少年寅次郎
- 2019/12/12 20:03
- カテゴリー:興行・放送
なお、本日より天気予報の放送は中止となります。
開戦を伝えるラジオがそう付け加える。NHK の土曜ドラマ「少年寅次郎」第1回(10/19 21時)から。この報道管制のことは何かの記事で読んだことがある。たぶん web 上でだったはず、と探してみると割と簡単に見付けられた、そのものずばりのタイトル、太平洋戦争中は天気予報と台風情報は国民に知らされなかった(15年8月)。
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なお、本日より天気予報の放送は中止となります。
開戦を伝えるラジオがそう付け加える。NHK の土曜ドラマ「少年寅次郎」第1回(10/19 21時)から。この報道管制のことは何かの記事で読んだことがある。たぶん web 上でだったはず、と探してみると割と簡単に見付けられた、そのものずばりのタイトル、太平洋戦争中は天気予報と台風情報は国民に知らされなかった(15年8月)。
そもそも「そうならないように」を支える「なぜそうなってしまったか」という問いとその答えを模索するための検証や分析が不十分だったということはなかっただろうか。
1894(明治27)年の日清戦争から、1941(昭和16)年の第二次世界大戦まで、約50年に渡って戦争を繰り返していた。戦後70年、この国は「そうならないように」して来た。ところが、今、それが揺らいでいる。今野真二著「ことばでたどる日本の歴史-幕末・明治・大正篇」(河出書房新社、18年)から(p240)。最寄り図書館の新着コーナーにあったのを借りて来た。
# エイハブ船長がモビィ・ディックを発見するのは「日本の沖の太平洋」(p36)、Moby-Dick at Project Gutenberg
ユダヤ人は約1400万人あまりで、その割合は世界人口の0.2%でしかないが、ノーベル賞受賞者の23%を占めるといわれる。
その民族への興味が、イスラエルへ留学する動機になったのだとか。日経電子版の記事「緊張感持ち生きる-三菱ケミカルHD小林会長の健康法」(10/9)から。
日露戦争の捕虜の中にユダヤ教徒がいた、これが日本人がユダヤ人を意識した最初なのだとか。それ以前にも、そうとは知らずに、ユダヤ人との接触はあった。16世紀、イエズス会の宣教師として来日した外科医アルメイダは、実はユダヤ教からキリスト教へ改宗したユダヤ一族の出身だった。そのような話を国際政治学者の高橋和夫氏がしていた。放送大学、基礎科目「国際理解のために」第2回「ユダヤ教」(10/9)にて。
死したるものは、その死したるものに葬らせよという聖書の文句は素晴らしいね。
そう言って、戦争で死んだ教え子18人の墓がどれ一つ掃除されていないことを嘆く。誰も弔わないことに対する皮肉なのだろう。久生十蘭著「黄泉から」から。聖書とあるのは、web で調べてみると、マタイによる福音書のこと。その第8章、求道の辛さ厳しさをキリストが説く場面で、「死したるものは~」の言葉が出て来る。
戦後74年のこの年に、戦後という店が畳まれようとしている、そういう感じがする
報道スペシャル「戦争はあった」(文化放送、8/28 19時)から。詩人アーサー・ビナード氏が、首都圏各地に残る戦争の跡地を訪ね歩く。巣鴨プリズン、成増陸軍飛行場、相模原陸軍施設、川口送信所、そして陸軍中野学校。なかなか良い番組だった。長く記憶に残ることになるだろう。
# 【8/28特番】アメリカ生まれの詩人アーサー・ビナードが首都圏に隠れる5つの戦争跡地をめぐる、小松左京著「戦争はなかった」(城西国際大学出版会、10年、全集完全版第15巻収載)、初出:河出書房新社「文芸」1968年8月号