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キーワード「死去」の検索結果は以下のとおりです。

「言動を看過できない」

社説が強い口調で論じることは珍しくない。が、この一週間は、非難する、許さない、看過できない、そういうタイトルがいつもより多い印象を受けた。在京六紙の社説から拾ってみよう。例えば、

・年収の壁 税と社会保障あわせて論じよ(読11/20)
・香港民主派に実刑 人権弾圧を強く非難する(産11/21)
・「米国第一」の高関税政策を深く憂慮する(経11/22)
・選挙と立花氏 言動を看過できない(朝11/23)
・ロシアの核威嚇 戦争の拡大は許されない(毎11/23)
・総合経済対策 予算の無駄は許さない(東11/23)

朝日(11/23)の立花氏云々は兵庫県知事選の件。選挙の結果、県議会から不信任を突き付けられ失職した前知事の斎藤元彦氏が再選。裏では「異例の選挙運動が展開」されていた。

本文にこうある、「選挙に立候補し、自らの当選を目指さず」「失職・立候補した斎藤氏を応援すると立花氏は公言。斎藤氏の前後に同じ場所で演説するなどした」。「百条委を厳しく批判し、その様子をネットに投稿」。「立花氏の活動が斎藤氏当選の一因となったとの見方は多い」。

立花孝志氏は、斎藤氏の疑惑を調査している県議会百条委員会の委員長らに対して、「出てこい」「あまり脅しても自死されたら困るので、これくらいにしておく」などの暴言を吐いたのだとか。

そんな妙なことが起こっていたとは。社説が「言動を看過できない」と非難するのはもっともだと思う。「言葉の暴力」によって真実が捻じ曲げられ、それが選挙結果に影響した可能性がある。

さて、11/18週の六紙社説は、そのほかに、APEC会議、谷川俊太郎さん死去、セブン&アイ買収案、大谷選手MVP、Google分割、などを話題にした。

六紙社説、斎藤元彦氏の評判(いずれもサイト内)。いま考える「選挙とSNS」▽日曜討論(NHK総合、11/24 9-10時)、注目が集まる「選挙とSNS」の関係を専門家が徹底分析!▽SNSの影響力の実態をどう見る?▽フェイク・誹謗中傷など課題への対応は?▽SNS時代の民主主義は?、【出演】AIエンジニア・起業家 安野貴博、NPO法人Mielka代表理事 池邊亮輔、慶應義塾大学教授 谷口尚子、京都大学教授 待鳥聡史、国際大学准教授 山口真一、【司会】NHK解説委員・曽我英弘、NHKアナウンー・牛田茉友、元横綱 北の富士勝昭さん死去 82歳 大相撲中継の解説で人気(11/21)

西田敏行さん死去

昨夜、「NHKきょうのニュース」のトップは西田さんの訃報だった。驚いた。

強く印象に残っている役どころがいくつかある。映画「ステキな金縛り」(2011年)での落ち武者の幽霊役や、ドラマ「タイガー&ドラゴン」(2005年)での噺家の師匠役、最近では大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022年)の後白河法皇役、など。

出演作が手元に何かないか探したけれど見当たらない。数日前の「新日曜名作座」が、らじる★らじるにあったので、それを聴いた。

# NHKきょうのニュース(NHKラジオ第一、10/17 19時)、新日曜名作座「羊は安らかに草を食み」(4)(NHKラジオ第一、10/13 19:25-19:55)【原作】宇佐美まこと,【出演】西田敏行,竹下景子,【脚色】荒木敏子,【音楽】小林洋平,【演出】真銅健嗣、俳優 西田敏行さん死去 76歳 北野武さんら芸能界から悼む声(10/17)

競業避止契約

広範すぎる転職制限は無効になることがある

企業が退職者に同業他社への転職を禁じる「競業避止契約」、これを採り上げた記事を読んだ。nikkei.comにて。

競業避止の文言を実際に見たことがある。

一度目の転職。最初に勤めた会社を辞める際、誓約書への署名捺印を求められた。業務上の秘密は漏らさない、「三年間」は同業他社へ転職しない、という主旨だった。

サインする前に、法務室の部長に尋ねてみた。取引先との契約などでいつもお世話になっていた方だ。正直に、同業他社への転職を予定していると明かし、この誓約書にサインしなくても良いだろうか、と聞いた。彼は書面をよく見もしない。そりゃそうだ、彼らが作成した文章だ。そして、こう答えた。

制限が広過ぎるし「三年間」は長過ぎる。出るところに出ると、この競業避止は認められない可能性が高い。それに、そもそも憲法で職業選択の自由は保証されているからね。この誓約書は単なる守秘契約だと思ってサインすれば良い、と。

同業他社への転職を阻止できない、と会社が考えていることは別の点にも表れていた。その当時、退職者を募り、それに応える者には退職金に上乗せする、というキャンペーンが全社で展開中だった。それを満額もらうには、一定の勤続年数を超えているなどの条件がいくつかあり、同業他社へ転職しないことは必須要件だった。つまり、同業他社へ転職するならどうぞ、ただし上乗せの加算金はないよ、ということだったのだ。

結局、その誓約書にサインして円満に退職した。競業避止の文言は有名無実なのだから削除するよう交渉しようかとも考えたけれど、原文のまま、のんだ。そして、予定通り、同業他社へ転職した。

二度目の転職。その時も誓約書に署名した。課せられたのは守秘義務だけだった。55歳で早期退職した際も同様で、書面のタイトルは「秘密保持誓約書」。再び、競業避止の文言を目にすることはなかった。

山崎元さん死去転職(いずれもサイト内)。同業他社への「転職禁止」問題に 妥当性巡る判決相次ぐ(9/20)

千夜千冊虎の巻

  • 2024/09/24 05:48
  • カテゴリー:読み物

二・二六の青年将校が聴いていた歌謡曲や小唄など、知識人にはまったく勘定に入っていないんですね。つまり、政治論はあっても芸能論がなく、身体論はあっても手の伸ばしや足の引きがなく、知識論はあっても目の寄りや耳の伏せがない。こんなことではいくら東京裁判を議論しても昭和のことはわかりませんよ。

日本の近現代思想史というものは、概しておそろしく貧しい、とお怒り。「その時代のメインアートや民衆の芸能やマイナーアートを見ていない」、「日本の歴史的現在に関する歴史感覚が鍛えられていない」。

松岡正剛著「ちょっと本気な千夜千冊虎の巻」(求龍堂、2007年)から(p299)。本書は大部な「松岡正剛千夜千冊」のアウトラインをざっと紹介するとともに、副題に「読書術免許皆伝」とある通り、読書術、読書法についても語っている。例えば、目次読書法の極意という小見出しはp244に見える。

市立図書館のOPACで「千夜千冊」を検索するとこの本もヒット。本編全7巻の前に、虎の巻を読んでおくか、と借りたわけだけれど、もうこれだけで満腹感がある。本編は一から順だと挫折しそうなので、まずはアートを採り上げた第6巻「茶碗とピアノと山水屏風」でも最初に見てみようか。

松岡正剛さん死去(サイト内)

クレモナ

ルイジはアントニオの喧嘩友だち。アントニオはルイジの白馬を狙っていた。バイオリンの弓は白馬の尻尾。

アントニオはバイオリン工房の主だ。佐々木昭一郎作「川の流れはバイオリンの音-イタリア・ポー川」(1981年)から。「川」3部作の一つ。主演、中尾幸世。

ピアノ調律師、A子は、ストラディバリウスの故郷、イタリアのポー川沿い、クレモナを訪れる。川を見つめ、音を探す。出逢う人、出逢う人、みんないい声で歌う。

ベネチアから一挺のストラディバリウスが里帰りしていた。クレモナの市役所に保管されているそれを、毎日、朝7時、5分間だけ、助役が弾く。このシーンがいい。

NHKプラスで、ストラディバリウスの番組をやっていた。それを観て、この佐々木作品をまた引っ張り出して来た。

佐々木昭一郎さん死去弦楽器専門店の工房から(いずれもサイト内)。NHK特集「川の流れはバイオリンの音-イタリア・ポー川」(NHK総合、1981/5/1 19:30-20:49 初回放送)、「ストラディバリウス」▽「ステータス」(2)(NHK総合、9/11 19:57-20:41)

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