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西洋の心の故郷

西洋が、長い間、自らの心の故郷として疑いを持たなかったギリシャ文明が、実は、バビロニアの影響下に成立した、という大胆な主張だった

西洋では、数学を含め文明の起源は、ギリシャにあると確信されていた。それに反して数学者のオットー・ノイゲバウアーは、古代ギリシャのピタゴラス学派の数学はバビロニア起源であると主張した。これは、20世紀初頭の西洋世界に大きな衝撃をもたらした。なにせ西洋の人たちの多くは、バビロニアなどオリエント地域は「本質的に異質な世界であり軽薄で非合理的世界」と見做していたから。

古い録音(mp3)のリストにピタゴラスの名があったので聴いてみた。2022年に放送されたラジオ番組「ピュタゴラスの定理は誰のもの」。

西洋の人にとって心のふるさとは、ローマにある、いやいやギリシャにある、とドイツ人の同僚が言ったことがある。そんなこと言われても、東の果ての島国に生まれた私にはぴんと来ない。へえそんなものなのか、と生返事をしていたら、

パルテノン神殿みたいな建物があちこちにあるだろう、と彼は続ける。ニューヨーク証券取引所しかり、リンカーン記念堂しかり。移民の国アメリカでさえそうなんだ。古代ギリシャ様式を模した建造物が、この現代に建てられる。なぜそんなことが起こるのか考えてみると良い、と。それを聞いて、あ、そういうことなのか、と、ちょっと納得したりした。

# 「数学者たちのこころの中」第2回「ピュタゴラスの定理は誰のもの」三浦伸夫▽こころをよむ(NHKラジオ第2、2022年1月9日 6時)、オットー・ノイゲバウアー|Wikipedia

 

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