然意味のある何かに変わる。陳腐でつまらない景色が、突然、変わるんだ、美しく光り輝く真珠に、音楽で。残念ながらトシをとるほど、その真珠が、どうしてか、なかなか見られなくなる

プロデューサーのダン(Mark Ruffalo)がグレタ(Keira Knightley)に言う。バックに流れる音楽は"As Time Goes By"。映画「はじまりのうた Begin Again」(2013年)から。

ダンがグレタの歌を耳にして事が始まる。友人のスティーヴがエンジニアなどを担当。ドラムとベースはトラブルガム(CeeLo Green)が手配したということだろうか。チェロとバイオリンは音大生。そして、バレエ教室で伴奏していたキーボード奏者。短く語られる人集めの様子が楽しい。頭をよぎったのは「七人の侍」だった。

ABEMA(サイト内)

にわかサッカー観戦者

小学生の頃、ペレや、ベッケンバウワーの名前は知っていた。別にサッカーに興味があったわけではない。少年が憧れるカッコいい男たちのリスト、例えば、阪神の村山、ジャンプ競技の笠谷、体操の塚原、はたまたF1のジャッキー・スチュワートなど、に並んでいるに過ぎなかった。ウルトラマンや仮面ライダーとそう違わない。

学生時代に内外のサッカー事情を色々と知ることになった。身近にサッカー部のメンバーがいたのだ。酒を飲んだ折などにサッカーの話になる。その中にワールドカップのことも登場した。私が最初に認識したW杯は、1986年のメキシコ大会だった。

社会に出てからも、サッカーの世界を熱く語る人が職場にいたりした。かつて実業団でプレイしていたオジさんだったり、アーセナルの熱烈なファンだったり。

極め付けは、ブンデスリーガの元選手。ドイツ駐在時代の同僚ウォルフガングは若かりし頃はサッカーでメシを食っていた。所属チームは、ビーレフェルトと言ったかな。ベッケンバウワーのミュンヘンとも戦ったのかと問うと、いや、こっちは良くて2部、同じピッチには立ったことはない、同時代にプレイしたけどね、と答えが返って来た。

彼は、第二の人生に化学メーカーの仕事を選んだ。化学なんて、まったくわからない、会社はよく採用してくれたものだ、としみじみ言う。モーツアルトと同じ名前だね、と訊ねてみた。ああ、けど音楽も、まったくわからない、確かオーストリア出身、知っているのはそれくらい、会ったこともない、と言う。彼の話には、そこはかとない可笑しみがある。

昼休みの彼との話題は二つ。一つは、自宅のリフォーム。奥さんに呆れられながら一人でこつこつやっている、その進捗について。もう一つは、もちろんサッカー。専ら、地元の古豪レバクーゼンのこと。チームは、前シーズン、ブンデスリーガ第2位。惜しいところで悲願の優勝を逃していた。いかに無念だったか、それを何度聞かされたことか。

そんな周りの人たちの影響で、サッカーに関心がないことはないけれど、それほど熱心なわけでもない。結局は少年の頃とあまり変わらない。せいぜい、4年おきに、にわかサッカー観戦者になるぐらいのこと。

今回はABEMAのハイライトで観ている、そのW杯カタール大会も次は準決勝で大詰め。さあて、決勝はフランス対アルゼンチンになるのだろうか、それともクロアチアかモロッコが初優勝をかっさらうのだろうか。

ラグビーとの距離サッカー日本、戦い終えて(いずれもサイト内)。FIFAワールドカップ|ABEMA、飛び出せ!青春|Wikipedia、Bayer 04 Leverkusen|同、いよいよベスト4の戦い 注目点を紹介(12/12)

11/22/63

  • 2022/12/08 06:26
  • カテゴリー:読み物

世の中には偶然が存在する。ただし極めて稀だ。なんらかの力が働いている。この大宇宙のどこか(あるいはその舞台裏)で巨大な機械がかちかちと音をたて、その途方もなく巨大な歯車がまわっているのだ。

時間は、必然を好み、時間旅行者が企てる改変に抵抗する。引用は、スティーヴン・キング著「11/22/63」白石朗訳(文藝春秋、2013年)上巻から(p372)。上下2段組み529頁。

11/22/63-1963年11月22日、ケネディ大統領が暗殺された日。それからちょうど59年経った日に本書を読み始めた。が、今はまだ下巻の半ば辺りをめくっている。読むのに時間がかかっている。

というのは、本が分厚いということもあるけれど、就寝前の普段は読書する時間に、ここしばらくは映画を観ることが多いからだ。ABEMAの「本日無料」に良さそうな作品が並んでいるとついついクリックしてしまう。ま、その内それにも飽きて、読書のペースは元に戻って来るだろう。

文庫100冊(サイト内)。Kaopectate(p232、下痢止め)、本日無料|ABEMA

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