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シリーズ「'23平和考」

毎日新聞は、今夏、「'23平和考」を冠する社説を何本か掲載している。8/14週に2本加え今のところ計5本。「平和考」のシリーズは昨年もあった。毎年恒例かもしれない。

今年の5本をざっと見てみよう。

「'23平和考 朝鮮戦争休戦70年 軍事衝突の愚かさ教訓に」(毎7/31)。「米軍主体の国連軍が韓国側、中国は北朝鮮側に立って参戦」、「大国がからむ軍事衝突」、「休戦から70年たっても不安定さを増すばかり」。

「'23平和考 78回目原爆の日 核なき世界へ思い新たに」(毎8/6)。G7首脳は「核兵器のない世界を究極の目標に掲げながら」「核抑止論を肯定する」。核兵器禁止条約の締約国会議、「唯一の戦争被爆国の日本は、オブザーバー参加すら尻込みしたままだ」。

「'23平和考 日中友好条約45年 対立抑制へ新たな戦略を」(毎8/12)、条約締結後「国際情勢は様変わりした。米中対立が深まる中、覇権を求めないと誓い合った条約の精神をどう生かすかが問われている」。

「'23平和考 終戦の日と世界 連帯の力が試されている」(毎8/15)、「単にロシアとウクライナの戦争ではない。他の主権国家を侵略しないという国際ルールへの重大な挑戦である。力による現状変更を認めない国際社会の覚悟が問われている」。

「'23平和考 AI兵器と戦争 第2の核にせぬ英知を」(毎8/18)。ウクライナの戦場で大量投入されている無人機ドローン、「それを機能させるためにAIが使われている」。「AI兵器は火薬、核に次ぐ第3の軍事革命」。「技術の進歩が悲劇につながらぬよう、人類の英知を結集する必要がある」。

さて、8/14週、在京六紙の社説は、そのほかに、戦後78年、終戦の日、国産コロナワクチン認可、男性の育児休業、日米韓首脳会談などを話題にした。

六紙社説、8月ジャーナリズム(いずれもサイト内)

なでしこ4強ならず

グループステージでの敗退はほぼないとは聞いていた。まだいくつかゲームはあるだろうからテレビ観戦して応援しようと思いつつも果たせずにいた。結局、一つも観ない内に、彼女たちの戦いは終わってしまった。

12年前は、決勝のアメリカ戦も含めて何ゲームか観た。彼女たちの熱い戦いぶりに心を揺さぶられたものだ。あの時は、思いがけないおまけがあった。ドイツ大会から凱旋する彼女たちと成田空港の搭乗口ですれ違ったのだ(ガラス越し)。優勝したなでしこジャパンを乗せてフランクフルトから成田に飛んで来たルフトハンザのA380、その折り返し便で欧州出張に出かけた。

2011/07/19 09:30 NRT-FRA LH711 A380-800 D-AIMH
2011/07/19 15:40 FRA-MAD LH1116 A319-100 D-AIBB

オーストラリア・ニュージーランド共催の今大会について社説がどう書いているか見返してみた。グループステージを全勝で突破した、なでしこ達を称える記述があっても良さそうなものだが、在京六紙の社説にはどこにも見当たらない。「女子W杯開幕 安心して楽しめる環境を」(産7/22)、「スポーツ界の男女格差 平等な競技環境整えたい」(毎8/7)と、不穏なタイトルがあるばかり。

昨年のW杯カタール大会の時とは大違いだ。16強止まりだったにも関わらず、各紙社説は手放しで称賛。本数も10本を超えた。今回はわずか2本(今のところ)。8強の彼女たちを称える言葉はない。ここにも「男女格差」は如実に表れている。

A380 生産打ち切りサッカー日本、戦い終えて(いずれもサイト内)。2011 FIFA女子ワールドカップ|Wikipedia、なでしこベスト4ならず、サッカー女子W杯(8/11)、女子初の南半球開催も「思ったより暖かい」なでしこが現地で初練習(7/17)

[ 朝刊休刊日 ]

防衛白書、23年版

東京新聞は、9日、「防衛政策と白書 懸念の払拭には程遠い」と題する社説を掲載した。これで、今夏刊行された「令和5年版防衛白書」に関する、在京六紙の社説は出揃った。

国民の「防衛政策に関する理解と協力が不可欠」(令和5年版防衛白書、p209)。そのためには、「できる限り平易な形で、わが国防衛の現状とその課題及びその取組について周知を図ること」(同、p4)を目的とする防衛白書がその一助となるはずだが、果たしてどうだろうか。社説はどう評しているだろうか。

安保3文書の改定(昨年末)などについて、「政府の立場から紙幅を割いてはいるが、疑問や懸念に直接、答える記述は乏しい。国民的議論の欠如を補うには程遠い」(朝7/30)

敵基地攻撃能力(反撃能力)に関して、「国民の疑問にできる限り丁寧に答えようとする姿勢は見えない」(毎8/2)

敵基地攻撃能力や予算倍増などは説明するが、「専守防衛との整合性など疑問には答えていない。国民の懸念を払拭するには程遠い内容だ」(東8/9)

「財源問題には踏みこめていない」、「国民の理解を得る努力を重ねるのが将来世代への責任だろう」(経7/30)

政権は「新しい白書をつくってもよいし、防衛白書を用いてもよい。総合的な防衛上の課題の意義や進捗状況を国民に包括的に説明する義務を果たしてもらいたい」(産7/30)

という風に、これら5紙は、国民の「理解と協力」に関連してコメントを寄せている。ところが残る一紙の社説にはそれは現れない。

「日米韓連携で抑止効果高めよ」。台湾情勢を巡って「自衛隊は、警戒監視に万全を期してほしい」。能動的サイバー防御のために「法整備を急ぎたい」(読7/30)。と、政権の代弁をするばかりで、国民の「理解と協力」などそっち退け。そもそも「国民」の文字が一つも登場しない、この社説には、だいぶ違和感を感じる。

さて、8/7週の六紙社説は、そのほかに、日大アメフト部薬物事件、マイナ中間報告、再生エネ汚職疑惑、破綻する核抑止論、コロナ5類移行3か月、ふるさと納税などを話題にした。

ジャニーズ性的虐待問題については、国連の作業部会が会見(8/4)して以降、今のところ3紙(毎朝産)が社説で採り上げている。「政界地獄耳」(日刊スポーツ、8/8)は「恥ずかしい日本の人権意識の遅れ 先進国というにはお粗末すぎる」と題して、ジャニーズでの不祥事も含め「日本のタブーであり暗部」である人権問題を書いた。

六紙社説、専守防衛を放棄するのかもみ消し加担と非難され(いずれもサイト内)。防衛白書|防衛省・自衛隊

最低賃金アップ、23年度

厚生労働省の中央最低賃金審議会が、今年度の最低賃金の目安を示した。全国の加重平均は時給1002円で、引き上げ幅は41円、引き上げ率は4.3%。

例年に比べて大幅な引き上げで平均千円の大台を超えた。が、多くの新聞は社説で不満を表明する。そりゃそうだろう。時給千円でフルタイム働いても、年収は2百万円程度に過ぎないのだ(1千円/時×40時間/週×52週/年)。

「暮らしの安定には不十分」(毎7/30)、「生活守る底上げさらに」(朝7/30)、「引き上げ定着させねば」(東8/1)、「引き上げ継続の環境整えたい」(読7/29)、「着実な引き上げを続けよ」(産8/1)。

ところが、在京六紙の内、日経は、「働き手の生活を支援するうえで引き上げ幅は妥当といえる」(経7/29)と、他紙とは温度差がある。それに同紙は、唯一、地域間格差について何も触れない。国名を冠した経済紙に、「働き手の生活」はちゃんと見えているのだろうか。

他の5紙は、地域間格差の是正が必要と訴える。今回の最高は東京都の1113円。最低892円とは2百円以上もの差がある。記事の中では、なぜか、沖縄県が比較にされがち。「最も低い沖縄県など」(朝7/30、東8/1)、「最低の沖縄など」(毎7/30)、「最も低い青森県や沖縄県など」(読7/29)と。最低の892円は、沖縄だけじゃない。青森もそうだし、秋田、高知、佐賀、長崎、熊本、宮崎、鹿児島の各県もそう。なのに、主に引き合いに出されるのは沖縄県。新聞社には何か含むところがあるのだろうか。

さて、7/31週の六紙社説は、そのほかに、高浜原発再稼働、明治神宮外苑再開発、全国学力調査、大阪・関西万博、ロシアとアフリカ、日銀の政策修正、ニジェール政変、トランプ前大統領起訴、ASEANとミャンマー、保険証廃止で首相会見、秋本真利議員収賄容疑などを話題にした。

今日(8/6)は、ヒロシマ原爆の日。六紙は一斉に社説で採り上げた。4紙(朝毎東経)が核廃絶を求め、2紙(読産)は核抑止力の必要性を説く。

六紙社説、安い労働力を求めた結果沖縄(いずれもサイト内)

もみ消し加担と非難され

事務所のタレント数百人が性的搾取と虐待に巻き込まれるという深く憂慮すべき疑惑が明らかになった。日本のメディアは数十年にもわたりこの不祥事のもみ消しに加担したと伝えられている

国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会は、ジャニーズ事務所の前社長による性的虐待の問題に関して見解を示した(8/4)。同日、NHKは、これを「報道機関の責任にも言及した」と報じた。

恥ずべき事態だ。前社長の犯罪行為もさることながら、メディアが「もみ消しに加担」したことが国際機関によって暴かれるなんて。日本のメディアは非難され、果たして、どんな反応を示すだろうか。

ニュースが盛り沢山で、この作業部会の見解が、NHKきょうのニュース(8/4)で最初に採り上げられたわけではなかった。秋本真利議員の事務所強制捜査や、健康保険証廃止に関する岸田首相会見、台風6号沖縄へ再接近、に続く、第4のトピックスだった。

今朝、在京六紙の社説も、秋本議員の収賄容疑や、首相会見に紙幅を費やし、性的虐待問題については一本もない。今後、新聞が、特にその社説が、何を述べるか注視しておこう。

ジャニーズ性的虐待問題山下達郎の音楽十選(いずれもサイト内)。ジャニーズ性加害「深く憂慮すべき疑惑」 国連人権理報告全文(8/4)、ジャニーズ性被害問題“数百人巻き込まれたか”国連作業部会(8/4)、NHKきょうのニュース(ラジオ第一、8/4 19時)

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