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キーワード「N響」の検索結果は以下のとおりです。

バルトーク

  • 2021/01/23 07:33
  • カテゴリー:音楽

実際に曲を聴いてみればわかる。ラヴェルは、この曲をジプシー的語法で埋め尽くしたが、それに共感しているわけではない。彼はジプシー音楽の「本質」を捉えるつもりなどなく、ただその精巧なイミテーションを作ろうとしただけである。

この曲とは「ツィガーヌ」のこと。ラベルには、他の作曲家の語法を借りて作曲した、疑似的様式の作品がある。例えば、その名も「シャブリエ風に」や、ウィンナ・ワルツを意識した「ラ・ヴァルス」など。この「ツィガーヌ」もその一つで、リストが考えたハンガリー風が模されている。伊東信宏著「バルトーク」(中公新書、1997年)、第4章「ハンガリー音楽=ジプシー音楽」という通念をめぐって、から(p142)。

本書は、副題に、民謡を「発見」した辺境の作曲家、とあるように、バルトークの民俗音楽研究について語っている。この第4章がとりわけ興味深い。バルトークは、自身らが採譜した農民らの音楽にこそ真のハンガリー音楽があることを見出し、ハンガリー民謡とジプシー音楽が綯い交ぜになった、リストの「ハンガリアン・ラプソディー」を「まがいもの」と批判した。ラベルは、「まがいもの」と理解した上で、それを素材に「まがいもののまがいもの」として「ツィガーヌ」を作曲。屈折した美意識を持つラベル、オリジナル志向が強いバルトーク、二人の芸術は「根本的に対立」していた。

昨夜(1/22)この本を読んだ。ちょうどその頃、FM放送で「ツィガーヌ」を演っていたようだ。ベストオブクラシック▽N響演奏会(NHK-FM、1/22 19:00-21:10)【指揮】沼尻竜典【バイオリン】辻彩奈、ラヴェル作曲「チガーヌ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」ほか、東京芸術劇場から中継

# gypsy, Tzigane, Zigeuner。甲虫(p57)、鉱石(p93)、ハンミョウ(p159)。フランツ・リスト(1811-1886、ハンガリー王国ドボルヤーン出身、現在のオーストリア共和国ライディング)、バルトーク・ベーラ(1881-1945、ハンガリー王国ナジセントミクローシュ出身、現在はルーマニアのスンニコラウ・マレ)

シューマン作品86

  • 2020/09/23 21:29
  • カテゴリー:音楽

Konzertstück für vier Hörner が、さっきラジオでかかっていた。N響9月公演の中継。曲目紹介で、「小協奏曲」と言われるのを聞くのは今回が初めてだった。専らドイツ語そのままに「コンツェルトシュテュック」と呼ばれる(と思う)。同じ Konzertstück でも、ウェーバーの作品79は「小協奏曲」、メンデルスゾーンの作品113と114は「演奏会用小品」、そしてこのシューマンの「コンツェルトシュテュック」と、日本語表記が使い分けされている印象がある。気のせいだろうか。

一度は演ってみたいと思う奏者は少なくない、かつて、あるホルン吹きがそう言っていた。確かにカッコいい曲だ。その分、吹き手の力量が問われるのだろう。本日のホルン、特に1番の高音、は辛そうな箇所がちらほらあった。録音しなかったので聴き直せないのだが。

9/23 19:00 NHK-FM ベストオブクラシック▽N響9月公演
シューマン「4本のホルンのための小協奏曲ヘ長調作品86」
(ホルン)福川伸陽、今井仁志、勝俣泰、石山直城
コダーイ「ミゼレーレ」下野竜也・編曲
シューマン「交響曲第4番ニ短調作品120」
(管弦楽)NHK交響楽団(指揮)下野竜也
~東京・サントリーホールから中継~

メンデルスゾーン作品113(サイト内)

交響的舞曲

  • 2020/04/20 06:40
  • カテゴリー:音楽

いかにもスラブ的。しかしそのままハリウッド映画の映画音楽になりそうな格好のいい曲

ラフマニノフの「交響的舞曲」第1楽章の冒頭、ラトル指揮BPOの演奏。少しゆっくりした演奏だなと思って聴いた。すると、ラフマニノフが意図したテンポ、Non allegro とスコアに指示、はこれくらいだったんだろうという話が続いた、作曲家自身による、ピアノでのデモ演奏(40年12月録音)を紹介して。クラシックの迷宮「わたしの試聴室」(NHK-FM、4/18 21時)から。

この曲、ラジオで聴いたN響定期の演奏が強く印象に残っている。おれにとって、しっくり来るテンポだった。それだけでなく、この日は、交響的舞曲はもちろん、いずれの曲も素晴らしい出来映え。ハイドンで溌溂としたソロを聴かせたのは、アフナジャリャンという若手チェロ弾きだった。

N響第1898回定期公演
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア第1組曲
ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIb:1
ラフマニノフ:交響的舞曲 Op.45
管弦楽)NHK交響楽団、指揮)ジャナンドレア・ノセダ
サントリーホールから中継(NHK-FM、18/11/14 19時)

# Gianandrea Noseda (1964-), Narek Hakhnazaryan (1988-)

朝比奈のベト4

  • 2019/12/08 08:30
  • カテゴリー:音楽

普通、この4番は、こんなに、デュレーションと言うんだけど、演奏時間かからない

解説の池辺晋一郎氏がそう言っていた。確かにじっくり演っている。と言うよりは、もっちゃりか。特に終楽章、この遅いテンポではオケはやり難そう。なお、第1楽章導入の静かなところ、誰かがせき込む音がはっきり入っていた。95年、N響第1279回定期のライブ録音。

昨夜(12/7)19:20-21:00 NHK FM
N響 ザ・レジェンド「朝比奈隆のベートーベン」
交響曲第4番変ロ長調作品60(40分20秒)
交響曲第7番イ長調作品92(48分40秒)
朝比奈隆指揮、NHK交響楽団
1995年12月13日、NHKホール

雨の土日、19年10月

ささやかなる楽しみは剥奪される。土曜日、昼飯のあと少し昼寝をしようと横になったら電話が鳴った。あるプロジェクトの中心人物が辞めることになった、後任を急いで探すということだった。驚きの報告に眠気は吹っ飛び、昼寝どころではなくなってしまった。日曜日、ゆいレールはお客様感謝デーと銘打って乗車料金タダ。この10月に延伸された区間から程近い浦添グスクあたりへ出かけようと目論んだけれど大雨の予報が出たので断念。実際に、日中 50mm ほど降った。

PCでエアチェック(死語か)しておいたクラシック音楽番組を聴いた。二晩続けてチャイコフスキーの交響曲第4番が入っていた。いずれもN響定期公演。18日、第1922回定期の生中継(NHK ホール)、指揮トゥガン・ソヒエフ。翌日、第1787回の録音(14/9/10、サントリーホール)、指揮ヘルベルト・ブロムシュテット。神経衰弱で二枚のカードを引き当てたようで、ちょっとうれしかった。ラグビー日本代表にとって南アの壁は厚かった。彼らの奮闘ぶりを見るにつけ、もしかすると、ホスト国として決勝戦でオールプラックスと闘うことになるかも、と淡い期待も抱いた。一か月いい夢を見させてもらった。

ささやかな楽しみ、マイナス2、プラス2、差し引き0、そんな週末だった。

浦添延長開業決定記念お客様感謝デーのお知らせ|ゆいレール

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