あの日に帰りたい
- 2024/07/19 05:38
- カテゴリー:音楽
今愛を捨ててしまえば傷つける人もないけど、少しだけ滲んだアドレス、扉に挟んで帰るわ
ユーミンの名曲「あの日に帰りたい」(1975年)から。
ベタな歌詞で、過去の恋愛を懐かしんでいるだけのことと思っていた。ずっとそう思っていた。が、ふと、引用した部分の歌詞が妙に気になった。何度となく聴いてよく知っているはずなのに、今、本当の意味がようやく判ったように思う。
これは、つまり、元カレへの「愛」を捨てられないので、夫もしくは今の彼氏を傷つけることになる、と言っている。その覚悟で、元カレのところにアドレスを置いて来た。「あの日に帰りたい」、その望みを行動に移して、実際に、あの日に帰ろうとしている。かつての彼のところへ。
全編、滔々と過去を語っているようで、実は、未来を見ている。
友人とそんな話をしていると、その行動は「いちかばちか」だろうかと訊ねられた。さあどんなもんでしょ。
# ユーミン(サイト内)