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キーワード「ジャニーズ」の検索結果は以下のとおりです。

「マスメディアの沈黙」

林眞琴氏ら外部専門家による再発防止特別チームは、ジャニー喜多川前社長による性的虐待を、あらためて、事実認定した。同チームによる調査報告書(8/29付)は、ジャニーズ事務所のサイトに掲載されている。

その報告書は「マスメディアの沈黙」の項目(p52)で、メディアの責任を記す。

「ジャニー氏の性加害を取り上げて報道すると、ジャニーズ事務所のアイドルタレントを自社のテレビ番組等に出演させたり、雑誌に掲載したりできなくなるのではないかといった危惧から、ジャニー氏の性加害を取り上げて報道するのを控えていた状況があった」、

テレビや紙誌などマスメディアは、自社の利潤追求のために性的虐待の犯罪に目を瞑り、なおかつジャニーズ事務所の営利に関与し続けたのだ。

事務所は「マスメディアからの批判を受けることがないことから、当該性加害の実態を調査することをはじめとして自浄能力を発揮することもなく、その隠蔽体質を強化していったと断ぜざるを得ない。その結果、ジャニー氏による性加害も継続されることになり、その被害が拡大し、さらに多くの被害者を出すこととなった」(同、p53)。

在京六紙の社説が、これに対し、どう反応しているか見てみよう。

まず産経。「この厳しい指摘には、抗すべき言葉もない。産経新聞をはじめとする新聞、テレビがこの問題の報道に及び腰であったことは事実である。その反省の上に立ち、ジャニーズ事務所が今後、性被害の救済問題にどう対処し、芸能界や社会がどう変化してゆくか、目をこらして報道を続け、言論機関としての責務を全うしなくてはならない」(産8/31)。

次に朝日。「朝日新聞を含むメディアは、報道や取引関係を通じて働きかけることができたのに、それをせず、社会の無関心を招いた。性暴力が深刻な人権侵害との認識を持てなかった過ちを、深く省みなければならない」(朝8/31)。

この2紙は、我が事として捉えているようだ。東京新聞も5月に「手厚い報道があれば、その後の被害を防げたかもしれない」、「私たちも重く受け止め、性被害防止に努めたい」(東5/19)と自分たちを主語にしてコメントを寄せていた。

一方、ちょっと他人事っぽく書くのは次の2本。「重く受け止めなければならない。芸能スキャンダルと軽視して人権問題と捉える視点を欠いた面は否めない」(毎8/31)。「われわれメディアも改めて自省し、今後の再発防止の一翼を担わなければならない」(経8/31)。

そして、残る1紙、読売新聞、これがひどい。「報告書は、テレビ局などが出演者を確保できなくなると恐れ、問題を報じなかったことも性加害が続く一因となったと指摘した」(読8/31)と事実を書くのみで、新聞はどうあるべきか、自分たちはどう思うのか、など、一言もない。報道機関としてのマスメディアの責任を指摘されても、自分たちは関係ないと嘯くつもりだろうか。

さて、8/28週の六紙社説は、そのほかに、福島処理水放出が国際問題化、感染症危機管理庁、カンボジア新政権、ガソリン補助金、関東大震災100年、西武百貨店ストなどを話題にした。

六紙社説、メディアの反省、本気度はもみ消し加担と非難され山下達郎の音楽十選ジャニーズ性的虐待問題(いずれもサイト内)。外部専門家による再発防止特別チームに関する調査結果について(8/29)、ジャニーズの性加害報告書で異例の「メディアの責任」が盛り込まれた根深い背景(9/1)

メディアの反省、本気度は

ジャニーズ事務所の特別チームの調査報告書についてNHKがコメントを発表したと、NHKラジオのニュース番組が報じていた(8/30)。

NHKだけでなく民法キー局も同様のコメントを出したことをYahoo!ニュースで知った。件の性的虐待について「マスメディアが正面から取りあげてこなかった」とその調査報告書で指摘され、各局とも、「重く受け止める」などと反省しきりだ。

同事務所のタレントを番組から閉め出す、そんな宣言が出ても良さそうに思うけれど、どの局もそこまで踏み込めない。皆一緒にコメント出して、そこには「重く受け止める」と同じ表現が並ぶ。どうも生温い感じだ。反省の本気度が疑われる。

もみ消し加担と非難されジャニーズ性的虐待問題(いずれもサイト内)。NHKきょうのニュース(NHKラジオ第一、8/30 19時)、ジャニーズ事務所・特別チームの調査報告書についてのコメント(8/30)|NHK、ジャニーズ問題でNHKコメント “報告書の指摘 重く受け止め”(8/30)、ジャニーズ性加害問題 NHKと民放キー局の声明そろう マスメディアに対する指摘「重く受け止め」言葉並ぶ【各局全文】(8/30)

防衛白書、23年版

東京新聞は、9日、「防衛政策と白書 懸念の払拭には程遠い」と題する社説を掲載した。これで、今夏刊行された「令和5年版防衛白書」に関する、在京六紙の社説は出揃った。

国民の「防衛政策に関する理解と協力が不可欠」(令和5年版防衛白書、p209)。そのためには、「できる限り平易な形で、わが国防衛の現状とその課題及びその取組について周知を図ること」(同、p4)を目的とする防衛白書がその一助となるはずだが、果たしてどうだろうか。社説はどう評しているだろうか。

安保3文書の改定(昨年末)などについて、「政府の立場から紙幅を割いてはいるが、疑問や懸念に直接、答える記述は乏しい。国民的議論の欠如を補うには程遠い」(朝7/30)

敵基地攻撃能力(反撃能力)に関して、「国民の疑問にできる限り丁寧に答えようとする姿勢は見えない」(毎8/2)

敵基地攻撃能力や予算倍増などは説明するが、「専守防衛との整合性など疑問には答えていない。国民の懸念を払拭するには程遠い内容だ」(東8/9)

「財源問題には踏みこめていない」、「国民の理解を得る努力を重ねるのが将来世代への責任だろう」(経7/30)

政権は「新しい白書をつくってもよいし、防衛白書を用いてもよい。総合的な防衛上の課題の意義や進捗状況を国民に包括的に説明する義務を果たしてもらいたい」(産7/30)

という風に、これら5紙は、国民の「理解と協力」に関連してコメントを寄せている。ところが残る一紙の社説にはそれは現れない。

「日米韓連携で抑止効果高めよ」。台湾情勢を巡って「自衛隊は、警戒監視に万全を期してほしい」。能動的サイバー防御のために「法整備を急ぎたい」(読7/30)。と、政権の代弁をするばかりで、国民の「理解と協力」などそっち退け。そもそも「国民」の文字が一つも登場しない、この社説には、だいぶ違和感を感じる。

さて、8/7週の六紙社説は、そのほかに、日大アメフト部薬物事件、マイナ中間報告、再生エネ汚職疑惑、破綻する核抑止論、コロナ5類移行3か月、ふるさと納税などを話題にした。

ジャニーズ性的虐待問題については、国連の作業部会が会見(8/4)して以降、今のところ3紙(毎朝産)が社説で採り上げている。「政界地獄耳」(日刊スポーツ、8/8)は「恥ずかしい日本の人権意識の遅れ 先進国というにはお粗末すぎる」と題して、ジャニーズでの不祥事も含め「日本のタブーであり暗部」である人権問題を書いた。

六紙社説、専守防衛を放棄するのかもみ消し加担と非難され(いずれもサイト内)。防衛白書|防衛省・自衛隊

もみ消し加担と非難され

事務所のタレント数百人が性的搾取と虐待に巻き込まれるという深く憂慮すべき疑惑が明らかになった。日本のメディアは数十年にもわたりこの不祥事のもみ消しに加担したと伝えられている

国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会は、ジャニーズ事務所の前社長による性的虐待の問題に関して見解を示した(8/4)。同日、NHKは、これを「報道機関の責任にも言及した」と報じた。

恥ずべき事態だ。前社長の犯罪行為もさることながら、メディアが「もみ消しに加担」したことが国際機関によって暴かれるなんて。日本のメディアは非難され、果たして、どんな反応を示すだろうか。

ニュースが盛り沢山で、この作業部会の見解が、NHKきょうのニュース(8/4)で最初に採り上げられたわけではなかった。秋本真利議員の事務所強制捜査や、健康保険証廃止に関する岸田首相会見、台風6号沖縄へ再接近、に続く、第4のトピックスだった。

今朝、在京六紙の社説も、秋本議員の収賄容疑や、首相会見に紙幅を費やし、性的虐待問題については一本もない。今後、新聞が、特にその社説が、何を述べるか注視しておこう。

ジャニーズ性的虐待問題山下達郎の音楽十選(いずれもサイト内)。ジャニーズ性加害「深く憂慮すべき疑惑」 国連人権理報告全文(8/4)、ジャニーズ性被害問題“数百人巻き込まれたか”国連作業部会(8/4)、NHKきょうのニュース(ラジオ第一、8/4 19時)

山下達郎の音楽十選

  • 2023/07/21 05:53
  • カテゴリー:音楽

職場で、山下達郎のことが話題になった。どんな音楽が好きか、というような話を何人かでしている時にその名前が出たのだ。

「ジャニーズを擁護する発言をしているようですが」。「え、そうなの。けど、音楽が素晴らしいから、そんなこと関係ないじゃん」。そんなやり取りがあった。

その反応は、割と、あるのだろうと思う。こういう場合には、どんな反応パターンがあり得るだろうか。少し考えてみた。例えば、

  • 性的虐待を行った人物を擁護するなんて、音楽の価値も疑わしい。
  • 音楽はあくまでも素晴らしい。が、その擁護云々については問い質されるべき。
  • 音楽が素晴らしいのだから、ジャニーズを擁護するしないは関係ない(上の例)。
  • そもそもジャニーズは悪くない。擁護するまでもない。
  • 山下さんの曲は聞くけれど、擁護云々については知らないし興味ない。

ま、ほかにもあるかもしれない。念のため書いておくと、故ジャニー喜多川による未成年者に対する性的虐待については、その行為が存在したことは裁判で確定している。先日ここでも少し触れた。

職場での会話は、山下達郎のどの曲がいいか、という流れになって行った。ある人が、なんと言っても「クリスマス・イブ」でしょと言う。賛同する方もあった。ほかに皆が口にしたのは、「ひょうきん族」のテーマ音楽など、全部で十曲ほどになったろうか。こういう十選もありだな、などと思ったものだ。私は「風の回廊」と「潮騒」を挙げた。

ジャニーズ性的虐待問題すすめられたアルバム十選(いずれもサイト内)。裁判所が認定したジャニー喜多川による少年への「淫行行為」(2020年2月)、テレビ局のジャニーズ報道はどう変化してきたか─消極的なテレビ朝日、積極的な日本テレビ・TBS(7/20)

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