握手のマナー
- 2024/07/29 05:46
- カテゴリー:読み物
握手のマナーで大事なことは、相手の力を確かめながら、同じ力で握ることが望ましい。いきなり強く握って驚かせるのはヤボだし、反対に相手よりも握り返す力が弱いと、不本意なのに仕方なく手を握っているように思われてしまう。
妹尾河童著「河童の手のうち幕の内 」(新潮社、1992年)から(p259)。
武器は持っていません、敵意はありません、と手を差し出す。
よろしくない握手は四つと習った。強すぎる、弱すぎる、これらは上の引用にもある。あとの二つは、近すぎる、そして、濡れている。
欧州で何度か近すぎる握手を経験したことがある。握手したまま、ぐっと体を寄せて来る。顔も接近する、つばきも来る。逃げるわけには行かない。
濡れた握手、中国の取引先でのことを覚えている。先方の担当者が社長に会う機会をつくってくれた。社長室のある階を訪ねると社長はちょうど用を足していたようで、そのドアから出て来るところだった。廊下での挨拶となった。社長さんの手は濡れていた。
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