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キーワード「村上春樹」の検索結果は以下のとおりです。

1Q84 その3

  • 2019/04/11 06:48
  • カテゴリー:読み物

面白くはあるし、ずいぶんうまく書かれている。文章は読みやすく端正であり、部分的には心を惹かれもする。しかし結局のところ罪のないただの幻想小説ではないか、彼はそう思った。またそれは世間の一般的な感想でもあるはずだった。

彼とは牛河のこと。作中登場する小説「空気さなぎ」の評だ。この部分を読んだとき、もしかするとこれは著者によって張られた予防線ではないだろうか、と感じた。それは、もちろん、「1Q84」全3巻への酷評をかわすための予防線だ。村上春樹著「1Q84 a novel BOOK 3 10月-12月」(新潮社、10年)から(p314)。

この第3巻を読み進めている内に、昔よく読んだ A.J.クィネルの著作を思い出していた。例えば、「ヴァチカンからの暗殺者」。そのうち、また読んでみよう。

# 滑りが悪い記憶の抽斗(p25)、希望と試練(p49)、トルストイ風に快楽と苦痛(p497)

1Q84 その2

  • 2019/04/08 07:05
  • カテゴリー:読み物

何か重要なものを創り上げるには、あるいは何か重要なものを見つけ出すには、時間がかかりますし、お金がかかります。もちろん時間とお金をかければ立派なことが成し遂げられるというものじゃありません。しかしどちらも、あって邪魔になりません。とくに時間の総量は限られています。

村上春樹著「1Q84 a novel BOOK 2 7月-9月」(新潮社、09年)から(p44)。

著者の諸作は、脈絡なく様々なジャンルの作品を抱え込んでいる美術館さながらだ。この第2巻もどこかの街の近代美術館を思わせる。抽象に、印象派、グラフィックアートが並んでいる、写実や宗教画もある。観る側は、ときに、困惑や、混乱、疲弊と闘いながら這うように順路を進む。照明がひときわ明るい場所に出る。出口だ。ほっと胸をなでおろす。土産物コーナーを覗いてみると、さっき観て来た作品が絵ハガキになって売られている。一枚一枚手に取って、心に引っかかっているものは何だろうかと反芻してみよう。それは、意外なことに、抽象画だったりする。

# 新聞とは(p116)、空白を埋める(p181)、狭く小さなものと外圧(p194)、宗教の成立(p234)

1Q84 その1

  • 2019/04/06 07:02
  • カテゴリー:読み物

何かに見えないというのは決して悪いことじゃない。つまりまだ枠にはまっていないということだからね。

村上春樹著「1Q84 a novel BOOK 1 4月-6月」(新潮社、09年)から(p213)。天吾と青豆の物語が並行して進む。同級生だった二人は小学校以来30歳になろうとしている今まで会ったことはない。徐々に、二人の物語に接点があることが示される。さて、今後どんな風に話が展開するのだろうか。

かつて勤めていた会社から、当時の職務発明のことで連絡を受けた。昨日は、長文の返事を書くことから始まった。結局この日、先方との間で二往復半のやり取りが発生した。それともう一つ、ある方のご厚意で事が進むことになったあの件。おれは、幸か不幸か蚊帳の外にいて、段取りに関知しなかった。果たしてその後どうなっているだろうか、進捗を確認するために事務局に電話した。夕方までに、二度電話をもらい、ようやく状況を知ることができた。一日の中で、非日常的な二つの話が並行した。こちらの二つの間には、どこまで行っても接点はなさそうだ。

平成の30冊

  • 2019/03/12 18:00
  • カテゴリー:読み物

朝日新聞の「平成の30冊」、その第一位には村上春樹著「1Q84」が選ばれた。識者120名分のアンケートに基づいているとか。同著者でもう一つ「ねじまき鳥クロニクル」もそのリストにある。こちらは読んだ。ただし、刊行後すぐの頃ではなく、10年くらい経ってからだった。「海辺のカフカ」もそうした。「1Q84」(新潮社、09年)は、そろそろ頃合いかなと、実は Book 1-3 を古本で買い揃えてはいた。が、引っ越しの際に未読のまま処分してしまった。図書館で借りて読むことにしよう、せっかくなので平成が終わるまでに。

朝日新聞「平成の30冊」を発表

経営戦略の実戦3など

  • 2018/12/29 07:29
  • カテゴリー:読み物

読む本をもう少し借りておこう、と年内最終日(12/27)の県立図書館に出かけた。学校ばかりか会社も休みに入っているところがあるのだろう、随分の人出だった。再オープンしたばかりなので、見物が目的と判る人も少なからずいた。まず、東野圭吾の棚を見た。人気があるんだな、単行本も文庫も出払っている。「時生」が、ただ一つ残っていた。それと、片山杜秀著「見果てぬ日本」に登場していた「日本沈没」や、その近くにあった「ダンス・ダンス・ダンス」。どちらも個人全集の棚から。それと、帰りがけに、新着コーナーで、三品先生の本を見付けた。読みたいと思っていたのだ。

  • 時生、東野圭吾、講談社、2005.8
  • 小松左京全集完全版 5 日本沈没、城西国際大学出版会、2011.2
  • 村上春樹全作品 7 ダンス・ダンス・ダンス、講談社、1991.5
  • 日本の中小企業、関満博、中央公論新社、2017.12
  • 経営戦略の実戦 3 市場首位の目指し方、三品和広、東洋経済新報社、2018.6

図書館へ向かう道中、那覇上空を飛ぶオスプレイを数機見かけた。

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